『ユーコン漂流』野田 知佑

この本について

世界の川をカヌーで旅するカヌーイストで、アウトドアライターの野田さんがアラスカにあるユーコン川を6ヶ月かけて下る。アラスカのワイルドな自然と人には、圧倒的な自由がある。

著者について

文藝春秋「さらば、ガク」より

著者の野田知佑(のだともすけ)さんは、世界各地の川をカヌーで旅するカヌーイストだ。アウトドアの体験を作家としてアウトドア生活での体験を雑誌や書籍に取り上げてきた。日本ノンフィクション賞の『日本の川を旅する』や、飼い犬との旅行を取り上げた『カヌー犬・ガク』などの作品がある。

アラスカの自然は豊かでワイルド

アラスカと聞くと、寒くてなんにもない荒野、氷河のイメージがあったけど全然違う。生き物がたくさんいる。大きなシャケや、鳥、ヤマアラシ、ムースと呼ばれるヘラジカなど豊かな自然が川の流れに沿って進んでゆく。そして熊!熊との遭遇シーンでは、実際に野田さんが銃を使って熊を追い払うシーンも。

旅とはただ通り過ぎていくこと

旅の間の食糧は、半分くらい自分で調達する。川で釣った魚を焼いて食べる。男なら誰でも絶対憧れる旅のスタイルはかなりシビアな面もあるがその分とても自由。食べ物と本とお酒。それが揃っていれば、他には何もいらないと野田さんは言う。移動し続ける生活は、シンプルだけど変化に飛んでいる。天候、出会う人々、土地の雰囲気が変わり、そこをただ通り過ぎていく。なんて贅沢な旅だと思う。

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