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能力が晒される環境が必要

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

新人として就職し仕事を始めますが、当初は配属先の業務を覚えることになり、定型業務を覚えていくうちに周囲の業務も知識として段々と分かってきます。ただこのまま定型業務を続けていては一段上の能力向上には結びつくことは出来ません。
この点、大企業は社内研修制度があることで企業が求める人材育成を図っています。中小企業となると、企業規模から社内研修制度が無いところが多数ではないかと思います。そもそも、普通の人はなかなか自力で学習意欲が湧かないもので、外部からの刺激を受けることでやっと自発力が発動すると思います。社会では学校と違いテストなどすることが無いので、大多数はやらないのです。だから、能力が晒される環境が必要になるのです。

職場環境
大企業は、能力が晒される環境が業務に組み込まれているものです。
これは、目標方針がトップダウンで行われ組織に落とし込まれ、各人事評価を行うために普段から目標達成に向けた施策活動や部門、部署の進捗管理が行われいる。

大企業の事例として
・成果発表
・予算申請審議
・実施計画進捗報告
・生産会議
・会議における司会進行
・議事録作成
・報告書作成
・新規プロジェクト計画立案
これらなにかと人前で説明する機会があることで、事前に質疑準備、問題点抽出、プレゼン準備、要約スキル、スケジュール立案、司会進行、文書作成など能力を晒される機会が多分にあるのです。このような経験を積むことで能力向上に結びつくのです。これ、とても重要な周囲を巻き込むために必要な能力が身に付くのです。

これが中小企業となると、機会がないこともあって能力が晒される機会が非常に少ないのです。従って、何か説明資料作成でも自分で作成する経験不足からファクトさえも捉えられていなことがあるのです。
とある製造部門長会議にて部長が活動プレゼン資料を発表したのですが、
目標 A工程の改善活動を行い現場の生産性向上を図る
目標時期
 1Q 3月  3%UP
 2Q 6月  6%UP
 3Q 9月 10%UP
参加メンバー
 
YYさん、TTさん、HHさん、KKさん、SSさん

現状分析も行われていなく、何を実施するのか、その効果予測もありませんでした。ただただ、改善活動をすることと何の根拠もない希望的目標値なのです。これでは、周囲を巻き込んだ活動とはならないのです。
本来であれば、現状分析を行い何が問題なのか、その対策方法を検討し、その改善効果予測を立てる。ここまで自分で吟味してから他者にプレゼンなり説明するのが手順になると思います。

まとめ
この能力は周囲を巻き込むための基本となる能力になるものです。従って、能力が晒さらされない環境に身を置いていないのであれば、おいとました方がよいかもしれません。能力が晒されることは気分が良いものではありませんが、自分で気が付かないところが判明するので時間効率が良いのです。今の時代は、自分の能力を上げられる環境で仕事すべきであって、周囲を巻き込むことで磨くことが出来ると思います。

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