グレーゾーン
これまで大企業から中小企業と幾つかの会社で仕事をしてきました。
仕事をする中でグレーゾーンにおける判断力の有る無しが進捗に与える影響について、気づいたことがありましたので備忘録として残します。
気づき
仕事ができる人の特徴の一つとしてグレーゾーンに強い。
学校教育では必ず正解があるが、会社業務では必ずしも正解の答えがあるものばかりではない。
問題が起これば何らかの答えを出して業務を進めなければならない。
この問題の中には、何とも判断し難いものがある場合がある。
いわゆる、グレーゾーンに該当するものである。
グレーゾーンに強いとは、何らかの答えをだして今の最善策として提示できることを言う。この答えを提示することで前に進めることが出来るかが、その人物のスキルを表すこととなる。
このグレーゾーンの判断は、判断した者の責任が問われる領域となるため一つの能力査定と同じで、どの程度のスキルがあるか分かってしまう。
スキルがない者は、杓子定規の判断をしがちでより安全側に寄ってしまう。
何らかの会議とか、打ち合わせで判断が求められた時に必ずNOとか、上司に相談します(聞く)と言う者が一定数存在することを見てきました。
問題が発生したときの、現象、原因、対策の手法、今をどうするのか、救う方法、別な手段、止めるのか、、、。
こういうメンバーがいるだけで、議題とか業務がホント進まないことになります。心情的に保身に走っているだけと。
仕事していると”白”と”黒”とか”OK”と”NG”で割り切れないものがたくさん経験することになるが、この時にどう判断し前に進めることが出来るかがその人の価値になるし出世出来るかどうかになってくる。
例えを製造部門で言えば
工場部門で例えば良否判定検査基準はあるが、製造していると全てが良品になるとは限らない。良品に近く、不良品としたくないものとかが出てくる。
これは最終的にコストに跳ね返ってくることになるので、救えるものは良品とすることが望ましい。
事例として、ノートPCの成形部品にちょっとした傷とか異物混入とかがあった場合、どの程度までOKとするか決めなければならない場合がある。
では判断基準はどうやって決めるべきか?
スキルのある者なら
・正面パネル面は ⇒ 顧客が見る部分だからここはXXXX
・サイドパネル面は ⇒ ほぼ見ない面なのでXXXXX
・背面は ⇒ ここもほぼ見ない面なのでXXXX
・裏蓋面は ⇒ 見ることないし顧客も気にしない面なのでXXXX
この場合であるなら、顧客の使用方法、これまでの実績、材料の色味等を考慮して決めていくことになる。もちろん製造現場なり取引先と決めていくことになる。
(一般的には限度見本を作成して取決めをする)
まとめ
グレーゾーンに強いスキルを持つためには、普段から周囲のできる人間の判断基準であり考え方、どうしてそう判断したのか、なぜそう考えるのか、根拠はなにか、などを習得しなければならないと思います。
一朝一夕には習得は難しいかもしれませんが、普段の業務を通して色々な問題場面に積極的に参加することが大事であり経験を積むことで習得出来ると思います。
結果や結論だけ聞いてもグレーゾーンに強いスキルが身の付くことはないと思います。