日記(2021/03/17) #まじ日

「ロマンティックな狂気は存在するか / 春日 武彦」読了。
精神科による精神病の説明など。ロマンティックな(≒独創的で創造的でアーティスティックな)狂気は存在するか?答えはNoだという。人が狂う姿は類型化されており、ラインは明確でないものの、多数の例を見ていれば像を結ぶものに収束していく、という話だった(と思う)。精神科医という立場だからこそ客観的で、変に夢みがちな姿勢からは距離を置いていたので読みやすかったし安心感があった。たしかに言い放つ口ぶりはヒヤヒヤするものもあったが、安易な狂気の解釈には怒りも示しており、冷たい人ではないのかな?とは思った。
一方でそもそもこういう本をおもしろがって読むことすら、非道徳的であるような気がして戸惑った。狂気な人を見て、何を思うのか?サーカスではない、自分がホッとするための材料ではないとは言い切れないのではないか。

次読んでる本、冒頭3ページですでにおもしろそうで嬉しい。字もでかいし。

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