芸術の秋だね、舞台観賞編②　Cover Your Mouth

10月末から11月中旬にかけて自身が出演させていただいた舞台を含めてあちらこちらの舞台観賞に行かせていただきましたので順に書き留めておこうと思います。
10月29日（金）～31日（日）THEATRE E9 KYOTO
Cover Your Mouth 現代音楽×コンテンポラリーダンス×エアリアル
訳あって10月30日、31日の両日観に行かせていただきました。
京都にある小さな劇場での上演でした。2作品とも見ごたえある重みのある作品でした。
Labyrinth of Gravity: Monochrome Circusの裕子さんとあっきー先生のDuoのバーティカル作品でした。しょっぱなの手の動きから息を凝らしてみてしまうほどの緊張感。身体の他の部分がほとんど動かず手だけがまるで別の生き物のように身体を貼っている様子はそれだけでも。そして動き始めてからのお二人の見事なまでのシンクロ感。照明が二人同時にあたることがほとんどない状態でしたが暗がりの中でも息がぴったり合っているのがわかる。そしてバーティカルダンスでありながら床すれすれのところを動くという特殊な動きがまさに「重力の迷宮」というタイトルにふさわしい作品でした。お二人同時に照明がついたところがもっと観たい…という気持ちでもありましたがほとんど観られないからこそ感情を掻き立てられるのかもしれないなぁと、その演出にもとても興味深いものを感じました。
Cover Your Mouth: マスクで口を覆われた今の私たちの生活を表しているかのようなこのタイトル。ビニールシートを使ったエアリアル作品で、これは見る人によってかなり受け止め方も変わるのだろうなぁと思われました。ほぼ何もまとっていないようなお衣装で繰り広げられる世界が見方によっては、産まれ出てくる前の胎児が母親のおなかの中でうずくまっているようにも見えたし、無菌室かどこかに隔離された患者のようにも見えたし、ビニールシートによって外の世界から遮断されているようにも、また無防備な状態でいながらそのシートに守られているようにも、その場面場面によって（おそらく観ている人達の感情にもっても）違って見えました。エアリアルのテクニックをビニールシートを使って行うというのも初めて拝見したので驚きでした。
どちらももう一度じっくり見てみたいなぁ…（Cover Your Mouthは二回見たんですけどね…(笑)）。そしてゆっくり色々お話しお聞きしたい。
お疲れさまでした。ありがとうございました。

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