弱い人間は黙っておれない、noteに書くしかない
私は、社会や会社のなかで叫ぶ(大きな声で自信をもって話す)ことなどが苦手なタイプです。
理由は、そもそも内向的な性格だからでしょう。
学校生活を含めて会社生活もほんとうに苦手だったのですが、きわめて少ない友人や会社の上司、先輩に助けてもらって、こんにちまでなんとかやってこれました。
会社生活では、会議などで叫んでいる(調子よく話をする)人をみると嫌悪感をもってみていました。
よくもまああんな発言が、と思うのでした。
会社は、ウソでつくりあげられるところか、と思っていましたから、私には学校時代と同様に、会社はとても居心地が悪いところでした。
最初の会社では、ひとりの先輩の存在があって、はじめて自由な会話をすることができるようになりました。
ほんとうに先輩は大変だった、と思います。
たいして仕事もできないのに、私の能書きにつきあってくれたからです。
そのうえ出社拒否するわ、と妻があきれるとんでもない人間だったのです。
その会社の先輩は、そんな私を人間としてフォローしてくれたのですから、ただただ感謝しかありません。
ところが、最後に転勤したところにいた上司は、会社のなかで評判(知らない者がいない)になっていたできの悪さ。
うわさは聞いていましたが、実際最悪な人物でした。
もっとも、自分自身のできの最悪さは忘れているのですが。。。
私は、それほどわがまま(自分本位)なのです。
この会社に期待した未来は吹き飛び、すぐに退職しました。
ソニー子会社へ採用してもらってはじめて、仕事で自分らしく自由に発言することができるようになりました。
でも、わがままな性格は1年もすればでてくるものです。
それでも、大きな声で調子よく話をする必要がありませんでした。
気取りなどない社風なのです。
なんでもあるがままに普通に話ができます。
これって会社か、と私が思うくらいでした。
私のわがままだとわかっていても自然体で力を入れることもなく、自由な会話ができました。
採用してもらった社長とも気軽に話ができるのです。
他の社員も社長と気楽に話をするのでした。
人がもつ不満をうまく転換させて、会社のためになるように行動させることができる経営スタイルなのです。
要は、不満があるなら自分で会社を変えていけ、ということでした。
実にシンプル。
わがままな私が唯一経営スタイルに取り込まれた会社でした。
創業時に社長をしていた方の懐が深い人間性に包まれていたと思います。
この社長、東京通信工業時代に入社された方でしたから、創業に近い経営スタイル(人をうまく活用する)を日々の仕事のなかで具現化されていました。
この方と仕事をすると、厳しい仕事をしていても不思議な心地よさがあるのです。
この方の定年退職とともに、私はソニー子会社を去りました。
その後、中小企業を渡り歩きましたが、そんなシンプルな社風をもっている中小企業はありませんでした。
私は、中小企業で鬱屈した会社生活を過ごしていたでしょうか。
このような生活を続けてきたおかげで、私の体の中にいろいろな不満が溜まりに溜まってしまいました。
私の備忘録は、中小企業やベンチャー企業に在籍していた経営に対する不満を書き並べているようものです。
そんな私の中の不満を書くには、noteはもってこいです。
同時にソニー子会社時代のマネジメントと、どこが違うのかを書き連ねたいのです。
私のような弱い人間は、黙っていることができないようです。
次のような文章と出会い、なぜ、私がnoteを書くようになったのか、ひとつの気づきになりました。
『音声言語を主とする人間社会は、弱い者の声が、強い者に封じ込められてしまいがちだ。会話を諦めたとき、人は表現行為を始めるのだろう。しかし、それは無意識的に行われるので解読が難しく、時に本人すらも分かっていない。逆にだからこそ、表現行為は人間の心をありありと示す。人間は黙ることのできない生き物なのだ』未整理な人類 著者:インベカヲリ
私は、弱い人間ですから、まさにこの通りだと思います。
だからこそ、noteは簡単に自分を吐き出せるので助けてもらっているのかもわかりません。
不満だらけの爺には、とてもありがたい機能です。
もっとも、私の場合、中小企業の経営者に対しては、たっぷりと経営マネジメントについて意見をさせてもらいました。
みて見ぬ振りができません。
弱い人間なのですが、我慢できない性格です。
経営者からするとやっかい。
ソニー子会社の元社長に言わせれば、お前はおもしろいやつ、となるのですが。。。
残念ですが、中小企業の経営者は聞く耳をもちませんでした。
聞いてもらえるほど、強さがある態度でもなかったのでしょう。
発言に強さなどいるのと、私はいつも思うのでした。
本来、この国は、中小企業やベンチャー企業ががんばらなくてはならない国なのです。
大手企業には規模の限界が存在しています。
また、海外売上が中心となっていますし、グローバル競争を生き抜く大企業では今後益々生産性を上げていくために国内の雇用を絞っていく必要性があります。
人手不足の現状は、中小企業にとって大企業の従業員を活用していけるチャンスでもあります。
実際、これを裏付けるように大手企業からベンチャー企業へ移動する中高年が増えているようです。
とてもよいことです。
中小企業やベンチャー企業の経営は、まさに複雑系そのものです。
大手企業から移動すれば驚くことばかりでしょう。
しかし、問題や課題があったとしても、創発とは、複雑系による相転移の力が必要になるのです。
人が混ざることに意味があります。
きょうもまた、会話を諦めた人間が、表現行為をはじめてしまいました。
表現行為は人間の心をありありと示すとありますから、私のような人間は黙ることができない生き物なのです。
noteにサンキュー。。。
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