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【私の働き方実験】シナリオライターが「物語」を活かして、まちの拠点から『まちのお土産』を開発したら、旅して働く家族の生き方や学びにどのような影響があるのか?

夫婦のツマの方です!

個人の生き方や働き方をオンラインコミュニティ「新しい働き方LAB」。
その中の、個人の新しい働き方を実証実験する「研究員制度」に参加するのも3年目になりました。

去年と一昨年、複数の指定企画や自主企画に携わっていたことをについて整理してきたら、今年も引き続きポートカケガワという場に関わっていたいという結論に達して、応募。合格をいただいて今年も参戦できることになりました。

↓以下は、昨年の実験計画書まとめです。↓

あれこれ考えは飛んで、日々アップデートもされていくため、締切日の現時点でまったくまとまっていません。
が、雑多な考えの中に自分の本当にやりたいこともあるかもしれない……とも思っています。

ということで、あまり考えたことを削ったり要約したりせずに、今の時点で思うことを実験計画書として書き出してみました。

今回の指定企画では、オットが指定企画の商品開発の要素に軸足を置いた実験計画書を、ツマが指定企画への参加を通じて生き方や働き方に起きる変化に軸足を置いた実験計画書を立てています。
(3期の最終報告書で、夫婦それぞれが書いた記事に対応しています)

もしよかったら、こんな人もいるんだなーくらいの軽さで、読んでいただけると嬉しいです。


◆前置き 兼 実験の背景

少し前置きが長いので、具体的な実験内容については実験のタイトル以下に飛んでくださいね。

私の目指したい3つの生き方・働き方

昨年「シナリオライターがスキルを活かしたら、共創型の場づくりを通じて、地方のまちを豊かにすることはできるのか?」というタイトルで、
静岡県掛川市にある、共創型コミュニティレジデンス「ポートカケガワ」の場づくりに夫婦で携わりました。

どんなことをしてきたのかは、指定企画PMであるハマさんの最終報告書が一番わかりやすいので、詳しくは以下に貼ります。

私たち夫婦は、未就学児と乳児を連れて、半年間に掛川市を3度ほど訪れました。
車で片道5時間ほどかかり、乳児連れで移動するのは決して簡単ではありませんでした。
ですが、ミートアップや合宿、掛川百鬼夜行のイベントへの参加は、子どもたちにとっても大人たちにとっても、貴重な機会になりました。

(長男は)帰宅してから、今までよりも「町」や「ワーケーション」に興味が向いてきたように感じました。
「僕の家の近くにはお城ってあるの?」「沖縄まで車で行ったらどれくらいかかる?」など、今までとは違う質問が出てくるようになりました。

掛川で「3度の子連れワーケーション」をしたら、3世代で旅する働き方が見えてきた

子どもたちが「大人たちと混じっていろいろな話ができる場」でもあり、「日本全国・海外からも集まった子どもたち同士で自然と遊べる場」でもあり。
普段の生活の中では経験できないことを感じられる、可能性に満ちた場所だなと感じました。

掛川で「3度の子連れワーケーション」をしたら、3世代で旅する働き方が見えてきた

特に、子どもたちの成長に大きくつながったのは、ハマさんがポートカケガワの構想時に考えていた価値観が大きく反映されているのだろうな、と感じています。

僕は自分の子どもには「自分の好きなこと、やりたいことに迷わず突き進んでほしい」と思っています。でもそれを言っている大人は好きなことに突き進んでいるのか。大人ができていないことを子どもに求めるのは無責任だし、きっと響かない。

つまり「自分の好きなこと、やりたいことを体現している大人がまわりにたくさんいること」が子どもたちにとって重要だと考えました。
だからそんな大人がたくさん集まる場所(環境)を作りたい。
そこからポートカケガワの構想がスタートしています。

【まちづくり実験室】the Port kakegawa(ポートカケガワ) 指定企画 最終報告書

昨年の3期研究員では、私たち夫婦はハマさんの価値観や想いに共感したこともあって、ポートカケガワの指定企画に参加しました。
そして、今年の4期研究員の活動が始まって、自分自身の過去を分析し、未来を想像するワークを通じて、改めて自分の中でその理解が深まってきました。

そして、「①私たち夫婦の「子育て」の考え方」だけでなく、「②これまで私が携わってきた「教育」の分野で、いつか達成したいと思っている構想」、「③新しい働き方の「選択肢」の一事例になってみたいという願望」……その全てに通じる思いに気づきました。

それが、「自分の好きなことややりたいことという軸とさまざまな背景やスキルを持つ人たちが、ワクワクをベースに集い交流する環境の中で、思い描く未来に近づけそうな選択肢を自分自身で選んでいきたい」ということです。

①子どもたちが好きなことややりたいことにチャレンジして、楽しみながら成長していける環境を整える

この研究員4期のテーマである「3年後の未来を考える」。
私たち夫婦は、「子どもたちの3年後・5年後・10年後を考えて、好きなことややりたいことに迷わずチャレンジして、楽しみながら成長できる環境を整えてあげたい」という考えを共に持っていて、子育ての中で最も大事にしたいと考えているのだなと再認識しました。

これまでに夫婦揃って会社を辞めてフリーランスになったり、さまざまな土地を巡る働き方を実践してきました。
その中で、着実に思い描く未来に近づいていると感じています。

自分たちの普段生活する場所でも、より理想的な環境づくりに取り組みながら、「ポートカケガワ」という場所に集う人々と子どもたち・そして親世代が触れ合える環境を整えたいと考えています。

そして、私たち夫婦も、ポートカケガワで好きなことややりたいことに全力でチャレンジする姿を子どもたちに見せていきたいと考えています。

②誰もがいつでもどこでもどこからでも、自分の軸を知り、興味を持ち、面白さを楽しめる学び舎をつくる

子育てについての思いだけでなく、仕事や自己実現に対して思うことにも、同じ価値観が共通しているように思います。

私は教育の仕事に携わりながら、大切にしてきたことが2つあります。
ひとつは、どのような形態の教育であっても、「本質」を学びの軸として受け取れる指導をすること。
もうひとつは、自分自身が納得のいく「選択肢」を自分自身で選んでもらうことです。

昨年は、「キッズティーチャー」というプロジェクトに携わり、子どもたちが自分自身の好きや得意=自分の軸を知って、興味を持って面白さを楽しみ、それを大人たちに教えるという取り組みをしてきました。

私自身は今、「私は何がしたいのか?」と自分に問い続けてきた結果、シナリオライターとさまざまな学校の講師として働いています。
この生き方が、「自分の本当にやりたいこと=本質」を探求しながら、「自分の生き方・働き方=選択肢」を選び続けてきた、現時点での結果です。

一瞬一瞬を切り出せば、自分の生き方・働き方に対する不満はあります。ですが、そういう一喜一憂の範疇を超えたワクワクが、今の働き方のどこかに確実にあります。
この生き方を通じて私は、自分の目指したい方向に向かって、自分自身が自然を導いてくれている「道標」があれば、いつでもどこからでも、ワクワクすることに挑戦していけると、ある程度確信を持ちました。

だからこそ、多様性と混沌の中の時代で、この「道標」のような感覚を得ながら生きていくには、「本質」に目を向けることと、「選択肢」を自分で選ぶことが大切なのではないかと考えています。

そんな感覚、考えを持つ私の生き方の選択肢。
これを、私から何かを学んでくれる人が人生の一選択肢として心の片隅に留めてくれて、困った時に選択肢の一つとして選んでもらうこともできるようになったら、未来で何かが変わるかもしれない。
そんな思いで、指導にあたっています。

その経験を活かして、この先、「自分の軸を知り、興味を持ち、面白さを楽しめる学び舎」をつくりたい。
どんな形で実現できるかはわかりませんが、誰もがいつでもどこでもどこからでも参加できる、「選択肢を広げるための選択肢」をいつか作れたら良いなと考えています。

まだ漠然としていて道筋は見えていませんが、この構想のヒントが、今の私の活動の先にあるのではないか、という予感がしています。

③新しい働き方をしたいと思う人のサポートをしながら、ひとつの選択肢の事例になりたい

私にとって、ポートカケガワに集う人々の生き方からは学ぶことがたくさんあります。そして、これから先もワクワクしながら一緒に過ごしていきたい、と思える素敵な方がたくさん集っています。

「新しい働き方をしてみたい」と思う人たちが集まったら、あらゆる人があらゆる新しい働き方の選択肢の事例になりますよね。
各々は好きなことをしているだけで、「こんな人もいるんだ。似たような行動をしたら、理想の環境に近づけるかもしれない」とお互いに思い合えるような環境ができたら、それって素敵だなあと思います。

でも、なかなか日々の生活の中で、新しい働き方をしたいのだと気づいたり、自分の目指したい働き方の事例を自分で探しにいったりするのは難しいとも思っていて。

だからこそ、「新しい働き方に挑戦してみたい」と考えるあらゆる働く人のサポートをしていきたい。
そんな思いもあって、今年の4月から私は「新しい働き方LAB 公式コミュニティサポーター」として活動を始めました。

まずは、私の周りで輝いている皆さんのことを、もっと広くいろんな方に知ってもらいたい。その中に誰かの求める新しい生き方、働き方のヒントがあるかもしれない。そんなことを思っています。

思えば、今年の初めに「新しい働き方アワード2023」のコンテンツとしてインタビュー記事を書かせていただいたときも、この思いに通じるところがありました。
4期ではコミュニティサポーターとしての活動を通じて、もっと精力的に活動していきたいなと思っています。

ポートカケガワの立ち上げの思いへの共感にも繋がってきますが、人生の中で出会える選択肢のひとつに、ポートカケガワのような場所が含まれていたら、そこに集う人たちの生き方、働き方をより近く感じられるのではないかと思っています。
その場所に出入りさせてもらえる私自身もまた、ひとつの選択肢になれるよう、日々を楽しみながら研鑽していきたいなと考えています。

ポートカケガワで、お土産作りに携わりたい理由

すみません、まだ前置きが続いているのですが。

お土産って、面白いなと思うんです。
職場などで配る、たくさん入っていて個包装のお土産の、安定感。
アンテナショップや道の駅などで売られている中にある、「旅人」に目に留めてもらうためのお土産の、尖り方。

その地域に行ったことを他の人に伝えるという意味を持っていたり、まだその地域で知られていない特産品を活用したお土産を渡すことで、まだ他の人が知らない魅力を知ってもらったり。

人によって「お土産」と聞いた時のイメージは違うと思います。
せっかくなので、自分自身がどんなお土産を買いたくなるのか、自分の中でのお土産とはどんな立ち位置なのか、今回の活動を通じて改めて振り返ってみようかな、と思っています。

以前、「うみぽす甲子園」という、「高校生が海の課題に取り組む際に訪れる様々な出来事」を小説にするお仕事に携わらせていただきました。
その中で、日本全国の高校生たちが「自分たちの住む地域の海の課題を解決するために商品開発に取り組んだこと」などについてインタビューさせていただきました。

例えば。
「魚自体の知名度が低いから、売れない」という理由で、美味しい魚が「未利用魚・低利用魚」となってしまって捨てられてしまう。消費者のもとに届かない。この「未利用魚・低利用魚」の問題をもっとたくさんの人に知ってもらいたい。
じゃあ、地元でよく取れるけど知名度の低い魚を使って、こんな商品を開発してみよう……というような活動をしている高校生たちがいて。

地元の課題を解決しつつ、地元らしさも出しつつ、美味しい商品を開発する。
これって、ものすごく魅力的な取り組みだと思いますし、もっと多くの方に知ってもらいたいなと感じています。
単純に、私自身が魚好きなので、まだ見ぬ美味しい魚に出会えること自体が嬉しい、というのは多分にありますが。

お土産に話を戻すと。
お土産って、地元の人たちの間だけで完結するものではなくて、他の地域の方が買って帰ったり、他の地域の方に渡したりするものが多いと思います。
だからこそ、「なぜ〇〇をお土産にしようとしたのか?」なども含めた、お土産が出来上がるまでのストーリーが見えてくると思うんです。
私は、いろいろな地域へドライブして行って、その地域の道の駅や直売所、卸売市場などをみてみるのが好きで、そこに浮かび上がってくる「物語」をお土産に込めることができないかな、という想いがあります。

とはいえ、お土産作り自体はまったくの未経験。でも、面白そう、やってみたいという大きな気持ちを持っています。

目の前の道が決まっていない、という面白さを子供たちに知ってもらいたい

あちこちに話は逸れましたが。

自分の好きなこと、やりたいことを体現している大人がまわりにたくさんいること
そして、自分自身も自分の好きなこと、やりたいことを体現すること。

それが、今の私にとって、私が私らしく、より楽しく、幸福度や満足度高く、ワクワクしながら生きていける環境であり、理想的な人生を描くための条件だと考えています。

私が楽しく過ごすことで、次に家族が、その周囲の人々が、そして同じ思いを持つ人々が、どんどん楽しく過ごせるようになっていったら嬉しい。
「新しい働き方LAB」の研究員になった、2年前。研究員全体キックオフ日だった、次男の出産当日からこれまでずっと、この思いをどこかに持って生きてきました。

夫のオットーと過去2年間、研究員の活動を一緒にやってきました。
今年は、掛川市の説明会を聞いてビビッときた私の母も、研究員として参戦することになりました。
ワクワクが伝播している、と勝手に思っています。

というわけで、今年はこんな3世代で、「自分の好きなこと、やりたいことを体現している大人がまわりにたくさんいること」が実現するポートカケガワという場所を通じて、好きなことややりたいことを体現している姿を子どもたちに見せられるような活動をしていきたいと考えています。

私たち夫婦は、普段から好きなことややりたいことに全力で向き合って働いている姿を子どもたちに見せてきています。
ですが、ポートカケガワという場所だからこそ、普段以上に、私たち両親だけではなく、魅力的な大人たちが一緒に集まって好きなことややりたいことに挑戦している姿を、子どもたちに見せられると思っています。

その中で、目の前の道は決まっていないんだな、何にでも挑戦していいんだなということを子どもたちが自然と感じ取れるくらい、どんどん新しいことに挑戦してみたいなと考えています。

1週間後には思いもよらなかったことにチャレンジしていてもいい。
心の赴くままに、面白そうなことに挑戦していたら、気づいた時にはワクワクする世界に飛び込めていた。
そんなチャレンジを、これからもしていきたいなあと、思っています。

というわけで、今年も「ポートカケガワ」という場所を通じて、活動していきます。
そして、今年も「自分たちのスキルを活かして、掛川の街に何か新しい魅力を生み出す」ことに携わっていきたいと考えています……!

◆実験のタイトル

「シナリオライターが「物語」を活かして、まちの拠点から『まちのお土産』を開発したら、旅して働く家族の生き方や学びにどのような影響があるのか?」

↓今回参加する指定企画の詳細はこちら↓

◆実験の目的

同じ指定企画に集まったメンバーと、「掛川の名産となるようなお土産を作る」。それが、この実験です。
ポートカケガワの1階にある、今は使われていない業務用キッチン。
ここで、掛川の街の「お土産」をゼロから作り出します。

これまでにお土産部でのMTGを通じて、私がもっと明確にしたいと思っているのは「何のためにお土産を作るのか?」という点です。

今後のMTGを通じて、さらに解像度を上げるようにあれこれみんなで話し合いながら、取り組んでいきたいと考えています。

◆検証したいこと

  1. まったくのゼロから、メンバー全員で協力してどのようなお土産の開発をすることができるのか?

  2. お土産作りの背景や、なぜこのお土産なのか、といった企画の根幹部分に「物語」で携わることができるのか?

  3. ゼロから挑戦する姿を子どもたちや家族に見せたら、旅して働く家族の生き方や学びにどのような影響があるのか?

  4. この実験を通じて、「3世代で(家族皆で)新しい働き方・学び方・生き方に挑戦する」という取り組みを、10年後の社会で当たり前の選択肢のひとつにする第1歩にできるか?

◆活動の概要

お土産作りとしては、以下のような活動を想定しています。

リサーチ、企画会議、商品選定、試食会、商品開発、流通準備、販売

個人の活動としては、以下のような活動を想定しています。

SNSでの発信(お土産作りの過程について・3世代で旅して働く生き方について)

◆アウトプット・成果

  • 商品開発部としての活動を、note上にまとめて発信する。

  • 3世代での旅する働き方を、SNS上で発信する。

◆実験の測定方法

  1. まったくのゼロから、メンバー全員で協力してどのようなお土産の開発をすることができるのか? → お土産の試作品の完成を100%として(指定企画のスケジュール上、販売は研究期間終了後のため)、達成度を計測。

  2. お土産作りの背景や、なぜこのお土産なのか、といった企画の根幹部分に「物語」で携わることができるのか? → リサーチや企画会議段階で、どのような形で携わることができそうか模索&相談。実際に自分のスキルを活かす場面があったか?それはどのような内容か?

  3. ゼロから挑戦する姿を子どもたちや家族に見せたら、旅して働く家族の生き方や学びにどのような影響があるのか? → 半年間の実験を通じて、家族ひとりひとりの働き方・学び方・生き方に変化があったかどうかを聞き取る。

  4. この実験を通じて、「3世代で(家族皆で)新しい働き方・学び方・生き方に挑戦する」という取り組みを、10年後の社会で当たり前の選択肢のひとつにする第1歩にできるか? → 3世代での旅する働き方の発信の頻度、回数、RTやいいねをはじめとするCVを計測。

◆スケジュール・進め方

《活動スケジュール》
6月:キックオフ&企画会議
7月:リサーチ&企画会議
8月:商品選定&商品開発
9月:商品開発&試食会
10月:商品開発&流通準備
11月:試作品完成
(12月:販売)
※研究期間は11月まで

新しい働き方実験(第4期)指定企画の概要 -【まちづくり実験室】まちの拠点から、ヒトが喜ぶコト・モノは開発できるのか? ~まちの図書室、まちのお土産、まちのアートを作ろう~

◆その他

昨年は、「ポートカケガワ」という場作りに参加し、ゲーム部としてAR街歩きゲームを作成。同じゲーム部のメンバーとともに、「イベントの際に人流のなかった場所に人流を生み出す」という成果を出すことができました。

私がAR街歩きゲームで担当したのは、ゲームに登場するキャラクターの設定のフレーバーテキストです。
フレーバーテキスト。雰囲気づくりや世界観を伝えるための文章です。

私はシナリオライターとして、商品やサービスをより分かりやすく伝えたり親しみやすさを持ってもらうために、「物語」という形でお力添えしてきました。

「お土産作り」に携わるのは未経験ですが、商品の魅力を伝える上で「物語」がどのように活かせるのか、挑戦してみたいと考えています。
また、その姿を見せることで、子供たちにも新しいことにチャレンジする姿を見てもらえたら嬉しいと考えています。

3世代の働き方・生き方の変化が、3年後、5年後、10年後の家族にどんな変化をもたらすのか?

昨年の半年間を通じて、私の家族に起きた生き方・働き方への変化を、昨年の私の書いた最終報告書にまとめています。
少し長いですが、以下に少しだけ引用します。

子どもたちを連れて旅しながら働くというのは、家族皆が成長しながら楽しんで生きられる、理想の働き方・学び方かもしれないということでした。

掛川に行くたびに、少しずつ「町の違い」に気づき始めた長男。
掛川から帰ると、言葉が増えている次男。
時々こうして刺激を受けることで、ひとつの場所だけで子育てをするよりも、子どもたち自身が何かを感じ取って成長してくれる機会になるのではないかと感じました。

そして、私の母にとってはこれまでの働き方ではなかなかチャレンジできなかった「日本全国にある万葉の故地、その現地でこそ感じ取れる日本古来の風土を、もっと講座受講生や現地の方に知ってもらいたい」という働き方を選びたいと思うきっかけにもなったようでした。

それは、私たち夫婦にとっても。
東京から掛川まで、子供たちの休憩やおむつ替え、渋滞などに巻き込まれつつ5〜6時間。
決して近い場所だとは思っていませんでした。
子どもたちを連れてのちょっとしたお出かけも、荷物を揃えて出かけるのって大変…と思っていました。

私たち夫婦は、フリーランスという働き方で、場所にとらわれない働き方ができる、と頭では分かっていたつもりでした。
ですが、実際に普段生活する場所とは異なる土地を訪れて、その土地のまちづくりに関わったり、その土地で現地調査をおこなったりするという働き方ができると実感を持てたのは、今回の指定企画に参加したからこそだと感じています。

3回の訪問を経て、掛川が、生活圏内のちょっと先の町のような感覚になってきました。
家族の中で「こんな生き方・働き方もできるね!」という共通の認識が生まれてきました。

掛川で「3度の子連れワーケーション」をしたら、3世代で旅する働き方が見えてきた

ハマさんの最終報告書に書かれている「自分の好きなこと、やりたいことを体現している大人がまわりにたくさんいること」というところ。
子どもたちだけでなく、私たち大人たちにも大きな影響がありました。

自分が普段生活している場所とは異なる、自然豊かで穏やかな掛川の街。
訪れるたびに、ゲストハウスとしての形が整っていくポートカケガワ。
楽しみながら働き、笑顔溢れる場に集う、魅力的な大人たち。
そして、一緒に遊ぶのは、住む地域や年齢の異なる子どもたち。

こういう素敵な場所や人と関わっていくことが、子どもたちにとって大きな成長につながったのだと思いますし、大人にとっても働き方・生き方の見直しにつながったのだと考えています。

私は、「シナリオライティング×教育×旅行サポート」という働き方で場所を問わずに価値を生み出せるようになりたい。
オットーは、ゲームクリエイターとして。母は、旅する万葉講師として。
3年後に、家族全員が新しい働き方で自分らしく働けるようになれたら……と思いながら、今年の指定企画に携わっていきたいと考えています。

また、3世代でこうした働き方・学び方・生き方をしていることを発信することで、10年後には同じように家族皆で新しい生き方をする選択肢が当たり前に選べるようになっていたら良いなと考えています。


夫婦&家族&ヤモリたちのあれやこれや、意義のある研究から意義のないお遊びまでを記事にしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします!