見出し画像

~「トンデモナイ未来をつくろう、TONDEMO LIFE FACTORY生まれる!(前編)」~

こんにちは。『日テレR&Dラボ』です。

今回も、私たちが1年ほどアイデア共創をしてきた、Panasonic Design FUTURE LIFE FACTORY(以後FLFと表記します)の皆さんとのコラボレーションについてお届けしたいと思います。

実はこのコラボレーションには名前がついています。
その名も「TONDEMO LIFE FACTORY」!
日テレR&DラボとPanasonic Design FUTURE LIFE FACTORYのお互いの持ち味を活かして、一見とんでもないアイデアだけど、社会の課題解決にもつながるような面白いものを生み出そうという志をもって活動しています。

このチームで実際に「あるプロトタイプ」を制作中なのですが、それについてはあともう少しで公開できると思いますのでお楽しみに。

今回は、前回からメンバーを増やしてTONDEMO LIFE FACTORY(以下TLFと表します)について座談会形式で話していきます。

TLFはどうやって生まれ、どんなアイデアブレストを行ったのか?そして、業態もまったく違う両社のコラボレーションだからこそ得られた「気づき」など、座談会は大いに盛り上がりました。

今回参加頂いたのはPanasonic Design FUTURE LIFE FACTORYの、白鳥真衣子さん、東江麻祐さん、大嶋祐典さん、シャドヴィッツ マイケルさん。日テレR&Dラボから、西憲彦、土屋敏男、松本京子、加藤友規、久野崇文が参加しました。

■TONDEMO LIFE FACTORYが生まれた日

画像1

加藤(日テレ):さてみなさん、今回は更にメンバーを増やしてTONDEMO LIFE FACTORY(以下TLFと表します)の結成や、これまでの歩みについてお話したいと思います!

一同:よろしくお願いします~  (拍手)パチパチパチパチ!

加藤(日テレ):いきなりですが、2020年の2月26日の会議の議事録に、「TONDEMO LIFE FACTORYやりましょう」っていうのが残ってました(笑)

土屋(日テレ):そうだったよね、パナソニックの浜松町のオフィスに伺って話した最初の打ち合わせの時に「このプロジェクトでトンデモナイ未来をつくろう!」みたいな感じで意気投合したんだよね。

最初にみなさんと話して、僕たちテレビと違うなぁと思ったのはすぐにモノが作れる技術と環境があるところ。俺たちはアイデアだけで、ぶっちゃけ「言うだけ」なんだけど(笑)、一緒にやると「モノが作れるんだ!」いう気づきはすごく新鮮だったよね。

「モックアップだとこんな感じですぐにできます!」とか、「それならパナソニックにはこんな技術があります!!」とか、そういう引き出しがあるのが話していて非常に新鮮だった。

加藤(日テレ):これって、パナソニックさんとしてはあたりまえかもですが、日テレにとっては衝撃だったんですよ。

白鳥(FLF):そうなんですね。でもパナソニック自体も規模が大きいので、どこの部署が何をやってるのかというのは中々わからないし見えにくいんですよ。今回は、今日は参加していないですけど、中西さん(パナソニック)のように技術全体を見渡せる人にもメンバーに入ってもらえたのが良かったと思います。

加藤(日テレ):単なるアイデア出しだけで終わらずに「最後は形にしていこう!」という目標が、最初に合意できたのも良かったですよね。

白鳥(FLF):最初にTLFの「3カ条」をつくりましたよね!

加藤(日テレ):「明るく、面白く、具体的な未来をつくろう!」でしたね(笑)
この、具体的っていうのはパナソニックさんがいるからこそプロダクトにまで落とし込もうよということでした。

土屋(日テレ):あとは、「ノリと直感を大切に」ってこととか、「とんでもなくユニークな社会貢献」とか(笑)。

白鳥(FLF):指針があったのでみんなで楽しみながらブレストできましたよね!

久野(日テレ):確か最初に話をしたときは、皆さん3月にラスベガスで開催される予定だったSXSW2020に向けて展示の準備をされていましたよね?

東江(FLF):していました。aura meditationを展示するために準備していて、それが終わったらブレストを始めましょうと言ってたら・・・イベント自体がコロナで中止になってしまって(涙)

 aura meditationについてはコチラ↓↓↓

久野(日テレ):僕たちもSXSWに調査に行く予定だったんですけど、中止になって絶望したのを覚えてます・・・・。

加藤(日テレ):コロナと言えば、せっかくチームをつくったので、本当はリアルにブレストしたかったんですが、すぐに「完全オンライン」になってしまって…。
でも、ただのオンライン会議じゃなくて、みんなのバーチャル背景を統一してブレストしたら面白いんじゃないか?とか、むちゃくちゃ前向きに動いてましたよね。

白鳥(FLF):そうそう。あの時マイケルさんが他の業務でmiroを使っていたので、オンラインホワイトボードもすぐに活用してみたり。

マイケル(FLF):そうだね、あのころはパソコンのスペックでできないとことも結構あったり、いろいろ工夫しながらやってましたね。背景統一するのもすぐ一般的になりましたよね。

■コロナ禍の課題を解決しよう!「ソーシャルディスタンスの空き地活用」

画像2

加藤(日テレ):さて、TLFでブレストした最初の課題解決のテーマって覚えてますか?

白鳥(FLF):確か「空き地」みたいな?

加藤(日テレ):そう「ソーシャルディスタンスの空き地活用」がテーマでした。
まさにコロナ禍ではソーシャルディスタンスが大きな課題なので、ここを最初に考えてみようということでスタートしましたよね。

ニューノーマルな生活の中で、スタジアムのベンチとか、電車の座席とか「空きスペース」が大量に生まれてるから、そこを活用できたら何か新しいものが生まれるんじゃないか?を「トンデモ的に考えてみよう」とやってみました。

久野(日テレ):密にならない屋外フェスとか、街中サバゲ―とか、今考えるといろいろ面白いアイデアがでていましたよね(笑)。

白鳥(FLF):去年の4月くらいは学校も完全に休みだったから、子どもも家にいて、お父さんとお母さんも家にいて・・・みんな大変な状態でしたよね。井野さん(FLF)はトイレからオンライン会議に参加してましたよね。それがいつしか子ども部屋にチェンジしていたり。

加藤(日テレ):私も4月は緊急事態宣言で子どもが家の中にいて、まったく仕事にならなくて・・・。これは家の中にちっちゃい家を作らないと解決できないんじゃないか?みたいなアイデアを出したりとか・・・。

土屋(日テレ):その後、実際にそういうテントとか机みたいな商品が続々と出てきたよね~(笑)

大嶋(FLF):「ベランダを冬にどう使うか?」みたいな話もありましたよね。その当時、みんなが在宅になって、ベランダにお父さんが追いやられて仕事をしているという話があったので「今は春だからいいけど冬はいったいどうするんだ?」と。

電気を流すと人肌程度の暖かさになる素材があるから、それを使って冬のソーシャルディスタンスに暖かさを提供しよう!とか考えましたよね(笑)

松本(日テレ):でもあんなにお父さんたちを心配したのに、冬には結局、みんなちゃんと家の中に入りましたね。良かったです(笑)


中編は、ブレストで最も盛り上がったテーマ「恋のニューノーマル」から、お互いのブレスト手法の違いなど新たな発見へと話が進みます。

<中編はこちら↓↓↓>
■最も盛り上がったテーマ!?「恋のニューノーマル」とは?
■驚いた!ブレスト手法がまったく異なる日テレとPanasonic
■「ラテ欄文化」で鍛えられた?テレビ局が生み出したシンプルなテーマ発想法