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ちいさいひとたちと

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子どもとの関わりにおいて、「見ること」を大事にしたい。なにしてる?どんな顔してる?なに見てる? このマガジンには、その振り返りを中心に、子育て記事をまとめていきます。 ちいさいひ… もっと読む
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#読書

受け止めてるつもりで、受け流してたのかも 『点子ちゃんとアントン』エーリヒ・ケストナー(1931 児童文学)

受け止めてるつもりで、受け流してたのかも 『点子ちゃんとアントン』エーリヒ・ケストナー(1931 児童文学)

点子ちゃんのお母さんは、家族のことを顧みない。お父さんは、奥さんが点子ちゃんのことをほったらかしで遊び歩いてもなにも言わない。

そのお父さんをケストナーは、「心が広すぎた」と表現する。
翻訳者の池田香代子は、あとがきにこう書いている。

なんでもはいはいのポッゲ氏は、奥さんを人間としてほんとうの意味では尊敬していないし、横着をして恥ずかしいと思わないポッゲ夫人は、夫だけでなく、自分のこともほんと

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