未来の世界チャンピオン!trashbox選手独占インタビュー!!~我々は一つ!!~
こんな話を聞いたことがあるだろうか。
たまたま手に入ったゲームをプレイしていたらいつの間にか世界一位になって気付けばプロになっていた・・・
そんなマンガのような経歴を持つプロゲーマーが存在する。プロゲーミングチーム「WE-R1(ウィーアーワン)」所属trashbox選手だ。
WE-R1 2018年12月1日に発足したプロゲーミングチーム。「eSportsを通して感動と活力を創出する」ことを目標に活動している。主な部門タイトルは「ストリートファイターV」キャッチコピー”我々は一つ”は様々な場面で活用されている。
プロフィール 選手名:trashbox 使用キャラ:バーディー 向上心と情熱と体力によってストリート5AEオンラインランキングにおいて世界一位をキープし続ける。 またオフライン大会でも頭角を現し始め、CPTジャパンプレミアではベスト8入賞を果たし、プロライセンスも取得している。また大会運営団体oreRevoでの企画運営、CPT日本語配信での解説やカラオケ大会等様々なことに挑戦するチャレンジ精神も持ち合わせている。プレイ面では対空や差し返し等の間合い管理や意識配分を含めたフィジカル能力の高さに長ける。(WE-R1公式サイトより)
格闘ゲームの代表作「ストリートファイターV アーケードエディション」において世界ランク堂々の一位を誇り、次世代の世界チャンピオンとも噂されている。
そんな今最もホットなプロゲーマーであるtrashbox選手を今回特別に本サークルが取材させていただくこととなった。
——本日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。
trashbox:
「WE-R1」というプロゲーミングチームでストリートファイターV(以下ストV)のプロゲーマーをやらせていただいております。「trashbox」といいます。本日はよろしくお願いします。
——ストVはいつからプレイされていましたか?
trashbox:
『ストV』が発売されてから少し経った後、三年前くらいですね。
——世界ランク一位になったのはいつ頃のことでしょうか?
trashbox:
あまりよく覚えてないですね・・・。プレイしていたら勝手になっていたので(笑)Season2になったことは間違いないので一年以上はキープしてますね。
——様々なプロチームがある中で「WE-R1」というチームに所属することになった理由とは?
trashbox:
確かに色々なチームにお声掛けをいただきました。その中でもWE-R1のボスでもある「Kumakun」というプレイヤーからのお誘いを受けた際、今後自分が活動していく中で「同じ方向を向いているな」と感じたことと選手としての目線もかなり良かったからです。また他の条件も良く総合的に判断しました。
そしてここが一番大事なところで、チームメイト皆の仲が良い。
このチームなら楽しくやっていけそうだなと思ったのでWE-R1を選びました。
——チームメイト皆仲が良いとのことですが一番仲の良いメンバーは誰ですか?
trashbox:
難しい質問ですね(笑)でもやっぱりジミーさん(Jimmy1選手)ですかね。「oreRevo」という大会に出場している時からの付き合いで兄貴分的な感じですね。私生活でも面倒を見てくれる頼もしい存在ですね。
プロフィール 選手名:Jimmy1 使用キャラ:バルログ 世界を見てもそこまで多くのないキャラクター、バルログでのスピードを生かした動きで相手の行動を読み取り、懐に潜り込んで攻めを展開する魅せるプレイスタイルが武器。普段の日常としてはチームやコミュニティでの活動経験も豊富で、場の雰囲気を盛り上げたり時には相手の話や思ってる事を汲み取ってスムーズに話を繋げることを心掛けている。(WE-R1公式サイトより)
※「oreRevo」・・・『ストV』のコミュニティによって運営されている大会及び団体。最近は新規タイトルとして『ロケットリーグ』を加え更なる発展を遂げている。
——「プロになる」と決めた時、両親からの反応はどうでしたか?
trashbox:
両親は、家庭の方針として「自由に、やりたいようにやっていいよ」というスタンスを取っていたので反対されることはありませんでした。そのおかげもあって「この世界でやれるだけやるぞ!」という覚悟を決めることができました。
——友人からは何か反応がありましたか?
trashbox:
「YUBIWAZA」という番組に出演させていただいた時、すごい大物芸能人の方と共演させていただいたこともあって、友人から「すごいんだな!」と言われ、認めてもらえたんだなと。自分は運良くいい友人に恵まれたんだなと感じました。
なんかこれすごく恥ずかしいですね(笑)
——プロになる前となった後で生活やゲームに対する姿勢に何か変化はありましたか?
trashbox:
ゲームに対する姿勢に関してはプロになる以前に、「真面目にこの道で生きていくんだ」と決めた時点でブレた事はありません。ただ、生活に関してはプロになった時と大学卒業のタイミングが重なったこともあり、引っ越しして東京に住むことになりました。そのためプロが大勢いるオフライン大会にも頻繁に出られるようになり、より一層真面目に取り組むようになりました。
——プロとしての一日の大まかなスケジュールを教えてください
trashbox:
朝起きてすぐ一発目は格闘ゲームできないんですよ。なので今流行りの「APEX Legends」など、別のゲームで目を覚ましています。目が覚めてきたら『ストV』の練習やチームの業務をこなしつつ済んだらオンライン対戦や出掛けて最近稼働し始めた『ストV』のアーケード版をプレイしに行ったりしています。そして夜になると、大体東京だと先程にもあったオフライン対戦会でプロや他の猛者たちと切磋琢磨してレベルを高め合っています。あとは帰って寝るだけですね(笑)
——では逆にオフの日は何をしてますか?
trashbox:
オフの日はないです(笑)『ストV』をやらない日はないですね。面白すぎて
大阪某所、trashbox選手との交流戦の様子 誰も1ラウンドすら奪えなかった
——尊敬している選手や活動はありますか?
trashbox:
格闘ゲームの選手としては「ときど」さんですね。ゲームでの取り組みは言わずもがなですがそれ以外の面、動体視力や普段から身体を鍛えたり、瞑想等のメンタルトレーニングも行っていてプロとしてのストイックさ、プロ意識の高さをすごく尊敬しています。
格闘ゲーム以外だと、自分もよく配信をすることもあり、トークの側面から「DeToNator」のストリーマー部門の方々をよく視聴させていただいているんですけど、その際に「面白いライン」と「越えてはいけないライン」の線引きがとても絶妙だなと感じました。リスナーさんとの交流での駆け引きをイイ感じのバランスでするなと。プロゲーマーとしてストリーミングはやるべき活動なのでとても参考にさせていただいてます。
——今の日本eSportsシーンの良いところと悪いところはどこだと思いますか?
trashbox:
今までで一番難しい質問ですね(笑)良いところとしては「プロとの距離が近い」ことでしょうか。自分が上手ければオンライン対戦で全国各地のプロと同じ環境、公平な環境で対戦ができる。もし上手くなくてもイベントや取材という形で会いやすい
僕もオンラインで沢山の刺激を貰いました。
悪いところといいますか、もっとプレイ人口が増えてくれればいいなと思っています。プラスして所謂「観戦勢」、観る人がもっと増えてくれるといいなと思っています。野球とかサッカーくらい。ゲームの大会などにより多くの人が集まるようになれば企業も参入しやすくなるのではないでしょうか。
——trashbox選手の思う『ストV』の魅力とはなんでしょう?
trashbox:
人によって動きが全然違うので「拳と拳で語り合う」と言いますか、一人ひとり自分の解答を持っていてそれに対して自分の持つ解答で対策していく、ぶつかりあっていく。これがあるので無限の楽しみ方があると僕は思っています。大会では一人が積み上げてきたもの、もう一方の積み上げてきたもの、それがドラマを生むことにもなる。これが魅力だと思います。
——ゲームをしてきて「良かったな」と思うことはありますか?
trashbox:
小さいころからゲームに慣れ親しんできたおかげであまり抵抗なくプロゲーマーという世界に足を踏み入れることができたのかなと思っています。小さいころのゲーム体験がとても大切だと思います。
——大会本番でプレッシャーを感じることはありますか?
trashbox:
プレッシャーはメッチャ感じますね(笑)メンタル面は相当自信ないです。
——ではプレッシャーへの対策は何か準備していますか?
trashbox:
寝る10分前に瞑想等でメンタルトレーニングを行っていますね。あとはルーティーンを作ろうと思っていて、僕の中で「試合のときには靴を脱ぐ」いうものがありまして、できるだけ家と同じ環境でプレイできる状態にして集中力を高めようとしています。あとは目薬ですかね。自分のメンタルが弱いということが分かっているからこそ、いろいろと試行錯誤して克服しようとしています。
——試合で不利な状態に陥ってしまった時、どういった心境なのでしょうか?
trashbox:
焦りはもちろんあります。追い詰められた時と言うのは言い換えれば勝ち筋がどんどん狭くなっている状況でもあります。なのでワンチャンス、その限られた勝ち筋にだけ集中するという感じですね。その最たるものがウメハラ選手の「背水の逆転劇」でしょう。状況に悲観するのではなくて自分が今何ができるか、取れる行動を信じて突き進むことですね。
——これからプロゲーマーを目指す若者に一言
trashbox:
やはり学業は大事ですね。自分の人生は一回しかないので覚悟があるなら自分が決めた道を突き進むのが一番いいんじゃないかなと思います。
その上で人間ストイックなだけでは絶対に長続きしないものです。どこかで必ず楽しむこと。なんだかんだで長く続けることが一番の上達法だと思うので楽しむことを忘れずにプレイして欲しいなと。
——技量が伸び悩んでいる中間層のプレイヤーにも何かアドバイスを
trashbox:
何故レートが上がらないのか、上手くなれないのかを一回立ち止まって考えること。勝った試合からも負けた試合からも学びとれることがあるので試合を見返すことは大事ですね。
——実況解説やカラオケ企画等、大会以外での活動もされているそうですが、プロとして今後もそういった活動をしていく予定でしょうか?
trashbox:
とりあえず人生経験として色々なことに挑戦したいなと思っています。何がどこで活きてくるか分からないので。なので練習に悪い影響が出ない範囲で今後も活動していきたいと考えています。
——では最後に、チームのキャッチコピーでもある”我々は一つ”。Trashbox選手個人としてどのような想いが込められていると思いますか?
trashbox:
ちょっとダジャレっぽくなってしまいますけど、見方によってはみんな味方なんだなと。例え対戦相手であっても同じゲームをプレイしている時点で業界を盛り上げる一人の仲間なんだよと。皆がそういう意識を持ってeSportsを盛り上げて行こうという意味が込められてるのかなと思います。
——ありがとうございました
他にもtrashbox選手の面白エピソードが満載のインタビュー動画はコチラ!合わせてご視聴下さい!
WE-R1公式サイト(http://we-r1.org/#)
記者:くもしゃじ
同所にて 記者とtrashbox選手
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