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群馬県の学生とバーチャル空間でぐんまちゃんの商店街をデザイン

N高等学校とS高等学校(以下、N/S高)を運営する角川ドワンゴ学園は、さまざまな機関と連携した学習体験の機会を生徒に提供しています。

今回の記事では、群馬県が運営している「tsukurun-GUNMA CREATIVE FACTORY-」とともに実施した、デザイン&ものづくりワークショップについて紹介します。

このワークショップで生徒たちは、群馬県のマスコットキャラクター“ぐんまちゃん”の商店街をバーチャル空間で作りあげました。

ワークショップに参加した生徒たちとスタッフ

デジタル人材の育成機関と連携したワークショップ

群馬県が運営している「tsukurun-GUNMA CREATIVE FACTORY-」(以下、tsukurun:ツクルン)は、デジタルクリエイティブに特化した人材育成の拠点です。

アニメやゲーム(eスポーツ)を題材に、3DCG、ゲームプログラミング、VRなどのデジタル技術を使った創作活動を通じて新たな価値を生み出せる若者の人材育成を目的としています。2022年3月、群馬県内の小中高校生は無料で利用できる施設として、前橋市に開設されました。

N/S高は今年の8月に、このtsukurunと合同で「VR空間でデザイン&ものづくりを体験 ~ぐんまちゃんのバーチャル商店街をデザインしよう~」というワークショップを開催しました。

ワークショップの告知バナー

このワークショップは、N/S高の生徒とtsukurunの利用者が協力し、群馬県の魅力のプロデュースをテーマとした創作活動をバーチャル空間で行うものです。N/S高からは9名、群馬県(群馬県内に在住・在学の中学1年生~高校3年生)からは4名が参加し、以下の行程でワークショップは開催されました。

  • 8月17日 キックオフ、デザイン考案・制作レクチャー

  • 8月18日 制作活動

  • 8月22日 制作物共有&振り返り

群馬県の学生との協働活動でデザイン思考と創造性を学ぶ

ワークショップの目標は、「地域のプロデュースをテーマにしたデザイン・創作」活動を通じて「デザイン思考および創造性」を学ぶこと。N/S高生と群馬県の中高生の協働過程では、コミュニケーションスキルの習得なども期待できます。

8月17日から開始されたワークショップは、Web会議ツールのZoomを使って行われました。生徒たちはA、B、Cの三つのグループに分かれて、群馬県をプロデュースするにはどのようなデザインが魅力的かを考え、アイデアや意見を交換し合いました。

群馬県のマスコットキャラクターである“ぐんまちゃん”の商店街を構想し、まとめられたデザイン案をもとに、バーチャル空間内で3Dモデルを制作していきました。

生徒に共有されたワークショップの目標
デザイン思考とは何かも学びました
N/S高の生徒と群馬県の学生との協働作業がこのワークショップの特色
各グループはワークシートを利用してアイデアを検討しました

バーチャル空間で制作物をプレゼン

ワークショップの最終日は、各グループが制作した成果物について「見どころ」「こだわりのポイント」「伝えたい魅力」などをプレゼンし、バーチャル空間内で実際に見学しました。そして、各グループで振り返りを実施しました。

Aグループが制作したのは、豊かな自然(さくら)の中で読書ができる本屋(図書館)
昔風のお土産屋で自然の恵みと名産品をアピールするお店を作ったのはBグループ
Cグループは、日々に疲れて自然を求める人に対して人の暖かさも伝わる温泉宿をイメージ

3日間のワークショップを終えた生徒たちは、以下のような感想を答えてくれました。

共同で作品を作ることがあまりなかったので貴重な体験になった

グループワークでのコミュニケーションのとりかたを学んだ

複数人で、相手の価値・要望に合わせたモノづくりをするという経験ができた

N/S高以外の学生と話し合い、案を出し、案をまとめ、それぞれ役割分担をし協力して一つの大きな作品を作れて楽しかった

VRを使って絵を描く体験をしたり、今まででいちばん群馬県について考えることができた

ワークショップ参加者の満足度率は100%。チームでアイデアを出し合い、ブラッシュアップして成果物を作り上げる過程で、生徒たちはコミュニケーションスキルやチームワークの大切さ、相手の視点に立った考え方なども学べたようです。

生徒たちのさまざまな学びにつながったtsukurunとのワークショップ。今後も角川ドワンゴ学園では、VRという最先端のデジタル技術の活用をベースに、さまざなワークショップやイベントを生徒たちに提供していきます。


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