eスポなぜ日本で「熱狂的に」盛り上がってるか

1 話題の記事について

ちょっと時代錯誤に思えるYahoo!記事が話題になっていたので、ご紹介。
eスポ なぜ日本で盛り上がらない - Yahoo!ニュース

炎上による閲覧稼ぎに思える記事なので、当初は反応しないでおこうと思っていましたが、各著名人の方々が多数ご意見をされているので、自分もやはり取り上げておこうかなと思いました。

上記記事は、ごく一部のゲームタイトルにしか言及がされておらず(特にFPS、TPS関連が抜け落ちている)、また一人のとあるゲームライターさんに聞いただけのようであり、失礼ながら、全く厚みのある記事とは思えません。
そのほか、諸々言いたいことはありますが、詳しくは記事に付された各コメントをご紹介します。
※記事のURLは、著作権法の関係上、ご紹介をせざるを得ないですが、ただ、記事の閲覧数が増えることは先方の思う壺のように思いますので、あえてこのような形式をとりました。
ほかにもTL等ではいろいろ意見ありますが、随時追加すると思います。

2 著名人の方々の反論等





3 eスポーツが盛り上がっている理由

以下、私なりに、今盛り上がってる理由を整理しました。※ゲームタイトルによって妥当するもの、しないものがありますが、上記Yahoo!記事のやり方に倣って、ゲーム全般として以下掲げさせていただきます。

・Z世代へのマーケティング効果が著しく大きいこと

日本国内のeスポーツ市場規模が推定125億円に到達、2025年に向けて年平均20%超で拡大見込み | マイナビニュース (mynavi.jp)
昨年末に話題になりましたが、市場規模は推定125億円に到達したとされています。
特にZ世代へのマーケティング効果が高く、オフライン大会の入場料やアパレル関連の収益がチームを支えている印象です。

ちなみに私も買いました

・コロナ終息後もなおインドア需要が高いこと

コロナ禍では巣ごもり需要によりゲーム配信・動画が盛り上がりましたが、その人気はまだまだ根強いです。特にVtuberビジネスが大成功していますが、Vtuberさんとゲーミングチーム所属の選手・ストリーマーとがコラボして、良い相乗効果が生まれているように思います。
こちらはCRカップ×ストリートファイター。Vtuberさんも参戦し大盛り上がりとなった大会の一つです。

ちなみにこれは(別の大会ですが)私のお気に入りの場面です。CRだるまさんが、Vtuberのローレン・イロアスさんに対して、ハサミギロチン+せんせいのつめを3連続で当てました。

https://x.com/darumaisgod/status/1716392128186826815?s=20

・メタバース関連の新たなビジネスチャンスが到来していること

フォートナイトのUEFNで最近話題なのが、リアルの町並みをメタバースで再現する等の試みです。自身の店舗をメタバースにして販売促進活動を進める一般企業さんも見られるようになりました。

こちらは、私も関わった案件の一つですので、ご紹介。あのイオンモールさんも、茨城県さんと連携して、メタバースに参戦しました。

・不登校対策や障がい者支援、さらにはプログラミング・英語等の教育的・社会的効果が見込めること

親御さんがどんな策を講じても解決しなかった子どもの不登校が、「eスポーツの学校なら登校する」ことで解決することもあります。
障がい者の方の就労支援のカリキュラムにも組まれていることがあります。

また、特にVALORANTのゲームはそうですが、海外の選手とチームを組んで試合をする場面も増えてきました。それなりの英語を話せることは大事になってきています。
プロゲーマーになりたいなら英語も頑張ろう。そんな時代になっています。

・ゲームがかっこいい、というブランドイメージが築かれつつあること

 先人のゲーミングチームさんらのたゆまない努力によるものですが、プロゲーマーが異性からモテるという時代になってきています。大会に足を運んでも黄色い歓声が聞こえます。
 アイドル路線で売れているゲーミングチームもあり、活躍の幅は広がりつつあるところです。

日本のeスポーツ界TOPがイケメンすぎると話題!プロゲーマーLaz&ふぇぐって一体何者? | Ray(レイ) (ray-web.jp)

・30代前後の社会人も応援していること

ゲームのプレイユーザーの年齢層が幅広くなってきたことがあげられます。また、私自身もそうですが、勉強や運動以外で活躍する場を応援したい、自身の学生時代を回顧する、等の理由から積極的に投げ銭やグッズ購入等で業界を盛り上げる大人の方々も多くいらっしゃいます。

・eスポーツやゲームを通して世代間の交流が図れ、認知症対策にもつながること

任天堂さんに妥当することが多いですが、高齢者の方でも遊べるようなゲームが作られることがあります。こうしたゲームのイベントを通して、高齢者の方々の活気作りにもなりますし、世代間の交流にもつながるといえるでしょう。

任天堂株式会社 ニュースリリース :2023年11月1日 - Nintendo Switchを用いた高齢者向けイベントに関する取り組みについて|任天堂


4 伸びしろ

 他方、以下の点は、問題点ではなく「伸びしろ」として、今後取り組んでいく必要があると思います。

・中堅以下の選手やチーム等はマネジメントができていないこと

 私がよく相談を受けるのは一般のユーザーの方々であったり、創業間もないチームの方であったりが多いです。創業・スタートアップあるあるではありますが、どこも苦しいチームが多く、給与・報酬などの固定費をまかなうことが難しい状況です。
 

・悪質なユーザーが民度を著しく下げており、業界外からの印象を悪くさせていること

 以下は、上記記事の中で見かけた一般の方のコメントです。的を得ている部分も見受けられ、今後改善していくべき伸びしろだと思います。

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