腹ペコライターワークショップ N中・N/S高生が聞いて、書く「小布施町の魅力」とは?~vol.2~
角川ドワンゴ学園では6月下旬から7月初旬にかけて「食いしん坊なあなたのための腹ペコライターワークショップ」を開催しました。長野県小布施町で美味しい食品を販売する四つの事業所さんにインタビューを実施。小布施町で地域課題の解決に取り組む小布施まちイノベーションHUBさまや、小布施町在住のライター大宮まり子さまの力も借りながら、商品や小布施町の魅力を伝える記事の執筆に挑戦しました。
こちらのnoteでは参加した生徒が執筆した記事のうち4本を、2回に分けてお届けします。今回は、オブセ牛乳さま・KUTEN。さまへのインタビューです。
vol.1はこちらからご覧いただけます。合わせてご覧ください!
オブセ牛乳Aペアの記事
牛乳好きにはたまらない…70年以上続く、こだわりが詰まったオブセ牛乳をくわしく。
取材・文=りな(N中・ネットコース)ゆきとも(N高5期生・ネットコース)
写真 =オブセ牛乳
長野県小布施町にある、オブセ牛乳にお話をお伺いしました。
こだわりの殺菌方法や、開発にかかった時間、お菓子やグッズの展開をしている理由などを皆さまにご紹介していきます!
最後に、オブセ牛乳を使用した、小布施のおすすめ商品も…!?
オブセ牛乳代表責任者
西岡 幸宏さま(Nishioka Yukihiro)
2017年頃からオブセ牛乳の経営に携わっている。以前は岐阜県庁の職員として、牛乳とは関わりのない世界で暮らしていたが、妻の実家であるオブセ牛乳の味を継ぎたいという思いから三代目の継承を決意した。
小布施町とオブセ牛乳の紹介
小布施町とは
長野県北東部に位置する人口約11,000人の小さな町でありながら、年間100万人の観光客が訪れる町。北斎が生涯に4度訪れたという小布施町は、栗のまちとしても有名。ほかにも、看板があれば出入り自由なオープンガーデンや、古いものを生かしながら現代の生活にあった暮らしを実現する町並修景事業といったまちづくりをしている。
オブセ牛乳とは
昭和25年(1950年)に信州小布施町内で創業した、72年間の歴史をもつオブセ牛乳。
子どもたちが健やかに成長する願いを込めた赤ちゃん天使のロゴが人気。
80℃で15分間殺菌をする高温保持殺菌にこだわり、丁寧に時間をかけて、毎日少量の牛乳を生産している。牛乳本来の甘味とコクがありつつ、さらっとした飲み心地が特徴的。
おじいさんの長年の研究でできた一番おいしい牛乳
ーー牛乳はどのように殺菌をしているのですか?
西岡さん:「牛乳の原乳をタンクに入れて蒸気の熱で温めて80°まで上げて、15分かけて殺菌をしているといったところです。」
ーー瓶の牛乳は180mlと200mlで作られていますよね。なぜ微妙な違いの牛乳を作ったのかお聞きしたいです。
西岡さん:「学校の給食ですと大体200mlの牛乳です。一方で180mlは、主に幼稚園や保育園などの200mlを飲めない人たちに主に配られています。そのほかに一般に180mlも200mlも売っていたりしますのであとはお客さまがお好みで買われています。このように微妙な使い分けをしています。」
ーーオブセ牛乳の開発にかかった時間はどのくらいですか?
西岡さん:「創業者は、牛乳を作ったことがないおじいさん、おばあさんたちでした。そのためいきなり牛乳を作ることはできないので、いろいろな牛乳屋さんに勉強に行ってました。どの温度で殺菌するかいろんなところを見て回って、おじいさんが一番おいしく牛乳を飲める温度といったところで80℃15分を採用したと聞いています。結構時間がかかったんじゃないかなと思います。
ーー1日でどのくらいの牛乳を作っていますか?
西岡さん:「1日だいたい2500Lぐらいの牛乳を作っています。なかなかピンとこない方もいると思いますので説明すると、全国の牛乳製造メーカーの規模を大中小で分けてみます。そうすると、小規模の上の方か、中規模の下の方かという位置にいます。なので牛乳パックでいうと、1日1500〜1600本。
というか、僕もピンとこないんですけど笑 そんな感じです。」
地元で愛される牛乳を、これからも、愛してもらいたいから。
ーーなぜお菓子やグッズも販売してブランドも展開しているのですか?
西岡さん:「オブセ牛乳を使ったお菓子は、長野市内にあるマルイチ産商さんに、オブセ牛乳を原材料としてプロデュースや販売をしていただいています。なぜマルイチ産商さんがオブセ牛乳を使ってお菓子を作ったのかというと、オブセ牛乳を美味しいと思っていただいていた主婦の方が『オブセ牛乳のお菓子を作ってみたい』と会社の中で提案し、採用されました。一番最初に作ったオブセ牛乳焼きドーナツをはじめとして、今はいろんな種類のお菓子を作っていただいています。」
ーーグッズを作られたのはどうしてでしょうか?
西岡さん:「グッズについては、オブセ牛乳から他の会社に頼んでピンバッチやマグカップ、エプロンなどを作っています。牛乳だけ売っていればいいのかというとそうでもないので(笑)
日頃ご愛顧いただいている皆さまに、より愛着をもっていただきたくて、まず始めにマグカップを作ってみたんです。オブセ牛乳のマグカップで普通の牛乳を飲んでいただいてもいいのですが、たまにオブセ牛乳を思い出していただいて飲んでもらえたらいいなと思っています。牛乳だけでなく、いろんな形で喜んでいただきたい、楽しんでいただきたいです。」
ーー牛乳以外の商品の中での人気商品はなんですか?
西岡さん:「マルイチ産商さんが作っているお菓子では、焼きドーナツがロングセラーになる商品だと思います。また、みるくもちもとてもおいしくて、小さなお子さまからお年寄りの方まで、喜んでいただける商品だと思っています。
グッズ関係ですと、マグカップを皆さまに買っていただけているかなといったところですね。
小布施に行ったら食べておきたい!オブセ牛乳を使用したイチオシ商品
ーー小布施内で行っている他企業さまとのコラボ商品(*1)のなかで、個人的におすすめな商品がありましたら教えていただけますと嬉しいです。
西岡さん:「そうですね。コーヒーゼリーミルクはもちろんおすすめなんですが…
オブセ牛乳の近くに、TWELL(トゥエル)というジェラートのお店があって、そのお店の搾りたて牛乳がイチオシです。そのほかのフレーバーにも全部オブセ牛乳を使っていて、抹茶だったり、ほうじ茶だったり、あずきだったり…
もし小布施に来たら、TWELLさんのダブルを頼んで、一つは搾りたて牛乳、もう一つは好きなお味を頼んでいただけたらと思います。
商品の感想(ビン牛乳・みるくもち)
ビン牛乳
牛乳の味は濃厚で、牛乳本来の甘味を存分に感じるもの。後味はサッパリで、つい「ゴク、ゴク」と飲んでしまうほど!じっくり時間をかけてつくられた牛乳は、牛乳が苦手な方でもおいしく飲めるような、優しい味の牛乳でした。甘いのにスッキリしていて何本も飲めてしまうくらい美味しいです!ロゴがすごくレトロで可愛らしいのでぜひそこに注目してみてください!
みるくもち
みるくもちは、オブセ牛乳入りのおもちの中にマシュマロとミルククリームが入っている、ふわもちあま〜いお菓子!もちがすごくもちもちしていて食べ応えがあって美味しいです!ミルクの甘さがちょうど良くて、気がついたら…しゅわしゅわと消えるように食べてしまいました。ほんとうにおいしい!ぜひ食べてほしいです!!
取材の感想
(りな)
私は初めて取材をしたので、すごく緊張したのですが西岡さまがとても優しく、丁寧に答えてくださったおかげで、緊張がほぐれて楽しくインタビューをすることができました。
(ゆきとも)
私はワークショップが始まる前から、オブセ牛乳さまのチョコチップスコーンが大好きでしたので、オブセ牛乳さまに直接お話をお伺いしたうえで記事を執筆できたことを、本当に嬉しく思っています。西岡さまに取材をさせていただいた中で、数々の質問に、真剣に、かつ丁寧に答えてくださった姿勢が、牛乳作りやオブセ牛乳そのものへの熱意であるということをひしひしと感じました。小布施町についてのお話や、オブセ牛乳さまのお話をお聞きすることができたことはまたとない機会であり、私の中で忘れられない思い出となりました。
オブセ牛乳ご購入方法のご案内
◆オブセ牛乳ネットストア
◆銀座NAGANO
東京都中央区銀座にある長野のアンテナショップで一部商品を取り扱っています!
・180ml 小ビン (土曜日入荷)
・500ml 紙パック(土曜日入荷)
・ミルクカップ、ミルクぐらす
・トートバッグ など
オブセ牛乳のHP・Instagram
◆オブセ牛乳HP
◆オブセ牛乳Instagram
小布施町のHP・Instagram
◆小布施町 HP
◆小布施文化観光協会 Instagram
小布施のおすすめジェラート屋さん
◆ TWELL(トゥエル)
営業時間 10:00〜17:00(不定休)
TWELL Instagram
KUTEN。Bペアの記事
地域に蔓延る価値を見出そう
取材・文=はるか(N高6期・ネットコース)、太田(S高1期・ネットコース)
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みなさんは数ある商品の中で何に価値を見出して購入まで至っているだろうか。
地域と密着し、その価値をデザインし続ける
KUTEN。の代表である君島 登茂樹さんと店長の佐藤 美槻さんにインタビューしてみた。
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写真左:君島 登茂樹(きみじま ともき)
合同会社U.I.international代表
1988年生、長野県長野市出身。東京で経営学を学んだのち帰郷。23歳でアパレル小売店と八百屋を開業。2014年6月に長野市権堂アーケード内に「ファーマーズキッチンGONDO」開店。新たな飲食店の形を模索しながら、山ノ内町の地域活性化の事業も展開しており、2016年、湯田中温泉街に地元食材と発酵文化の発信をコンセプトとしたレストラン「HAKKO YAMANOUCHI」をオープン。その後、善光寺周辺で生産される発酵食品
を活用したレストラン「HAKKO MONZEN」、クラフトビールに特化したビアスタンド「HAKKO BEER STAND」をオープンする。2022年現在、長野県内で5店舗の飲食店を経営しながら、民間企業のプロデュースや自治体の管理運営施設のコンサルティング等にも携わる。
U.I.international Instagram(@tomoki_kimijima)
写真右:佐藤 美槻(さとう みつき)
長野県立大学 グローバルマネジメント学部 ソーシャルビジネス専攻 4年生
KUTEN。fruit&cake マネージャー
NPO法人シナノソイル理事
Instagram (@mitsuki_42_)
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1 小布施の''タカラモノ''をかき集めた大人気タルト店が
大切にしている価値観とは。
インタビューに答えていただいたKUTEN。の骨格であるおふたりは、共通して経営に関する理解が深い。学問として理論的にインプットしただけで終わらず、実社会との関わり経て日々磨きをかけておられる。
そんな飽くなき探究心を胸に活躍されてるおふたりから、経営の価値観に関してどのような言葉が飛び出すのだろうか?
また地域の憩いの場であるKUTEN。の未来に対してどのようなビジョンを描いているのだろうか?
ーー大切にしている価値観はなんですか?またその価値観を元にどんな行動をして いますか?
佐藤さん :
「・農家さんや生産者と消費者をつなぐ架け橋になる
・お客さまの大切な日に寄り添えるような商品をお届けする
(これはKUTEN。の句点の丸に込められた想い。)
この理念を実現するために、農家さんに仕入れさせていただく前には毎回取材に行き、どういうふうに作っているのか、大変なことはなにか?などを聞いています。
農家さんや生産者さん、一人ひとりとしっかりコミュニケーションをとり、一つひとつの食材について理解を深めた上で使用・販売するようにしていて、(インタビュー中に話された)農家さんや生産者さんの思いをInstagramなどのSNSで伝える活動もさせていただいています。
通常の飲食店だと八百屋や市場が間に入ったりしているので、商品を食べる人へ生産者の思いが伝わりづらいんですが、KUTEN。では、生産者さんに直接お話を聞いてこの農産物のどこがアピールポイントとして成立するか、どうやったらお客さまに魅力が伝わるか、など、スタッフ全体で共有する作業を間に挟むことで、よりお客さま目線の工夫を凝らした宣伝方法を考案しています。
具体的なアクションとして我々がこだわっていることは
・生産者から直接仕入れる
・生産者に作るこだわりを直接お聞きする
の2つです。」
ーー大切にしている価値観をもとにこれからやろうとしていることはなんですか?
佐藤さん:「私たち、オンラインストアで全国販売しているんですけど、店舗の方でも"出会いと発見ができる場所"っていうことで、スタッフ全員で果物と野菜の知識をつけるようにしています。
お客様が何か新しいことを発見できる場であるというのはもちろん、スタッフも新しいことを発見し続けられる空間作りも心がけています。
具体的には今タルトを販売しているんですが、それとセットで桃などの農産物も一緒に送れるようにしていこうと思っています。
また季節のフルーツを使った焼き菓子も作っていこうと考えています。
タルトは普段は食べれない特別な日のものだと思うので、そうではない普段のおやつとして、お召し上がりいただけるような焼き菓子をこれから販売する予定です。」
価値観に基づくひとつひとつの細やかな作業がKUTEN。を成功へと導いたのではなかろうか。KUTEN。のタルトは甘いものが苦手な私でも驚くほど食が進んだ。奥深い甘さと美しいケーキのフォルムの両立まで辿り着くにはかなりのトライアンドエラーがあったのだろう。
また"大切な日"に誰かと一緒にいただきたいと思える一品だ。
新しい取り組みである季節のフルーツを使った焼き菓子の販売も非常に待ち遠しい。
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2 価値がないものほどチャンス。
逆転の発想とは? 〜KUTEN。が産声を上げるまで〜
第1章ではKUTEN。の経営理念と未来に対する熱い思いを語っていただいた。
ここからは、第2章「価値がないものほどチャンス。逆転の発想とは?〜KUTEN。が産声を上げるまで〜」、第3章「今を輝く大学生店長のマル秘SNS攻略テク!?」の2本立てでお送りする。
第2章では、君島さんの戦略について深掘りした。特別にKUTEN。の利益構造についても説明していただいた。
なんと0円で賄えるものも!?
これからビジネスを立ち上げる者にとっては見逃せない話であろう。
第3章の佐藤さんのSNS戦略は、SNSをマーケティングの場として収入を得る人には打ってつけの話である。
彼女の美的感覚は凄まじく、ビジュアル面でどう人を惹きつけるか、常に計算されている。 商品価値だけでなく自分自身の価値を高めたいと思っている人にも刮目していただきたい。
ーー質の良い商品を提供することで、食材原価が高くなり利益率が低くなると思いますが、その分どこでコスト削減を測っていますか?
君島さん:「農産物や食材原価をこだわるほど仕入れのお金がかかるので利益が出にくい構造になるのが飲食店の部分なんですけど、我々としてはそこにこだわりたい。
飲食店は原価率30%がセオリーだが、我々は40%まで掛けてもいいから食材にこだわろうと思いました。
''その反面どこを削るか?''
食材原価を上げるために、家賃などの固定費をギリギリまで削っていくというのが鍵となってくる。そこで古民家など、言い方は悪いですが地域ではごみとされているような物件を蘇らせることにつながっています。KUTEN。の場合は、お寺のお庭をきれいに維持するというのが条件で、岩松院さんの敷地にあって元々使われてなかった建物をお借りしています。」
君島さんのお人柄が呼び込んだご縁があってのことだから、私たちにはなかなか真似し難い。だが今ある人と人との繋がりを大切にすることが、将来のあなたの支えとなり財産になることは間違いないだろう。
若い世代で社会問題に目を向けている人がよく取り上げられるようになった昨今。
筆者を含め地域再生に興味がある者も少なくない。そこでこんな質問も投げかけてみた。
ーー小布施町以外のまち(有名な特産品がなく発展途上の地域)で同じように、地域資源を活用したビジネスを行うとしたら、どこに目をつけますか?
君島さん :「うちの会社としては長野駅前などの一等地には出店していません。
バットロケーション戦略だから先ほど言った固定費も安くなるというからくり。
KUTEN。が出店している岩松院は、小布施の市街地とされている場所から車で2、3分山の方に走っていかないといけません
「そんな場所でカフェやっても誰も人来ないよ」と周りから否定的な声が上がりましたが、バットロケーションで行きにくい街、何もないとされているような場所でやる方が意外性が増すと考えました。
発信の仕方で集客ができるというのが1つと
地域資源がないところの方が、自然景観が損なわれない、競争率が低いなどの利点があるの で、それを売りにすることができます。」
外からの目線を大事にして
「地域の人には価値がゼロとされているものでも、みなさんのように小布施に住んでいない方々の目線で客観視することで、もしかしたらなにかの価値に変わるかもしれない。
地域の人が当たり前になっていることを発掘して、磨けないか、地域外の人たちに届けられないかってことを常に意識しています。
一見何もないとされているような地域でも、町おこしとか飲食店として成功させることは不可能ではありません 。
ロケーションや状況によって、地域の人たちと対話していかないとネタが見つからないので、そういった意味でも農家さんや地域の人たちとのコミュニケーションからアイデアを生み出す嗅覚を育ててほしいです。」
君島さんは真剣な眼差しで未来の起業家にエールを送った。
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3 今を輝く大学生店長のマル秘SNS攻略テク!?
ーー先ほど発信の仕方で集客できるとおっしゃっていましたが、SNSやHPでの発信で工夫されていることはありますか?
佐藤さん :「ターゲット・ブランディング・コンセプト・方針をあらかじめ全部決めていて、スカイブルー、イエロー、グレーなどのキーカラー(コンセプトカラー)を毎回写真に入れることや、文字の字体を統一することを意識しています。そうすることによってノスタルジックな世界観を壊さないようにしています。」
SEO対策には商品や外装の写真がとても重要視されており、外注に頼る企業も多い中、KUTEN。のパンフレットやHP、Instagramの写真の撮影・編集は全て佐藤さんが担っている。とてもマルチな才能をフレキシブルに活用されていて、同世代ながら感心した。
君島さん:「世界観が統一されていると、メディアなど取材する方々やお客さまがパッと見たときに、お店のコンセプトを理解しやすいんです。
店内のデザインもHPにある写真の世界観と統一することで、デジタルからリアルに移行したとしても違和感なく没入できます。KUTEN。のイメージにずれがないと言える環境づくりにこだわっています。」
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節約志向が高く安価な商品を追い求める現代の消費者×競争率が高い飲食業界で勝負するには
「付加価値をどう生み出していくか」が成功を掴むための鍵となってくるのではないか。 また必要経費をどれだけ落とせるか、環境に配慮した製品を生み出すことも持続可能なビジネスを成り立たせる上では見落とせない部分である。
今回インタビューさせていただいた君島さんらのように、常に各方面にアンテナをはり、密なコミュニケーションから生まれるアイデアをもとに独自の魅力を作り出す。なぜそこまで緻密な努力を怠らないのかと疑問に感じた人もいるだろう。
一見遠回りに思われる道を辿ってみる、それこそが頑丈な土台を築き功を成した一因だと考える。
君島さんが生み出した「地域コミュニティの拡大×地産地消×必要経費の削減×使われてない古民家のリノベーション×世界観の創作」はとても理にかなった策であり、1ミリも無駄を感じさせない。
無駄を省くには無駄(と感じられるような経験)も積み重ねていかないと発見できない。
そう、全ての物事は結果的に繋がっていて本質的に無駄なことなどないのだ。
KUTEN。fruit&cake 公式サイト
KUTEN。fruit&cake Instagram (@kuten_fruit_cake)
岩松院
終わりに
生徒が執筆した4本の記事はお楽しみいただけましたでしょうか?
質問したいことを丁寧にまとめ、限られた時間の中で作り手の皆さんと真剣に対話する姿が非常に印象的でした。
ワークショップの終わりに、あなたが考える職業:ライターとは何か?という質問を生徒の皆さんに問いかけたところ、「自分が好きだと思ったこと、幸せだと感じたことを他の人にもお裾分けすること」という意見がありました。
このnoteを通じて、一人でも多くの方に幸せのお裾分けができていると幸いです!