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#読書
日記(2021/03/28) #まじ日
「その可能性はすでに考えた / 井上 真偽」読了。ミステリは基本的に先が気になるし、気になったことは解消されるし、起承転結はあるし(各要素の繋がり方や結の好みはあれど)、感情が揺さぶられにくいし、あんまり何も考えずに読むのに適してるなと思う。真面目にトリックを暴こうと思って読んでないからだとも思う。
本著は少し不思議な構成で、ありえない事件が起こるあらゆる状況を否定することで、それが奇跡だと証明す
日記(2021/03/22) #まじ日
「舌を抜かれる女たち/メアリー・ビアード」読了。
古代から連綿と続くミソジニーの事例はショッキングではあったが、ふと周りを見渡すと、さもありなんと思った。女の発言が何かと軽視される現象、女は身の回りにおこったこと(ex.女性問題)のみ語ることが許されてきたこと。そもそも政治とは語ることであり、政治家が圧倒的に少ない現在を顧みても、ある程度実感を持って理解できる。語る力=権威をつけるために必要なこと
日記(2021/03/17) #まじ日
「ロマンティックな狂気は存在するか / 春日 武彦」読了。
精神科による精神病の説明など。ロマンティックな(≒独創的で創造的でアーティスティックな)狂気は存在するか?答えはNoだという。人が狂う姿は類型化されており、ラインは明確でないものの、多数の例を見ていれば像を結ぶものに収束していく、という話だった(と思う)。精神科医という立場だからこそ客観的で、変に夢みがちな姿勢からは距離を置いていたので読
日記(2021/03/01) #まじ日
「測りすぎ なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?/ジュリー・Z・ミラー」読了。
言いたいこと思ったことはいろいろある。概ねわかるわかる〜!って感じだったんだけど、「ではどうすれば…?」はわからなかった。特に測定を報酬に持ち込むと碌なことがないという話。では、年功序列がいいのかというとそうでもないだろうし、評価者の主観もそれはそれで…だし、もはや報酬に興味をなくすしかないのでは?資本主義の限界?こ
日記(2021/01/27) #まじ日
「精神科医、占いにすがる/春日武彦」読了。
内省につぐ内省につぐ内省は圧巻のひとこと。後半の過去の自分の分析、なぜこうなったのか、小学生の頃抱いた感覚、その場面…らへんの話がおもしろくて、占いがどうのこうのはそのエピソードをつなぐ役目は果たしているが、主題ではない、と思った。正直、他人の自分語りなんて、なんの役にも立たないけれど、こういう私的なものにこそ価値があるんでないか?と思う。わたしも自分の