見出し画像

トップしだいの中小企業

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事してきました。
この経験の中で、中小企業の中で業績が伸びる会社と伸びない会社の違いを見てきたので参考にしてください。

幾つかの中小企業を見てきたが、一番気づくのが、伸びる会社は従業員の業績評価が明確な基準があり、きっちり出来ている。また、モチベーションもあり組織的に活発なところを見ることが出来ます。
反面、伸びない会社は、業績評価が曖昧で好き嫌いとか根性論で評価している。何を評価しているのか皆目検討がつかないところがある。
会議に出席してくる役職者は、役職に見合わない人達が存在することが多々あります。
そのような役職者の部下となる従業員は、当然のように当惑しているし不満が自ずと溜まっていることになる。これらの人事評価の不満を感じているし、モチベーションが低い。

根本的に経営層がマネジメントを理解しおらず、特に人の扱い方ができないことから、組織全体に不満が溜まっている。
そのことに経営層は全く気がついていない(これが問題なんだが)

その会社の仕組みや業務内容がどの様に行われているかを見ていくと次のようなことが見受けられる。

成長できない中小企業にありがちなこと
・要員計画が立てられない
・指示が具体的に出来ない(誰が、何を、いつまでに)
・議題のメリット・デメリットの話ができない
・打ち合わせに数字が出てこない
・気合と根性の世界(頑張る、長時間)
・事前に計画を立てない
・問題が起こるとやり過ごそうとする
・問題の対応が対処療法を行う
・組織と役割が明確になっていない
・役職名を任命しても業務内容は何も変わらない
・役職者が工場作業を行う
・上位者が部下の教育が出来ない
・データを基にした会議が出来ない
・データの分析対策を行わない
・報告書作成が出来ない
・会議を行なっても誰が実行するのか決めない
・決めたことがいつの間にか尻つぼみ
・過去に決めたことが必要無くなっても何故か継続している
・経営者が経費削減や改善活動だけを行なっている
・特に方針も出さずに経営している
・特に営業活動も積極的に行わない
・現場要員不足に対して何もアクションしない
・製造部門の改善活動をしない
・社内全般の生産性向上の取組が無い
・社内組織図は立派だが機能していない
・役職を与えても業務そのものが何も変わらない
・現状が上手く機能していないのはやり方が間違っていると考えない
・上位役職を受けない人達がいる
・業務の改善ができない
・忙しいことで、満足してしまう
・役職に見合った業務が出来ない

これらの項目に該当するものが幾つか当てはまる様だと、成長が出来ない会社になりますね。そもそも、企業として利益を出す活動になっていない。
会社の利益をどの様に生み出していくか組織階層を踏まえた戦略としての設計がマネジメントに落とし込まれていない。
本来であればマネジメントに反映させ、どの様に行えば良いのか、文化とか伝統とかに活かす必要がある。

まとめ
何かの本で読んだが、第二次世界大戦当時アルコールを製造方法するのに
・日本は技術者が現地に赴いて技術指導しながら生産
・ドイツは、専用の生産設備を製作して生産
・アメリカは、一般の兵隊がマニュアルに沿って粉末を溶かして生産
戦争当時、日本は技術向上訓練をして職人を育てて戦おうとしたがアメリカは、一般人でも戦える戦術で勝利した。
決して物量で勝ったのではないのです。戦略が違うのです。

考え方の違いがある。
これって目的をどの様に達成するか戦略、戦術を理解しているかの違いではないかと思います。
経営者が何を、どの様に、運営することで、従業員がどのような行動をするのか、結果的に利益に結びついて、それをどの様に評価すれば組織が機能するのかを戦略から戦術を見据えて設計しなければならない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?