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消えたくなった午後は公園に行こう。

死にたいと何度も何度も叫んだ。
けど声は出なかった、
まあ、あたりまえだが、
誰にも届かなかった。

朝起きたら首が回らなくなって、
あ、いつものやつだと、
会社に謝って休みをもらった。

エスカレートした寝違えだ。
ただ、激痛が伴う。
全然大したことじゃないのに、
苦痛だけは異常だ。
寝違えで会社休む人はどう思われるか。
しかもこの前もワクチンの副作用で1週間休んだのに。

もうダメだ、
今回もダメだったと、
絶望した。

恋愛も上手くいかない。
君に会えない日々はつらすぎる。
ただそれを伝えると、
君もつらくなる。
それでも我慢できなくて、
ポロッと口から出てしまう。

誰も得しない言葉たち。

みんなが傷つく言葉たち。

けどどれも真実の言葉たち。

わたしは死にたいのだ。
生きる意味がわからないから、
何もいいことないから、
仕事も恋愛も上手くいかないから、
ずっとずっとずっと一人ぼっちだから、
そんな理由ではない。

理由なんてない、
生きるために死んでみたいんだ。

死ぬ直前に生きたくなるからだ。

誰かを傷つけるのは嫌いだ。
だから死ねないのだ。

せめて、妄想だけさせてください。

穏やかな秋の午後、わたしは公園で血を流して、
近くの交番のお巡りさんに見つけられる。

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