常に従業員目線で考える

株式会社 アスパートナー
代表取締役 井口 忠二 様

当記事は、福岡市で不動産会社を経営され健康経営に取り組まれている井口社長へのインタビュー記事の3記事目になります。
過去の記事をお読みになられていない方は、こちらからご覧ください。
一記事目「残業のない不動産会社。その秘訣について直撃」
二記事目「IT活用による不動産業の健康経営

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ー 毎月1回社員の好きな曜日に12時帰社制度が生まれたきっかけを教えていただけますでしょうか?

井口社長 - プレミアムフライデーをご存知でしょうか?あの制度が流行った際に、弊社も導入してみたんですよ。毎月1回好きな金曜日に15時帰れる制度でした。その当時、弊社の就業時間は17時だったので、2時間早く帰ることができるというものでした。


最初は15時退社の制度だったのですね。2時間も早く帰宅できるのであれば、それだけで十分喜んでいただけそうですね。

井口社長 - 私も絶対に喜んでもらえると思って導入したので、翌週従業員に「どうだった?プレミアムフライデー最高でしょ?」と意気揚々に聞いてみました。すると思いの外あまり反応が良くなくて。
2時間ではそんなにプレミアム感がなかった、とのことでした。2時間だけ早く帰ることができても、何か特別なことができるわけではないようで。
「じゃあ本当のプレミアムってなんだろう?」ということを従業員と話し合う中で、「お昼に帰ることができたらプレミアム感がある」と言う意見がでました。そこで、月に1回好きな日に12時帰社しても良いという制度をその場で作りました。
この制度がとても好評で。病院や役所など、土日には利用しにくい諸行事が利用できることが良いようです。
従業員は大変喜んでおり、導入して良かったと感じています。


そういったリアルな気持ちを社長に直接伝えられる関係性も素敵ですね。そしてその意見をその場で採用し、制度化されるスピード感も素晴らしいなと感じました!

井口社長 - 従業員から上がった要望には可能な限り、スピーディーに対応した方が良いと思っています。解決策は様々だと思いますが、とにかくまずは何か施策を始めることが大切。そして始めるだけではダメで、運用しながら従業員からのフィードバックをもらい、柔軟に修正して行くことがとても重要です。
こちらが絶対良いと思った施策が、実は従業員にハマっていないということはよくあるので。従業員次第ですので、他社で成功している制度が、自社でハマるとは限りません。
運用しながら従業員の生の声を聞き、トライアンドエラーでオーダーメイドな制度にしていく必要があると思います。

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これまでのお話を聞いて感じたのですが、RPAや業務時間の変更などの施策の導入のきっかけは、健康経営と関係があるのでしょうか。

井口社長 - そうですね。創業当初より、健康経営に対する課題感は持っておりましたが、これらの制度は特に健康経営を強く意識したからこそ導入できた訳ではありません。
実はこのように、「従業員満足度」にフォーカスして改革することで、結果的に健康経営につながっているということが結構あるんですよ。
従業員それぞれが「楽しく、効率よく」働ける環境づくりを意識していました。「従業員満足度」を向上させることは、従業員の健康に繋がり、そして一人ひとりの生産性向上に繋がっています。


健康経営は何から手をつけたらいいのか分からない、いくつか試してはいるけど効果が感じられないという企業様が多くいらっしゃいますが、「従業員目線で、より良い職場環境づくりにフォーカスする」ことが自ずと健康経営に繋がるのですね。その他これまでの取り組みで重要となる考え方などありましたら教えていただけますでしょうか。

井口社長 - 企業の福利厚生や働きやすさの面が大きいと考えています。
健康経営を仕組み化し、体制を整えておくことで、新たに良き人材を募集する際に、弊社を選んでいただける可能性が高まるのではないかということです。

求人面のメリットですね!福利厚生の充実や健康経営が優秀な方の確保につながっているのですね。

井口社長 - 優秀な人を抱えないと、私たち零細企業が生きていくことは難しいので。
同じ業界で話題になっている採用条件などを定期的に情報収集していると、賃金面だけではなく、福利厚生や健康経営などの観点も重要視されていることがわかりました。
優秀な人材確保のために、健康経営の体制を整えておくことは、非常に重要な要素だと考えております。


そのようなご経験が、これまでご紹介いただいた様々な施策につながっているのですね。その他、従業員との会話の中から、生まれた施策や取り組みがあれば教えてください。

井口社長 - オンライン秘書代行サービスです。
今の業務時間は、9時から16時ですが、もともと5年前にアスパートナーを創業した時は9時から18時だったんですよ。
業務効率をアップするために、日頃ルーティーンとして行っている事務作業に対して、圧倒的な業務改革を達成する必要がありました。事務作業の中で簡易な事務作業を一部外注できるものが多くありましたので導入に至りました。
他にも会社負担で飲料水を無料設置も、社員の声から取り入れることになった施策ですね。
個別ミーティングを定期的に行っているので、その中で上がった声をすぐに解決するように心がけています。


まとめ

常に従業員目線に立ち、従業員満足度の向上にフォーカスした取り組みが、結果的に、健康経営に繋がっていたことがとても印象的でした。
また、一度取り入れた施策に対して、従業員から社長に直接、正直な意見を伝えられる関係性も素敵だなと感じました。
次回は、健康経営優良法人認定制度とこれからの健康経営についてお伺いしていきます。

本インタビュー記事は下記4部構成となっています。
【目次】
一記事目:残業のない不動産会社。その秘訣について直撃
二記事目:IT活用による不動産業の健康経営
三記事目:常に従業員目線で考える
四記事目:健康経営優良法人認定制度と今後

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