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私の子育て反省日記
自分に持っていなかったものを子供に託してしまう。愚かな親の性ではないか。子供がいとおしいのに、期待をかけて、負担を強いる。
そんなダメな母だった。
しかし、あることがきっかけで変わることができた。
ダメ母だった私の経験談。
もともとは大の子供好き
高校生まで子供には全く興味がなかったのに、看護学校の実習で小児外科に行き、担当患児に好かれてしまい、子供の魅力を発見した。就職時は、とにかく、命がけで「どうしても子供の病棟で働きたい」旨を話し、見事人気の小児外科での仕事をゲット。
子供と接しているときってどうしてこんなに心が洗われる
出産は20代後半。妊娠期間はおなかも重いし、張るし、体重増えるし、浮腫むし、とにかくしんどくて。お願いだから早く生まれてくれって気持ちと、自分に母親が務まるのかって気持ちがあって。
でも、生まれた瞬間から、こんなにいとおしいと思える存在が世の中にあるんだ!と思うくらい愛おしくてたまらなかった。あの瞬間から今もずっと愛情の深さは変わらない。
いとおしいと思うのに
思うからこそ、子供には幸せになってほしい、よりよい人生を歩んでほしいと期待する。
子供が幼い時の私は教育ママゴンで、幼少期はモンテッソーリ・語りかけ育児・七田式教育、何でもやっていた。しつけにも厳しかったし、中学受験もさせようと、有名塾にも通わせた。子供にとってはそれがストレスだったようで、小学生の時は、たびたび保健室に通うように。吐き気で早退・頭痛で欠席。これはおかしいよね……とやっと気が付いたのだ。(遅い)
「ねえ、もしかして中学受験したくない?」
「うん。」
私が期待するから、言えなかったんだ。子供のお腹ににこもった思いが、吐き気として現れたんだ。かわいそうなことをした。楽しいはずの学校に通えなくなるくらい。夫とも相談した。
「やめよっか、受験。」
「えっいいの?」
といったときの子供の晴れやかな顔。こういう顔、受験勉強始めてから見せてくれなかったな。私何やってたんだろ。
夫からの助言
「自分のお小遣いで、子供に何か買ってあげたら。無駄なものでもいいから、一度やってみなよ。」
夫にそう言われて、パート代で子供にちょっと高めのお菓子を買ってあげた。ご褒美でもなんでもなく、買ってあげたいから。その時の子供の嬉しそうな顔。物がうれしいというよりも、なんでもない日に、自分を思って買ってくれたことがうれしいようだった。物をあげることが大事なんじゃない。
子供に喜んでほしいと思っている、ということを伝えるのが大事なんだ。
それから、子供を喜ばせるために、なんでもない日に銭湯に行ったり、散歩に出かけるようになった。受験をやめて時間ができたせいでもあるけど。
今までの私は、子育てを楽しんでなかったな、と気づく。
子供がまとわりついてくれるのは、ほんの10数年なのに、その期間を大事な時間だと自覚してなかった。何てもったいないことをしたんだろ。子供が好きだったはずなのに。
「きちんと育てなきゃ。高い学力をつけなきゃ」って思いすぎてた。
「あなたは愛されている、大切な存在なんだよ」と子供がわかるように伝える。それ以上に大事なことってあるわけない。何を肩ひじ張っていたんだろう。
その後の関係
それからの子供との関係は、反抗期はあったけどおおむね良好。
今では逆に、私が子供に甘すぎるので困る、と夫から言われている。「そんなに母性があったなら、初めから発揮していればよかったのに」、と。当の子供は、いまでは「私は愛されて当然よ」という態度で、態度が大きすぎて困っている。
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