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シチリアで食べたもの

駆け足のシチリア旅行だったけれど、おいしいものにたくさん出会った。思い出した順に挙げてみる。

・パネッラ
・カンノーリ
・アランチーニ
・カントゥッチ
・パスタ:レモンとピスタチオのリングイニ
・ピザ:マルゲリータ
・ポテトチップス
・ヤクルト

・パネッラ(Panelle)

タオルミーナでの夕食の店で、前菜として出てきたのがパネッラ。ひよこ豆の粉の生地を揚げたもの。サクサクした食感と、豆の素朴な風味。フライドポテトよりおいしいと思った。
シチリア、とくにパレルモの名物らしい。

・カンノーリ(Cannoli)

『ゴッド・ファーザー3』で、マイケルの妹コニーが毒を盛るのが、このお菓子。映画を見た時には、クリームが入った筒状のものということしかわからなかったが、シチリアのお菓子の一つらしい。なお、『ゴッドファーザー』第1作にも登場するけれど、そこでは名称だけで実物は映らない。
どんなものかというと、揚げたり焼いたりしたロール状の生地に、リコッタチーズのクリームが詰まっている。チーズをつかっているからか、クリームは案外あっさりしていて、お酒の香りがよい。シチリアの特産品であるピスタチオがかかっていたり、クリームにチョコレートを使ったものなど数種類ある。

帰りのパレルモ空港でも、評判の良い店があったので買って帰った。夫の選択で、同じ味で大きいものと小さいものを買ってみたら、大きさだけでなくクリームの味が違った。一言で言えば、小さい方は子ども向け、大きい方は大人向けの味。大きいほうが、お酒がきいていたり、ピスタチオの味が濃かったりする。
生地にクリームの水分がしみるのは好きずきかもしれないが、私はしみていないほうが好きだった。だから、タオルミーナでの夕食の店 Malvasiaのカンノーリが特に気に入った。注文してからクリームを詰めたのだと思う。パリッとした生地と、フレッシュなクリームだった。この店は、前菜もパスタもなにもかもよかった。

・アランチーニ(Arancini)

出発地マドリードの空港には、まずそうなくせに値段の高いサンドイッチしかなかったので、おなかをすかせてパレルモに着いた。
到着ロビーに食べ物の店があり、子どもも私も吸い寄せられる。アランチーニを見つけた。ミートソース、野菜、モッツアレラチーズが入ったものがあり、一つずつ注文した。アランチーニはライスコロッケに近い。でも、「水分の少ないリゾットに、衣をつけて揚げたもの」かもしれない。運のよいことに揚げたてで、チーズが長くのびるくらいあたたかった。米の黄色はサフランかな。
帰りもまた同じ店で、アランチーニを買った。また運良く揚げたてだった。よい締めくくりになった。

・カントゥッチ (Cantucci)

香ばしい物好きの私は、イタリアに行くならおいしいカントゥッチを見つけたいと思っていた。
スーパーで買ってみたものは、香料が苦手だった。日本以外の国のパン・お菓子によくある、柑橘やアーモンド、バニラ系の香料は苦手だ。
タオルミーナのコルソ・ウンベルト通りの菓子店で、見た目からしてよくできていそうなカントゥッチがあったので購入した。期待を裏切らない、粉のおいしさが生きた味だった。コーヒー風味で、ヘーゼルナッツが入っていた。
同じ店で、ピスタチオ入りのマジパン(クッキーかと思ったら、マジパンだった)も買った。これもおいしかった。苦手な香りがしなかった。
下の画像にカントゥッチ、マジパンと一緒に写っているのは、ピスタチオのペースト。料理用もあるが、これは砂糖が入った甘いもの。

・パスタ:レモンとピスタチオのリングイネ

ピザとパスタは、どこでもはずれなしだった。
一番記憶に残るのは、レモンのクリームソースのリングイネ。生のレモンの皮(白い部分も含めてカットされている)の香りと苦味に、クリームのコクがはじめての組み合わせだった。

リングイネは少しもちっとした食感。きざんだピスタチオがまぶしてある。ピスタチオはお菓子の材料のイメージだったけれど、様々な料理に使われるようだった。カポナータにもまぶされていた。
busiate alla normaもおいしかった。シチリアでよく食べられるショートパスタ。揚げナスとトマトを使い、リコッタチーズがトッピングされている。今回のシチリア旅行で、リコッタチーズが大好きになった。

・ピザ:マルゲリータ

旅行中、子供たちの夕食は毎日、ピッツァ・マルゲリータだった。
ピザがメニューにない店に入った時も、「マルゲリータ」と言うので、店の人に尋ねてみた。ありがたいことに「できる」と言ってくれた。様子を見ていたら、向かいのピザ屋からデリバリーが届いていた。とにかく、マルゲリータが食べられてなにより。

・ポテトチップス piugusto

高速道路のパーキングの店で、おいしそうなポテトチップスがあったので買ってみた。味はトマト。これが大当たり。サクサクした食感で、油っぽくない。味付けもあっさり。
そこで、スーパーで同じ商品のほかの味も買ってみた。
ローストポーク&ローズマリー、マンゴー&チリ、レモン&ピンクペッパー。マンゴーチリだけは、マンゴーの甘味もチリの辛味も感じなかったが、どれもおいしかった。
トマト味は、スペインのフレーバー、カンペシーナス(トマトコンソメ味)に少し似ている。でも、トマトの香りがより強くて、コンソメのわかりやすい旨味はない。

・ヤクルト

旅先では、市場やスーパーを覗いてみる。今回も、スーパーでいろいろと美味しそうなものを購入したけれど、思いがけずうれしかったのはヤクルト。6本で3.5EURくらい。
スペインでも事業展開しているのだが、売っているのを今まで見たことがない。私自身は特別に好きというわけではないが、子どもたちが喜んでいた。味は日本のものより甘味がうすく、酸味の存在感が強かった。

おいしいものがいっぱいのシチリア。
また行きたいなあ。

シチリアで訪ねた場所については、ここに書いてます↓


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