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仕事とは、肉体労働だと知ることからはじまる

仕事とは、そもそもどのような仕事でも肉体労働です。
多くの人は、このことを知りません。
多くの知識を詰め込めば、仕事ができると考えているは幻想でしかありません。
知識ももちろん必要ですが、その前に体が仕事をすることを体得しておかなければ、どんなに知識を詰め込んでも仕事はできないでしょう。

体が仕事を覚えるという感覚ができてはじめて知識が必要になります。
多くの人たちは、逆を考えていますから、いつまでも仕事ができません。
その意味では、どんな会社であっても、体の健康が前提ですが、極端なたとえですが、ブラック企業においても体で仕事をしておく経験は貴重です。

もっとも、ブラック企業ではない普通の会社でよいので、先ずは、きちんと言われたままに仕事をしておけば、自然と体は仕事の感覚になっていきます。
そのうえで、自分なりの問題点や視点をもって、それでも肉体労働を継続していけば、問題点を体と頭で体得できるようになります。
そこから本を読みながら、自分が気づいた問題点について学べは、比較的ははやく仕事の改善などをすることができるようになります。
知識を吸収した状態で体が動くようになります。

人間には、体が仕事を覚える期間が必要です。
長男は、理屈で仕事をしていこうという傾向がありましたが、入社から数年間、仕事に対して迷いがあった、と思っています。
やたら資格を取っていましたが、現在では、知識を習得しながら体が仕事をするという感覚がわかってきたように思います。
一度、技術営業へ異動したこともよかったと思っています。
本人には不満があり、転職も考えたようですが、その後元の部署へ戻りましたから、仕事の軸ができたようです。
なかなかよい経験をさせてくれる企業だ、と私は思っています。
息子のように、人間はみる世界、仕事をする世界を変えることが、実は仕事を体で覚えるうえでは大事なことです。
このようなことは知識の習得だけでは限界があるからです。

あくまで体が先なのです。
このベースができれば、知識を吸収することが実践力につながっていきます。
次男は、逆に運動が好きですから、仕事を体で覚えたのははやいのですが、知識を吸収するのをおろそかにしていますから、いずれ仕事の壁にぶつかるでしょう。

それはそれでよいのです。
その分、趣味を徹底的にやっていますから、長い目でみれば、会社か、趣味かの選択になるのでしょう。
親としては、会社にいる間に、もう少し知識を吸収してほしいと思っていますが、こればかりは息子でも自分の自覚がもてるかどうかでしょう。
次男の奥様からもっとも勉強しなさい、と言われていましたが、本人は、どこ吹く風でしょうか。

私は営業部門から仕事をしてきましたから、管理部門へ移れば、肉体労働から解放されると思っていましたが、結論からすれば、仕事はどれも肉体労働なのです。
これが理解できただけでも、仕事人生には意味がありました。
ゴルフではありませんが、いくら本を読んでも体が動かなければ、ゴルフというスポーツはできません。
スポーツに限らず、仕事でも体の動かし方を学ぶのが先なのです。


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