掛川で「3度の子連れワーケーション」をしたら、3世代で旅する働き方が見えてきた
片道5時間、親子ワーケーション。
ヤコ夫婦のツマの方です。
下の子が生まれるまで、車を使うのは近所の買い物とと保育園の送り迎えくらいなもので、遠出しませんでした。
それが、新しい働き方LAB3期生になってから、半年。
「the Port kakegawa」という交流・宿泊の場を活用して、地方のまちを豊かにすることはできるのか、と考えて。
クリエイターの一人として、「AR妖怪探しゲーム制作」に携わっていたら、いつの間にか、車で親子ワーケーションが当たり前になっていました。
そして、その働き方が、家族の働き方にぴったり合っているということも見えてきて、今後の新しい私たち家族の生き方が見えてきました。
そんな報告書を、あげたいと思います。
「シナリオライターがスキルを活かしたら、共創型の場づくりを通じて、地方のまちを豊かにすることはできるのか?」
今回、夫婦二人で「the Port kakegawa」の指定企画に携わりました。
その中で、オット「クリエイター・働き方」、ツマ「家族・生き方」の軸で報告書をまとめることになりました。
以下、オットの報告書から引用します。
というわけで、こちらの記事では、ツマが「家族・生き方」の視点で報告をまとめました!
↓実験計画書と指定企画概要はこちら↓
◆活動の概要
ゲームを通じたまちづくりの取り組みに関わってみた
こんな目標を掲げて、キックオフを迎えた半年前の6月。
オットも6月末の実験計画書では、「『日々の暮らしをゲームのように楽しむ』『ワクワクするイベントに満ちたまちづくり』などに関われたら面白い」というイメージをぼんやりと持っていたようです。
そこから、何度かのMTGを経てAR妖怪探しゲームを作成することになるのですが、詳しくはオットの報告書をどうぞ。
まちづくりをするからには、その「まち」を訪れて、現地で一緒に街づくりをする皆さんとお会いしたり、現地の方のお話を伺ったりします。
そういった、指定企画内の部を跨いで行う「ミートアップ」や、部内での「合宿」という機会に、私たちは夫婦だけでなく、年長&1歳兄弟の子どもたちや日本全国を旅する仕事をしている私の母と共に参加してきました。
合計3回の掛川訪問で、感じたことをいかにまとめました。
1回目:7月のミートアップは3世代ワーケーション
7月末に「the Port kakegawa」で行われた初回ミートアップには、父+母+祖母+子どもたちの3世代で訪れました。
幼い頃から、日本全国の万葉の故地をめぐる仕事をしていた母に連れられていくことが度々あった私。
10年ほど前、「何が」とは具体的には分からなくともとても居心地の良い町だな、と感じたのが、この「掛川」でした。
「いつかまた訪れる機会があれば訪れたい」と思っていた念願が叶い、訪れた掛川でのミートアップ。
まだ作り途中のゲストハウスを使わせていただき、宿泊やミーティングができるという貴重な機会をいただきました。
その他、ミートアップの主な出来事については、オットがどうでもいい内容をまとめてくれていたので引用します。
the Port kakegawa発起人であり、掛川のまちづくりに尽力しているコミュニティマネージャーの「ハマさん」を次男が大層気に入って、ずっと抱っこされていたいような状態に。
その結果、「パパ」より先に「ハマ」と言えるようになりました😂
また、ミートアップの合間の時間を使って、掛川周辺の万葉歌碑の調査もできました。
いくつもの市に点在しているので、いくつかではありましたが、以前訪れた際にはチェックできなかった歌碑の調査もできました。
2回目:8月のゲーム部合宿で、AR妖怪探しゲームを作ることに
8月には、ゲーム部だけで合宿。
まだまだ建物の中は作り途中という感じで、とても貴重な機会に参加させていただいているのだなという気持ちでいっぱいでした。
これだけだと、何をしているのか分からないと思いますが🐟
掛川の商店街の方とMTGをして、10月末の「掛川百鬼夜行」で商店街に人が流れてくるような仕組みを持つ、ARゲームを作ろうという方向にまとまりました。
合宿中、現地を巡るため、子どもたちも連れて掛川の商店街へ。
駄菓子屋さんで自分で計算して駄菓子を買ったり、本屋さんの秘密の場所(!?)に潜入させていただいたり、お城や図書館を見たり。
いつも生活する場所とは異なる町での経験は、上の子にとっては非常に良い経験になったようでした。
帰宅してから、今までよりも「町」や「ワーケーション」に興味が向いてきたように感じました。
「僕の家の近くにはお城ってあるの?」「沖縄まで車で行ったらどれくらいかかる?」など、今までとは違う質問が出てくるようになりました。
3回目:10月末、掛川百鬼夜行!
10月、いよいよ本番。
掛川百鬼夜行では、子どもたちも仮装してイベントに参加しました。
実際に自分たちの作ったゲームで遊んでくださった方の手応えも感じられた訪問でした。
それだけでなく、子どもたちが「大人たちと混じっていろいろな話ができる場」でもあり、「日本全国・海外からも集まった子どもたち同士で自然と遊べる場」でもあり。
普段の生活の中では経験できないことを感じられる、可能性に満ちた場所だなと感じました。
3回の掛川訪問を通じて、感じたこと
7月のミートアップに3世代で参加して、8月のゲーム部合宿にも親子で参加して。だんだんと、自分たちも楽しみながらスキルを活かして地域に貢献できているという実感が湧いてきた、研究員活動前半。
その後、10月の百鬼夜行で3度目の親子ワーケーションをして確信を持ったのは、子どもたちを連れて旅しながら働くというのは、家族皆が成長しながら楽しんで生きられる、理想の働き方・学び方かもしれないということでした。
掛川に行くたびに、少しずつ「町の違い」に気づき始めた長男。
掛川から帰ると、言葉が増えている次男。
時々こうして刺激を受けることで、ひとつの場所だけで子育てをするよりも、子どもたち自身が何かを感じ取って成長してくれる機会になるのではないかと感じました。
そして、私の母にとってはこれまでの働き方ではなかなかチャレンジできなかった「日本全国にある万葉の故地、その現地でこそ感じ取れる日本古来の風土を、もっと講座受講生や現地の方に知ってもらいたい」という働き方を選びたいと思うきっかけにもなったようでした。
それは、私たち夫婦にとっても。
東京から掛川まで、子供たちの休憩やおむつ替え、渋滞などに巻き込まれつつ5〜6時間。
決して近い場所だとは思っていませんでした。
子どもたちを連れてのちょっとしたお出かけも、荷物を揃えて出かけるのって大変…と思っていました。
私たち夫婦は、フリーランスという働き方で、場所にとらわれない働き方ができる、と頭では分かっていたつもりでした。
ですが、実際に普段生活する場所とは異なる土地を訪れて、その土地のまちづくりに関わったり、その土地で現地調査をおこなったりするという働き方ができると実感を持てたのは、今回の指定企画に参加したからこそだと感じています。
3回の訪問を経て、掛川が、生活圏内のちょっと先の町のような感覚になってきました。
家族の中で「こんな生き方・働き方もできるね!」という共通の認識が生まれてきました。
そして、ワーケーション用の荷物の揃え方が分かってきて、子ども連れで遠出することもスムーズになってきました。
(子どもたちを連れてのワーケーションのコツが見えてきた話は、また別途まとめたいと考えています!)
半年間の研究を経て、自分らしい「私の働き方」だけでなく、「家族みんなの生き方」が変わっていくという経験ができたこと。
人生でもそう多くないであろう、働き方への見方が変わる貴重な機会をいただけたことに、本当に感謝しています。
夫婦&家族&ヤモリたちのあれやこれや、意義のある研究から意義のないお遊びまでを記事にしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします!