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インタビューレポート#2_樋爪克至さん/DEAR, FOLKS & FLOWERS(24.08.01)

こんにちは!那須塩原ブランドニットプロジェクトチームメンバーの半野(はんの)です。インタビュー記事担当です!

先日、告知をさせて頂きましたインタビューイベント\教えて、なすしおニッター!~入会地で語る那須塩原の未来~「アートでよくする那須塩原のまち」/@ART369spaceを開催しました。
 
今回のインタビューは、樋爪克至(ひづめかつし)さんをお迎えしました!
樋爪さんご自身に関するお話や、那須塩原の魅力や良さ、将来についてなど、幅広くお話を伺いました。トップの画像はインタビューの様子です!


<スピーカー>
 樋爪克至(ひづめかつし)さん:
 ・富山県生まれ。奥様は那須塩原市出身。
 ・移住後、ボタニカルショップ(お花屋さん)「DEAR,FOLKS & FLOWERS」を開業。
 ・アートラリーイベントを主宰。

<ファシリテーター>
 栗原 渉(くりはら わたる):
 ・那須塩原ブランドニットプロジェクトチーム サービスデザイナー




那須塩原ブランドニットプロジェクト メンバー 大島彰さん(以下、大島):現在、市は「ブランドニットプロジェクト」を始動していますが「那須塩原のブランド」ってなんだろうと考えています。
皆さんで考えたその先に「那須塩原のブランディング」・「那須塩原のブランド」ってなんだろうという事で色々な意見を取り込んでいければと思います。

那須塩原ブランドニットプロジェクト メンバー 栗原渉さん(以下、栗原):
それでは、皆さんを囲まれている中で緊張されているのではないかと、思いますがインタビューを進めさせて頂ければと思います。
はじめまして、栗原と申します。よろしくお願いいたします。

DEAR, FOLKS & FLOWERS 樋爪克至さん(以下、樋爪):よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

写真左:樋爪克至さん(スピーカー) / 写真右:栗原渉さん(ファシリテーター)

栗原:今回の企画は「教えて、なすしおニッター!~入会地で語る那須塩原の未来~」という企画です。
なんかタイトルが不思議なんですけど、今回ブランド二ットプロジェクトっていう、二ットっていう言葉を用いてですね、僕らは、樋爪さんもそうですが、いろんな方々を那須塩原の一つの編み目、ブランドのニットという風に捉えて、素敵な活動で那須塩原らしさと魅力をかたちづくる人々をですね、なすしおニッターと勝手にお呼びしております。

今回、第1回目のなすしおニッターは樋爪さんになります。なので、さっきの幸せってなんだろうというか、那須塩原らしさってなんだろう、みたいなのをですね、なすしおニッターである樋爪さんのお言葉を借りながら、今日探っていきたいなぁと思っております。
ということで、今日は樋爪さんにお越しいただいていますが、まずはちょっとイントロダクションですね、今回この場所、ART369というプロジェクトの皆さんにお借りして使わせていただいております。ART369プロジェクトの皆さんありがとうございます。

あとは、来ていただくときに買っていただいた方もいらっしゃると思うんですが、今日は那須ボルダー計画株式会社のNASU de SUNAのビールと、NAO de SUNAの唐揚げを販売していただいています。まだ買われていない方はぜひですね、このタイミングで買っていただきたいなと思っております!
ぜひ、なんかプレゼンテーションというか、ビールのご説明とかいただいてもよろしいですか?ぜひ!

(会場拍手)

那須ボルダー企画株式会社 田代さん

那須ボルダー計画株式会社 代表取締役社長 田代寿樹さん(以下、田代):皆さん、こんばんは。那須ボルダー計画の田代と申します。ビールの説明というかですね、那須ボルダー計画ってそもそも何なのかというところも含めてちょっとだけ紹介させていただきます。

私たちは、那須塩原市を、アメリカコロラド州にあるボルダーみたいな街並みにしようということで会社を立ち上げたんです。会社を立ち上げた当初は、まだ何の事業をやろうかって正直決まってなかったんです。
そんな中、ドイツのパブに、弊社共同代表がもう一人いまして、もともとカビキラーってところの社長だった、鷲津というものが共同代表でいます。
鷲津がドイツにいたときに、パブの壁にポスターが貼ってあったらしくて、そこで街のビールを飲んでまちづくりしようと。

要はそのビールの売り上げのもとに、自分たちが将来やりたいことだったりを街に投資していこう、というところで、そのポスターを見て、じゃあそれを真似しようよと言って、それでビールの醸造を始めようと僕が何もわからない状態から1年半かけてビールの製造の免許を取ったのがきっかけです。
ビールのコンセプトは、本当に皆さんに飲みやすいように、誰が飲んでもおいしいと言ってもらえるようなビールを作っております。
なので今日はぜひ弊社で一番人気なIPA(India PaleAle)という種類のビールを持ってきていますので、皆さん、たくさん飲んでください!
以上です。

(会場拍手)

栗原:大丈夫ですか?買われる方いますか?よろしいですか?まだ飲まれていない方は、今のタイミングで買っていただければと思います。大丈夫ですかね?
じゃあ、ちょっとずつ時間作るので、そのタイミングで買っていきましょうか。大丈夫ですか?すごいビール買わせようとしてますけど(笑)

(会場笑い)

栗原:じゃあお話をお伺いしながら、あっちで(外で)聞こえますもんね。 話もお聞きしながら、自分の好きなタイミングで買いに行っていただいても構いません。かなり緩くやれればいいと思います。
はい。じゃあ今日のメインである樋爪さん、お話聞かせてください!よろしくお願いします。

(会場拍手)

樋爪:よろしくお願いします。

栗原:実は今日さっき、現場来る前にDEAR,FOLKS & FLOWERS 行ってきました。

DEAR, FOLKS & FLOWERSの店頭の様子

樋爪:初めてですか?

栗原:お恥ずかしがら、初めて行ってました。めっちゃ素敵なお店でした。レコードめちゃくちゃあって…。

樋爪:そうなんですよ。
僕、元々花屋を志していたわけではなく、たまたま那須に来てお店を始めたらお花屋さんをやることになったんですけど。
今、実はスタッフの一番初めの仕事が、レコードをかける仕方。最初の仕事がそうですね。

栗原:えぇ~!(驚き)

樋爪:若い女性の方、女の子とか、うちのスタッフ多いんですけど、実際そもそもレコードというのを扱ったことがないし、見たこともないし、表も裏とかそういうのも知らなくて、そういったところから、何ですかね、花を触る前に、まずはレコードを触る。そこがある意味うちのお店らしさみたいな。

栗原:おしゃれですね。

樋爪:そこがすごく、結構入ってきて皆さんびっくりされて、いつの間にかそうするとスタッフの子たちが自分でレコードプレイヤーを購入するようになったり、自分で好きなものを、買い始める。
そういった感じで、その子たちの暮らしというかライフスタイルに影響を与えられてるかな、っていう感じですね。

栗原:お花屋さんという情報で入ったんですけど、入ってお花屋さんだとは思わなくて、色んな雑貨も置いてありましたし、小物も置いてあって、セレクトショップっぽいライフスタイルのセレクトショップっぽい感じがあって。
最初にレコードから入るというのは、店員さんの学習・教育的にも、提案ができるようになって、すごくいい感じだなと思いました。

樋爪:そうですねぇ。

栗原:この中でDEAR,FOLKS & FLOWERSに行かれたことある方はどれくらいいらっしゃるんですか?

(会場ざわざわ)

栗原:ああ、ほぼ全員ですね。皆さんお馴染みのお店ということですね、初めておじゃましました。素敵でした。また伺いたいと思います。

これはさっき出したslido、もう一度出します。まだQR読み込んでいない方はぜひ読み込んでいただければと思いますけど、これは質問掲示板みたいに使えるので、何か気になることがあれば、ここに、投稿していただければ僕らのほうでキーワードを拾って、お話を伺うことをしたいと思っています。よろしくお願いします。大丈夫ですか?

↓当日実際に使用したslido(書き込まれた質問などご覧いただけます)

会場:大丈夫です。

栗原:では早速樋爪さんにお話伺っていきたいと思います。改めてよろしくお願いします。

樋爪:よろしくお願いいたします。


「樋爪克至さん」について知る


栗原:今回は、DEAR,FOLKS & FLOWERSの樋爪さんということで、プロフィールは事前にいただいたものを記載させていただいているんですけど、改めて樋爪さんの事をご存知の方も多くいらっしゃると思うんですが、ご存知のない方もいらっしゃると思うので樋爪さんのプロフィールを簡単に教えていただければと思います。

当日の投影資料より

樋爪:改めまして、樋爪と申します。よろしくお願いします。
私が今やっているDEAR,FOLKS & FLOWERSなんですけども、業種としては生花店と小売業をメインにやっておりまして、開業が2017年の4月にオープンしたので、今年が8年目の年になります。
所在地としては、那須塩原市の高砂町と言ってSHOZO CAFEとChusという施設の奥まったところの間にお店がございます。
で、もともとここの場所は、倉庫みたいなところを改修してやっているんですけど、そこを改修してお店を始めたんですけども、簡単に、なんでお花屋さんをやる話になったのか、話すとすごく長くなってしまうので今日は軽くだけお話しします。

お部屋に、生活に、色を加えるお花屋さん

樋爪:東京でいろいろ、仕事をいろいろやってきた中で、高校まで金沢って石川県にいまして、それからアメリカのニューヨークで学生時代を送ると。
そこで美術というかアートと出会いまして、向こうで学生時代を送ってから日本に帰国し、東京での暮らしを10年くらい経った後に那須に移住してくるみたいなかたちなんですが、
もともと、お花自体は、ニューヨークの海外に行くと一回行ったことある方だとわかると思うんですけど、すごい道というか、デリっていうコンビニみたいなところでお花がバケツで山のように売っている場所があって、すごく日常に近いところにお花が結構ありまして、友達たちと集まる時とかに結構お花を飾ったりとか、そういう方たちがすごい多いというところで、豊かな暮らしをされている方が多いっていう。

イメージ(https://flowereducation.net/blog/2016/12/31508)

それくらいの認識で、最初はお花のそれくらいの気持ちだったんですけど、東京に暮らしている中で、インテリアとかが好きで、部屋もちょっとインテリア、うちのお店自体が、特徴としては、インテリアとかにすごくこだわっているお店なので、そこの部分はもともと好きでいろいろ、世界中から買い集めたりとかしたものに囲まれるみたいな暮らしをやっていたんですけども、その中で、なんか足らないなと、部屋になんか色が足らないなと思った時に、ちょっとお花を買ってみようということで、東京のお花屋さんに行って、お花を買って、お部屋に飾ってみたというのが原体験です。

お話をされている樋爪さん

それを飾った時も、やっぱりこのテーブルにもお花がいろいろありますけど、色が入ることですごく部屋の中が、空間がすごく華やかになるというそういった体験が元になって、
その時、僕、実はお花屋さんにあまり入ったことがなかったので、買い方とかがすごくわからなくて、入った時にお花屋さんの冷蔵庫があって、開けることもできないし、触れないし、値段もわからないしみたいな、ちょっと怖いじゃないですけど、どこまで、これ一本だけは欲しいんだけど一本だけ買えるのかなみたいな。
そういった経験から、ゆっくりとお店を出す時に自分でお花を選べるっていうことをうちの特色にしよう、特徴にしようということで、テーブルの上に花瓶を置いて、冷蔵庫をバックヤードに隠しているので、基本的に朝と夕方は必ずお花を出して入れるみたいなのを毎日やっている感じなんですけど、パン屋さんでパンを選ぶように、お花を自分で選んで購入いただけるみたいなそんなようなことがやれたら、ちょっと暮らしを豊かにできるかなっていうのはあります。

店内の様子

ちょっと壁紙、お花屋さんで壁紙が花柄ってちょっと、結構異色で(笑)
花屋でなんで花の壁紙なんだろう?みたいな。
ここにも実はちょっとトリックがありまして、うち冷蔵庫を置かずにお花を置いているので、どうしても夏場なんかお花が痛んでしまうということもあって、ちょっとこうグリーンとかあまり色がない植物が今の時期とか特にそうなんですけど、テーブルの上にそういったお花が多く並んじゃうんですね。っていうときに、ちょっと色の補填をしたいなっていうことで、それを壁紙にしちゃおうと。そうすると、テーブルの上は緑の植物だけなんですけど、壁はこれだけお花柄があるので、なんか寂しくない、これがもし白い壁だったらすごく緑しか置いてなくて寂しいかなっていう時期が、お客様の購買欲も下がってしまうかなっていうので、こういったところにも実はアートっていう部分が組み込まれているっていう感じですね。

店内のお花の壁紙

ここにもちょっと書いてあるんですけど、1週間ごとにお花を仕入れたりとかしてるんですけど、あえて量を少なくすることによって、回転させて1年間、違うお花を仕入れ続けるみたいな、セレクトショップみたいな感じで、飽きが来ないみたいな、これ働くスタッフもそうなんですけど、補充みたいな形だとどうしても飽きてしまうっていうのがあるので、あえて少ない種類で何回も、年間変えていくっていうお店のスタンスではやっているっていう。

当日の投影資料より

次に、ちょっとビンテージみたいな感じで、こういうボタニカルのビンテージとかこういったのを買い付けたりとかしていて、こういったのも本来お花屋さんっていうか、お花の芽が欲しいって思った時に特定の場所に売っていることが今の日本ではなくて。
そういったお花が買えない方でも、こういったお花柄のものを置いてみたら面白いんじゃないかということで、お花柄がこういうビンテージのままでとかそういうのも販売したり、あとはお皿だったりとか、本だったりとか、そういったのを扱ったり、とにかくお花に狂ってた時期があって常に仕入れに行ってお花柄だけに集めてきているというような感じです。

当日の投影資料より

そこからちょっと進んでいくと駅前の方にpangea(パンジア)って言って、 グリーンの植物の専門店が、始まったお店をやっていたりだとか、その会場のスペースさんとかに取り上げていただいたりとかして、ちょっと飾ったりだとか。
〈pangeaパンジア〉
https://www.instagram.com/escapefrompangea/

あとは捨てちゃうロスフラワーというお花の取り組みをやっていたりとかして、こういう会場とかで販売したりとか、そんなのをいろいろやっています。

ロスフラワーといって規格外のお花いろいろあるんですけど、いろいろ活動のライフワークとして、捨てちゃうお花をちょっとでも捨てないようにという活動をやっています。農家さんとかに自分で足を運んでお手伝いしたりだとかそういったのもやってます。

捨てられてしまう規格外のお花だったり、プロポーズのお花を頼んでくれる方とかいて、もう全部の廃棄のお花。多分写真だけで見ると見えないんですけど実は捨てられちゃうお花、とか。
それをちょっと染めて今こういうシルクの布を作ってみたりとか、そんなようなことをいろいろやっております。

はい。今GOOD NEWSっていう那須のバターのいとこっていうところで、実はちょっと、ロスフラワーから派生させてロスウッドといって木の販売とかもやってるんですけど、これは建築端材っていうのをアップサイクルさせるっていう活動をやっていまして、捨てちゃうような木にちゃんと価値をつけたいなみたいな、そんなような活動をやっております。ざっくり那須でやっていることはこんな感じになります。じゃあ、栗原さん。


樋爪さんが思う那須塩原らしさとは?

良いダサさ・余白の心地良さ

栗原:ちょっと気になることがいっぱいあったんですけど、ちょっとひとつ ひとつずつ聞いててもいいですか?

まずなんかあの2つ大きく気になってて、樋爪さんがなぜ那須塩原市に居着いたんだろうか?っていうのと、もう一個は、花というテーマにたどり着いたのはなぜだろう?

さっきあの、アメリカでバケツで売っているという状況を見たっていうきっかけもお聞きしたんですけど、花でいこうと、今もずっと10年間花でいかれてるというのがあったので、その2つが気になったんですけど、
1つ目のもともと全然ご出身が違うじゃないですか、さっきお伺いしたら、関西の方ですよね?から、高校を卒業してアメリカ行かれて、東京で働かれて那須、ですよね。そのプロセスと那須に行き着くことに決まった気持ちの変化を、ちょっと聞いてもいいですか?

樋爪:そうですね。これっていう、具現化してことばにちょっと、感覚的なことももちろんあるんですけど、僕は、ニューヨークっていう街に6年くらい住んでて、その後、東京に10年くらい住んでたんですけど。
那須に初めて来たときに感じた空気でいうと、ちょっと、なんていうんですかね、ダサいっていうか、昭和が残ってて、

栗原:ちなみに、どの辺を歩いててそう思われたんですか?

樋爪:黒磯の駅前から、SHOZO通りですかね。あの辺、歩いてた時に、そう、ちょっとこうダサさというか、ダサさが褒め言葉で、なんていうんだろうな、良いダサさなんですよね。一周回って良いダサさ

現在のSHOZO通り付近の様子(https://tripnote.jp/nasushiobara-shi/shozo-street)

そこって、当時で言う余白っていう感じになってて、例えばさっき関西というか、団地の方で生まれて、金沢に長く住んでたんですけど、金沢ってどうしても文化というか、なんていうんですか、古き良きみたいなものすごく大事にしてるので、蔵とか、そういう古民家とか、そういったのでお店をしなきゃいけないとか。

ちょっと今、お話からすごい戻ってくると、例えば蔵とか、古民家で西洋みたいなことをやろうと思うと、すごく無理をしないといけないというか、基礎をやっぱり、リスペクトがそこにあって、お店を作ったりとかしないといけない中で、逆に那須塩原の物件は、無駄にそういう新築でもないし、古民家でもないっていう、間の物件がすごくたくさんあったという印象があるので、その余白の部分すごく心地よかったっていうのが、そこが一つ決め手

栗原:へえー。ここって元々は倉庫だったんですか?

樋爪:そうですね。もっと言うと、さらに僕が入る10年前までお店が入ってたみたいなんですけど。

栗原:何屋さんだったんですか?

樋爪:今実はChusの宮本さんていうオーナーさんが、ここでアクセサリーを売っていたスペースです。

栗原:へぇ~。

樋爪:僕はその当時、来ていないのでわからないんですけど。あとは何か手前の方で雑貨屋さんみたいなのが。知ってる方とかいますか?当時、10年、15年くらい前ですね。

(会場ざわざわ)

栗原:そのときは、Chusの方は?宮本さんはChusも、GOOD NEWSもやられてて…。

樋爪:完全にドレッドだったみたい。

(会場笑い)

栗原:ドレッドでアクセサリーショップですよね。すごい方向転換。へえ。なんか不思議な建物ですよね、あの辺って。

樋爪:そうですね。これ省三さんが編み出したというか。多分なんて言うんですかね、改築に改築を重ねていくみたいな、原型がわからないみたいな、僕もそうなんですけど、原型がもうわからない感じになっちゃっていて。なので逆に言うと都内の物件だと、現状回復というか、現状に戻して返却しなきゃいけないとこを、このまちって結構ルーズなので、そのまま(笑)
なんか大家さんもそれでOKみたいな感じだったので、門構えとかも全部壊して。

お話ししている樋爪さん

例えば、駅前このお店、ここも元々スナックで、何でここに決めたかというと、元々スナックの名前がローズだったんですよ。開かずの扉で、もう大家さんも鍵をなくして、中に入れなくて、そう、もうガラスを割って、中を内見させてもらって、ベニヤ板を貼って、内見終わるっていうちょっとクレージーな物件が。当時アメリカに住んでたときブルックリンてとこに住んでたんですけど、みんなリフォームみたいな感じで、倉庫の中で勝手にパーテーションを立てて、何か5部屋ぐらい作るみたいな、みんなで古民家を作るとかっていう。なんかそれに近いというか、なんかその余白ですね。ここが気持ちいい感じなのかもしれないですね。僕はもう完全に入口を全部取っちゃって、こういう間取りにしちゃってるんですけど、多分うちが出ると次の方は、ここからスタート。

(会場笑い)

ここをさらにアップデートなさる方が使ってもらえて、省三さんが手を加えた物件に僕たちがさらに味付けして、次をしていくみたいな、そういった感じですかね。

栗原:なるほど。面白いですね。なんか綺麗に言うと余白ですけど、すごいラフに言うとゆるさっていうか、若干グレーな部分もありながら、建築法的に言うと大丈夫だっけみたいなことを、ちょっと飲み込みながら、でもまあこの人がやりたいって言ってるし、みたいな。

樋爪:これ多分新築だと、基本これうちのドアがこれ内側に押し込むタイプなんですね。今、建築法だと中で火事が起きたときに外に出れるように、内側から外に押して出なきゃいけないんですよ。
そういう新築の場合そうなんですけど、リフォームは関係ないっていう。
リフォームだと押しても引いても、どっちでも選択ができるということで、あえてうちの場合は、押して開けるっていう、そういう構造をしてます。

栗原:へー、面白い。
現状復帰とかも特にこうしようとしない、しないんですか。するべきじゃないっていうか、こうあるべきという現状という元の状態がないから、より人の工夫が光るっていうか。後で入った人がどうしようが自由だから、なんかそれが面白いですね。余白っていう言葉に合ってくるなあって感覚を思いました。

樋爪:そうですね。

栗原:なるほど。それから建物にも感じたと思うんですけど、歩ってる中にも感じたわけですか?余白というか、さっき良いダサさと言ってたと思うんですけど。

樋爪:そうですね。ただ、すごいびっくりしたのは、やっぱりここにも書いてありますけどSHOZO CAFEだったり、アンティークスTamiserって言って、恵比寿のアンティークショップを20年ぐらいされてた方が那須塩原移住というのは、店主の方が黒磯出身で戻ってきたっていう感じなんですけど、

すごい尖って、光っているような方達がまちの中に点在されているっていう。
すごくそこが、すごくちょっと、逆に言うと何ですかねぇ。自分が影響を受ける方がまちにいるっていうのは、すごく魅力になっている気がしますねぇ。

栗原:樋爪さんが来た10年前ぐらいは、そういった人たちは同じように来てたんですか、ここに?それとも最近になって、どんどん増えてきたっていう感じがあるんですか?

樋爪:僕たち実は、第3世代。

栗原:第3世代!?

樋爪:勝手に呼んでるんですけど(笑)
第1世代が省三さんたちの世代ですね。省三さんたちの世代が1980年代後半に、あのエリアで店を立ち上げて、第2世代っていうのがChusさんとか、駅前のKANEL BREADさんたちが、今の40中旬、45歳の世代で、今でいう10年目ぐらいの方達、その下に第3世代でうちの花屋さんだとか近隣で言うと鞄屋さんデザインショップとか、ピザ屋さん。その辺が第3世代になってくるので。なんか逆に言うと、次の第4世代が始まってもいいのかなぁっていう時期に差し掛かってて来てて。これ年齢とかの話ではなくて、その時期の話というか、タイミング的に次のタイミングがそろそろ来るのかなぁと。

栗原:なるほど。昔から世代ごとにちょいちょいきてるけれども、今度は世代が変わっていくタイミングになって、そういった人達が入って来てる感じなんですね。

樋爪:混ざっていく感じですね。なんか、黒磯来ている人達が結構すごい面白いなぁって思ったのが、例えば、巣鴨と原宿があって、巣鴨に行くとおじいちゃん、おばあちゃんが多い。原宿に行くと若い人たちが、SHOZO CAFE入ると、どっちもいるんですよ。それがすごい。
うちの花屋さんもそうなんですけど、もう本当に高校生から、もう80歳ぐらいのおばあちゃんも入ってくるんで、このレンジ(範囲)の広さというか、
お店の、別にこういうターゲットを絞っていないみたいな、それがすごく緩さみたいなとこなんですかねぇ。

外から見た当日の様子

お花屋さんを営む理由は、「人と違うことをしたい精神」から

栗原:もう1個大事だったのが、今、那須塩原に居着いた理由みたいな余白に気に入ったみたいのがあって、今お話いただいたんですけど。
もう1個はお花でいこうみたいな、アメリカで見たのもあるんですけど、僕だったらなかなかお花屋さんでいこうって怖くて、なかなかお花さんとかもやれなそうだなっていう感覚があって、10年も続けられていて徐々にファンもできてきてって、すごいなと思うんですけど。何かこのお花をやろう、そして続けようという理由っていうかどうゆうのがあるんですか?

樋爪:そうですね。何か多分アメリカに行こうと思ったときも同じ感覚だったんですけど、例えば東京の大学とか専門学校に行こうって選択肢なのか、アメリカに行こう選択肢なのか。ハードの方っていうか、あえて人がやっていない事に挑戦するみたいな。そういうたぶん、ちょっとそういう性質、そうゆう性格なのかも、人とちょっと変わったことがしたいという、人と同じことよりは違うことがしたいという。
今回、お花屋さんを10年前に始めるにあたって、やっぱり元々の地元にあるお花屋さんがあった、当時からあったと思うんですね。僕が思ったのは、その当時から頑張ってるお花屋さんたちの競合相手にならないことっていうのが、お店を始める1つのコンセプトになったんですよ。

お話する樋爪さん

それはどうゆう意味かっていうと、お客様をやっぱり取り合うというか、例えば、今既にあるお花屋さんのお客様を、うちの方が良いでしょうとか、引っ張る事によって、今先頭、先にあるお花屋さんに関していうと、あんまり良い気持ちにはならないとか。
そういう意味で言うと、細分化っていうんですかね、その業態としては生花っていうお花屋さんっていうジャンルではあるんですけど、うちのお店に関して言うと、0から1を生むお店を作りたいという、お花を買ったことがない人たちに、お花を売る・買う行為をしていただくっていうことも、実はその一番初め、そのやっぱりさっきの既にお花屋さんがあって、1の人たちに来てもらうというよりは、来たことがない、お花を買ったことのない方たちが買うっていう行為がどんどん増えてきてくださった事で、続けてやれるのかな。

後はうち、仏花っていう、仏様のお花は一切やっていないんですよ。
スーパーマーケットとか、まちのお花屋さんに行くと、菊だとか、そういう仏花がメインというか、そこが結構主流だったり軸に昔からなっているんですけど、あえて仏花を置かず。

逆に言うと、仏花っていう概念を、例えば、チューリップを仏様に飾るっていうのは気持ちだよねみたいなところに思っていて。
これが最近面白くて、スーパーの方に飽きたっていう方がうちに仏花を買いに来るんですよ。仏花はないって僕は言ってますけど、その方たちからすると、うちの今のお店にあるお花自体を仏様に飾るので、何か概念を変えたっていうか。チューリップでもバラでも仏様に飾れば、それは仏花だろうと捉えていただいているので、何かその楽に言っちゃうと、お花屋さんに行っている感じじゃないのかもしれないですねぇ。

栗原:なんか新しいスタイルを作る、気持ちの仏花みたいな、文化を作るとか、すぐそういう感じなんですかねぇ。面白い。ありがとうございます。
なんか、そうですねお花さんっていう感じじゃないっていうのは僕もお店に伺って思ったことでした。何かこういう生活提案されてるような、そういった包容力があったので、そうゆうふうな生き方をしていく人が増えていくといいですよね、面白そう。ありがとうございます。


こだわりをもってライフスタイルを提案していく

では…どなたか入っては(slidoを見て)今のとこない、ですかね?
あ!えっとですね、「レコードはどんなジャンルの音楽ですか?お花とは関連がありますか?」という質問をいただいています。

樋爪:面白い質問。すごくいい質問というか、今、花ジャケっていうのを集めてまして、

栗原:花ジャケ?

樋爪:花ジャケっていう、ジャケって聞いたことありますか?ジャケっていうのは、ジャケットって言って、まあ表紙ですよね。お花柄の表紙のレコードをジャンル問わず、見つけたら買うっていうことをやってて、だいぶ集まってきたんですよ。

レコードのジャケットに花が描かれている「花ジャケ」
(https://note.com/borke_nagoya/n/n1c4ed228b0fd)

今、これを最終的には壁にギャラリーでお花柄のレコードだけを展示して、そのまま販売できるみたいな。花ジャケシリーズを集めているので、そういうの、あればぜひ教えてほしいなって思ってて。
花ジャケがあったら教えてほしい。

栗原:皆さん、花ジャケを知ってる方は!

参加者の男性A:質問したのは私なんですけど、花ジャケですぐに思いつくのは、Flowers of Romanceです。

樋爪:もう、まさに。所有しております。
あと何か植物が、農業やってる方とか、何かこう、お花に音楽を聞かせたりとか、そういうクラシック聞かせてますよって、そういうふうにテレビとかでも取り上げられたりとかしてると思うんですけど、この空間の中で、やっぱりテクノとかヒップホップとかドンスカドンスカかかってると、、。
ちょっとやっぱり、TPOとかは大事にしたいので、扱っているその店舗の家具とかも古いものを使っているので、基本的にはその家具とかに合った年代の音楽をかけているみたいな、とか、音楽でいうとこだわってるところかな。
ちょっと戦後というか、もちろん戦前の物もあるんですけど、ちょっと古い機材とかスピーカーとかも買っているんで、お店を作る時に一番お金がかかったの、冷蔵庫よりも、スピーカーだったんですよ。

(会場笑い)

当日の参加者の皆さん

アメリカから船で運んだんですけど、もう軽自動車買えるぐらいのちょっと投資というか、どうしてもそれが欲しくて、探してもずっとなくて、たまたま綺麗な状態でアメリカで見つかって、これはもうっていう。
借り入れの4分の1がスピーカーに消えて、それぐらいちょっと店内にはこだわりを持って集めました。

栗原:素敵ですね、ありがとうございます。
なんかこの全然違うけど連想したのが、映画のプロモーションだったんですけど、映画名ゼリフでジャケットを書いて、その名台詞が気になったから映画を観る、みたいな、そういうアプローチで映画に入ってみるコミュニケーションがあるんですけど、そういうアプローチであの映画に入って、僕らの業界では有名なやつですけど、なんかそのお花のジャケットからだけで音楽とライフスタイルに入っていくみたいな、見た目から、お花好きから入っていくライフスタイルがすごく本当に素敵だなと思って聞いていました。

樋爪:本当に、すごく変わったお客様もいて、入ってきていきなり音楽の話をしだす人とかいるんですけど、掛かっている音楽がなんですかとか、あとはこのスピーカーは?とか、わかって自分もテンション上がるじゃないですか、スピーカーに食いついてくれると。話が前に進まなくなっちゃう。ずっとスピーカーの話をしちゃうと、一向に花を見てもらえない(笑)
そうゆうのは、初期の頃はよくありましたね。

栗原:ライフスタイル提案に食いついてくるというか、そういう仲間が増えていくみたいな場所ですね。

樋爪:そうですね。


アートを大事にするまち

栗原:もう1個。樋爪さんにお話いただいてたアートプロジェクトに関わるので、その流れでアートプロジェクトのご紹介に入れたらと思うんですけど、「これからやりたいことは何ですか?」というですね、これ最後に聞こうかなぁって思ってんですけど、これからやりたい事ですね、はい。

樋爪:やりたいこと、ですねえ。今もう10年このまちに住んでるっていう。10年住んでて、なんか、なんですかねぇ、自分のこうやりたいことっていうか、自分のやれることっていうんですかね?自分がやれることをやりたいっていうか。

お話をする樋爪さん

例えばですけど今日こういう場合声をかけていただいたことも、自分がやれることということで受けてるみたいなところだったり、やりたいって今日実は来ているというよりは、やれることということで引き受けていたりとか、まちづくりとかART369のプロジェクトもそうなんですけど、基本的に僕は、あんまり自分から、はい!って入っているタイプではないので、何かお願いをしたいっていう風にちょっと相談を受けて、じゃあ自分がやれることであれば引き受けますっていうスタンスでやってますので、そうですね。
やりたいこととやれることを一致させられたらいいですよね。

栗原:それは素敵ですね。なんか、ぜひアートプロジェクトの話もお話も伺えたらなぁと思うんですけど、そのあたりは今お話いただいた、やれることやりたいことの文脈には何か入ってくる感じなんですか?

樋爪:そうですね。なんか去年、一昨年ぐらいのART369の活動を見てくださっている方たちは、ま、ほとんどの方が知ってくださってるのかなとは思うんですけど。

ART369活動の様子(https://www.facebook.com/art369/)

僕は、実はこの立ち上げのときはメンバーではなくて、後追いで実際入ってはおりますね。初めは、すごい壮大なプロジェクトみたいな、世界中からアートで人を呼び込む。

アートで稼ぐまちを作るっていうことで、アートで稼ぐぞみたいな、それがプロジェクトの出発点だったらしいんです。僕はそのときはちょっとこのプロジェクトの中にはいなかったので。

その中には現代アートの巨匠がいたっていうこともあって、ちょっと世界目線でアートプロジェクトをやりましょうということで、始まったプロジェクトだったみたいです。それは2014年で、僕が、要は来た年くらいに多分発足した感じですよね。令和になっちゃってるんで、だいぶもう平成29年、30年ぐらいから始まってるプロジェクトで、現在の引き続きやってるっていう企画なんですけど。

あと図書館の中の駅側から左側にART369コーナーがあって、その場所もいろいろ展示をやったりとか、そんな感じでやってますね。

こちらのスペースがアート369スペースっていうスペースっていう、アーティストレジデンスとか地域おこし協力隊の拠点地に使っている。
最近ちょっとブランディング冊子とか、私が混じって最近図書館の中でやった企画とか、新しいかなっていう感じで、僕が本当に関わってから2年ぐらいなのでそこからはいろんな地域の方たちを呼んで、アーティストさんとかに協力してもらってっていう感じですね。

栗原:ありがとうございます。お花もやりながら、アートもやって、なんか、これ樋爪さんにとってはどっちがA面・B面みたいな感じですか?

樋爪:最近は、正直こっちがA面なりつつある。ちょっと比重がすごい、なんていうんですか、うちはGOOD NEWSでアートのギャラリーをやっているので、やっぱり、人と人との関係性作りだと思うんですよ。お花さんはどちらかというと、自己満足で、提案したものに反応してくださるかどうかなので、何かそのキャッチボールをしなくてもいいのがお花屋さんの方なんですよ。

でも、こちらはどちらかというとキャッチボールしないと結構前に進まないのでやっぱりそういう意味では、負荷が掛かるというか、自分の力はもちろん注がないとちょっとその方が失礼になってしまう事があるので、アートの方が最近は結構考えていることが多いかなあと思いますね。

栗原:これは提案というか、共創的というか、みんなで一緒に作っていく、反応をもらうためにどうゆう風に出していくべきか。すごく考えることとか多そうですね。ありがとうございます。
何かさっきこれからやりたいことは、A面・B面どっちの方が、樋爪さんのビジョンに近いんですか?

樋爪:そうですねぇ。何かお花屋さんに限らずですけど、そのアートとか、そういう文化ですよね。文化が乗りかかることによって、本業に繋げていきたいと思いまして。やっぱり本業そっちのけでこういう事業だけやってても、持続可能ではないかなというか、長く続けられるのが中々大変なのでちゃんと本業に繋げていけるような形がとれたら。

昔で言うと商工会とか青年会議所とかってあるんですけど、そこに所属してることによって、お仕事をパスしないみたいな、そういう生き方とかがあるとすれば、そのアートプロジェクトを通して、例えば、今回みたいなお手伝いしてくださったりとか、お花を頼んでいただけるとか何かそういったちゃんと事業者さんに巻き込めるような、そういったコンテンツの一つになったらいいのかなって。

栗原:ありがとうございます。僕はA面・B面でちょっとあえて聞いちゃいましたけどお話を聞きながら、なんかどっちも樋爪さんらしい、あんまり樋爪さんお会いして多分合計で10時間ぐらいしか経ってないんすけど(笑)
でも、なんかどっちもA面でもB面でもあり、一緒くただなっていうことをちょっとお話を聞きながら思っていました。

お花屋さんのある種のアートっぽい活動で、樋爪さんが思うこういう生活とかライフスタイルの世界観を過ごしてほしいみたいな。来てくださった人達に反応し、お花を買っていって、おうちに飾り、みたいなのって、ある種の共創活動だと思っているんですよ。その方が購入して飾るという努力があってそれを提案するユーザーさんの努力があって、なんかアーチで反応してもらいたい。反応するという努力を引き出すみたいな意味でいくと、どちらも同じことやっていて、樋爪さんが思う那須塩原のライフスタイルを提案されて共創されているのじゃないかな~っていうことを、ちょっと思いました。
いずれにせよ、感想ですけど、とても素敵な活動をされているなと思いました。


樋爪さんや住民の皆さんが思う、那須塩原の魅力・良さとは?

栗原:ちょっとここから樋爪さんも活動されていく中で、どんなことを思ったのかとかさっき余白とか遊びとかっていう話もあったんですけど、那須塩原ってどんなまちなんだろうところでちょっとスコープを移しながら、皆さんからいただきながらお話しできれば、と思いました。はい。

では樋爪さんについては、これまでにお話をいただいたので、なんか樋爪さんが思うのもそうですし、皆さんからのそれも聞きたいんですけど、那須塩原の魅力・良さとからしさとか、みたいなことを話してみたいなと思ってました。

実はもう1時間ぐらい経っておりまして、改めてちょっとビールタイム挟みたいと思います。はい。slidoの画面映ってるので、改めて読み込めてない方、読み込んでいたければと思います。ビール買う方、ぜひ!今日、樽を空にするという約束でしたので、みなさん、ぜひ今日は飲んでください!

(ビール休憩タイム~!)

みなさんビールや会話を楽しんでいます!


朝型のまち、那須塩原

栗原:ここからは皆さんもあのslidoいっぱい書き込んでいただければと思いますし、煩わしければ手挙げていただいてお話いただいても良いです。

ちょっと何かテーマはですね、さっき樋爪さんともしゃべってたんですけど、那須塩原ってなんなんだろうみたいなのがですね、わかっていけばいいなと思ってるので、魅力や良さとか、らしさとか、那須塩原ってどんなだろうとか。

ちょっと変化球の質問として、那須塩原を表現する一曲ってなんだろうとかですね、那須塩原を料理で例えたらとか、こういう質問を用意していました。樋爪さん、なんか気になるのありますか?

当日の投影資料より

樋爪:そうですね。生活してて、一番こう、ここは譲れないみたいな、なんか大事にしたいなっていうか。例えば僕だったら、東京いたときは夜型だったんですよ。めちゃくちゃ夜は結構3時とか4時まで普通に起きてて、日中あまり起きなかったみたいな生活してた時期があって。
なぜか那須塩原に来てからは完全に朝型になったんですよ。朝、本当に6時7時に普通に朝起きて、外開けたときにね、その光だとか。あと、一番僕感動したのは、東京とかにたまに行くんですけど、帰ってきたときの、駅降りて外出るじゃないすか、真っ暗で、空見たときの星、それみたとき結構、那須すごい、星綺麗だな。

那須塩原の朝日イメージ(https://travel.yahoo.co.jp/kanto/13044102/t909/)
那須塩原の星空イメージ(https://ganref.jp/m/shishi/portfolios/photo_detail/3040588)

大事にしたいだとか、ここ良いよなだなとか、皆さんそれぞれ多分あると思うので、何となく移住者だったらそうだな~とか、地元の人だったらそこかなとか、それぞれあると思うので聞いてみたいですね。

栗原:何かこの辺にかかりそうですね。那須塩原に住む人の幸せとか、あるあるとか、ここいいな譲れないなとか、そんなところで言いたい方いますか?もしくはSlidoに書いていただければ。樋爪さんが聞きたい方いますか?

樋爪:そうですねもうなんか、皆さん多分それぞれあると思うので、聞いちゃってもいいんじゃないですか?


お気に入りのお店や場所があることで、自分から場を作りに行くことに繋がる

参加者の男性B:栃木県出身じゃないっていうのは私も同じなんですけど、栃木県の県民性だったりとか那須塩原の特徴みたいな、地元の人に言うと別にそうでもないよって言うけど、樋爪さんが思ってらっしゃるようなこの人たちの共通項これだよな、みたいなのがもしあれば、教えていただきたいです。

樋爪:逆質問。

(会場笑い)

栗原:新たな質問来ましたね(笑)

当日の様子

樋爪:僕はやっぱり、那須塩原出身の人とか地元の方とか、すごく感じることとしては、やっぱり距離を詰めて来ていただきたいっていうのはすごく普段感じていて。
例えば花屋さん、うちなんかお店に来れば、最初の何年間は僕が必ずいたんですよね。なので、会いに来てくれる人たちがいたので、なんかそれって自分のお気に入りの店をまず作ることなんじゃないか。
そこから始まっていくような気がするので、何か一歩ちょっと進めないなみたいな、まず自分の好きなお店だったり人だったりを見つければ広がっていくんじゃないのかな。はい。
ちなみに、お気に入りのお店は?

参加者の男性B:DEAR,FOLKS & FLOWERS。でも私も移住者なので、黒磯まだそんなに遊びに来れてないですけども、あくびさんとかもすごく美味しいお店で、見た目に反してすごく良い方だったりとか。写真で見るとすごい、いかついなーみたいな思ってたんですけど。すごく良い方。

(会場笑い)


酒と肴 あくび(@akubi_chus) • Instagram写真と動画

栗原:お気に入りの店、大事ですね。お気に入りの店聞くのありですね。なんで、それがお気に入りなのか。ご自分のところはなしで!

(会場笑い)

樋爪:お気に入りのお店。1分にしましょう。

栗原:タイムアタック的な(笑)

参加者の男性C:私、カエルが好きなんで、ウォーターパーク。

栗原:いいですね、ウォーターパーク。

参加者の男性C:那須塩原市ウォーターパーク。最近できたyummyさんていうカレー屋さんが、おいしいので、ぜひ行ってみてください!西那須に、かどやっていう蕎麦屋があって。市役所の近くの。ありがとうございます!りおちゃん、教えてください!

栗原:あ、好きな店、教えてください!

那須塩原住民全員人事部説

地域おこし協力隊 田浦さん(以下、田浦):お気に入りのお店...。私、まだ、移住して一年しか経ってなくて、知らないお店たくあんあるんですけど、お気に入り…。移住するきっかけだったんですが、それこそ樋爪さんのお店がきっかけで、樋爪さんのお店、お花屋さんと、GOOD NEWSにある、ギャラリーが印象的です。

栗原:ギャラリー?

樋爪:僕が口説いちゃったというか。

栗原:樋爪さん、口説いちゃったんですか!?

(会場笑い)

樋爪:そんな感じになっちゃって(笑)

栗原:どんな感じになっちゃって?(笑)

田浦:たまたま旅行で来て、樋爪さんとお会いして、で今の地域おこし協力隊やってるんですけど。

樋爪:次の週にまた来た!東京から!って言って。

栗原:それまでは東京に住んでたんですか?

田浦:はい。実家が東京です。

栗原:実家が東京ですか!

田浦:ずっと東京ににいたんですけど、たまたまこの地域にご縁があって樋爪さんとお話していたら、そのとき協力隊のお仕事の話があって、面白そうだなって思って、東京で別にやることってないなって思って、移住しました。

当日の様子

栗原:へえ、そういう人いるんですね。

(会場笑い)

栗原:すごいっすね、これ樋爪さん移住ですね。お気に入りのお店から移住決めちゃうみたいな感じですもんね。

田浦:樋爪さんのお店もそうですし、周りのお店も、オリジナリティあふれたお店がすごい多いなと思って、いろんなジャンルのお店があって、いいなって思って。

栗原:すぐ決めたんですか?2回目訪問ぐらいですぐ決めたんですか?

田浦:1回目の訪問で、その話が来たので…。

栗原:1回目でしゃべったんですか?どのくらい深くしゃべったんですか(笑)あまりお客さんに地域おこし協力隊の話しないですよね(笑)

樋爪:これが那須の距離感なんですよ(笑)

(会場笑い)

栗原:じゃあ1回目帰るころには?

樋爪:僕の記憶が2年前なんで不確かなんですけど、1回話して、外出てまた戻ってきたんですよ。
で、なんか、戻ってきて、それでちょっとこれは結構本気の、興味あるのかっていうことで、2回目にちゃんとお話した。2回目が面接です。

栗原:2回目で面接?!じゃあもう1回目で決めてたんですね。

田浦:1回目で。もうちょっと詳しく聞きたいなと思って。

栗原:おもしろ~い!田浦さんの行動力もすごいし、樋爪さんがそこで話しかけるのもすごいし、なんか、変ですよね(笑)
僕が地元で何かやってたとして、来た子に対して、このまちに住むという選択肢を与えないです。普通。いらっしゃいで終わると思う、お客さんで終わると思うんですよね。そこら辺はなんですか。住民に(なってほしい)、というレンズを通して田浦さん見るっていうのは、なんかあんまりやらないし、それをこう、真に受けるっていうのはあれですけど(笑)
しっかりと鵜呑みにしてポジティブに変換するっていう空気感を、すごいことだと思いました。

当日の様子

なんか全然関係ないですけど、民間企業で鎌倉にWebの制作会社でカヤックっていう会社があるんですけど、国のシステムを受託したりとかしてる会社さんなんですけど、鎌倉まちづくりしますとかそういうことでもなく、カヤックっていう組織体って全員人事部っていうのをやっていて、デザイナー、営業、社長、あとは総務部、人事全てが人事部を兼務してるんですね。
関わる人関わる人の協力機関とか、お客さんとか全部、スカウトして引き抜くんですよ。みんなが、カヤックっていう会社を良くしたい。カヤックが良くなれば鎌倉がよくなるって思ってるから、良いと思う人を1人1人が引き抜くケースがあって、なんかそれをちょっと連想しました。

那須塩原全員人事部じゃないけど(笑)
何か樋爪さんが人事部的な、そういう役割を担ってるっていうのが、やっぱご自身がこのまちに対しての愛着があるからなのかなって、今のエピソードですごい思いました。
すごい、面白いですね。そんな、そんなネタを用意していたとは!それで言うと続くんですけどまた、お気に入りのお店。


那須塩原住民は自分たちで心地よい場をつくる

樋爪:しげみさんお願いします。しげみさんっていうんですけど、地元が茨城です。

当日の様子

参加者の女性 しげみさん(以下、しげみ):3年前に移住してきました。

樋爪:ちょっと記憶がもう。

しげみ:私、樋爪さんと先にお会いしてましたね。

樋爪:もう店に来てましたね。それで多分、最近ちょっと話すようになった流れとしては、どこかスペースを探されてるみたいな、やっぱり自分自身でも、ゆくゆくは何かをやりたいというと何となくどこかに良い物件ない?っていうようなお話をいただいたりとか、で僕ががちょっとこんな物件があるみたいですよっていうのをお伝えしたりとかっていう、ハブみたいなことをしていた。

栗原:それも1回目の訪問で不動産紹介ですか?何回かこう、来て樋爪さんと知り合った?

樋爪:忘れちゃいましたね。

しげみ:10年前ぐらいにこちらで個展やったりしてて、それでそのあたりから、活動されてたんですけど、つながり。そういう感じですね。
移住してきて、私いろいろ思った、思ったというか、好きなお店がいっぱいあるんですけど、好きな場所がいっぱいあるんですよ。好きな場所が。
とにかく一仕事終わると、車乗って、あそこの場所に行こうってなっちゃうんですよね。車乗って、好きなポイントに行くでしょ、車の音楽聞きながら、また違う場所に行って、写真撮ってInstagramに流してみたりとか、動画取って繋いでみたりとか。

当日の様子

好きな場所朝起きて、ガラガラって朝起きて、日差しがあって良い天気だなって思うと、車に乗って、那須の山の上に行っちゃうんですよ。この場所で見下ろすのがとにかく好き、とか。その瞬間も移住してよかったなって思ったりとか。好きな場所それぞれが、こういうフレーズで切り取ったこの場所、っていうのがあって、っていう感じですね。

栗原:へえ。なんかこの気分とか、気運では変わると思うんですが、一番行ってるし一番好きだなっていう場所ってどこですか?

しげみ:戸田の牧場の、裏っかわの牧場があるんですけど、その牧場のあたりが、あのあたり行くと、ここは北海道だなって思うんですよね。

樋爪:たしかに。

しげみ:ここ北海道かなぁって思ってて、大体友達が東京から来ると、普通はSHOZO CAFEとか連れていくじゃないですか。SHOZO CAFEとかみるるとか連れて行くんですけど、まずお気に入りの場所に連れてく。
それもちょっと大体、リッチな場所に。私と樋爪くんが東京の共通の友達がいて、朝8時にChus集合して、私も一緒に行って、樋爪くんが一番お気に入りの場所に連れて行ってくれるらしいよって言って。

樋爪:そうですね。言っていました。思い出しました。(笑)
僕、お湯、コーヒードリップとテーブルとテーブルクロスと花と全部持って、お気に入りの場所に連れて行って、色々出してね。コーヒードリップもしてね。仕事行く前ですよ。朝8時、7時ぐらいに行ってですよ。

しげみ:朝8時ぐらいに車に乗って。どこに行くのかなぁって思ったら。川ですよ。川。

樋爪:今となっては激混みの木の俣川。木の俣渓谷にあって、ポールが立っちゃって、入場制で。

栗原:そうなんですね。

樋爪:駐車場が有料になっちゃいましたね。

しげみ:一番最初に明日友達が毎年来るんですけど、待ち合わせはその場所っていう、木の俣に行ってま~すって言って、東京からまっすぐ木の俣に行って、友達が同じようにコーヒー入れて待ってるんですよ。

栗原:すごいですねぇ。

しげみ:木の俣に着きましたぁって、LINEが来て、じゃあ今から行くわって待ち合わせがその木の俣川の前ってっていう感じの。
ちょっと有り得ない。東京じゃないけどって。お気に入りじゃないけど。普通、お気に入りのレストランとか。

栗原:そうですね。

しげみ:カフェとかじゃないですか。それが、樋爪くんもそうですけど、別の友達も今日、私の一番お気に入りの場所に連れて行くねって。やっぱり場所なんですよ。その空気感というか。ここでしか味わえない空気とか景色とか匂いとか五感ですよね。そういった物を刺激してくれる場所なんですよ。
私が省三さんの、那須のカフェ行ったのもつい最近なんですよ。やっぱり良いんだな、ここっていう感じで。それほど、いつも畑行ったり、山いったり、川に行ったり3年間続けていたんですよ。全然そういう自分も山育ちなんですけど、本当に綺麗だなぁって場所が本当にたくさんあって、ちょっとずつ自分で絵を描いて、来年ちょっと何かやろうかなぁと思ってるんですけど。

栗原:素敵ですね。すごい。

しげみ:それも、私、移住して3年目なんですけど。4年目になるとそういう場所も日常になってくるんじゃないかと思ってて、この新鮮で観光者目線でいられる状態の時の方がたぶんインパクトとか強いだろうなぁっと思って、今のうち撮っていたり残しておこうとみたいなかたちをしています。

栗原:素晴らしいですね。その際は、是非、こんな感じで喋ってください!また、これやりましょうよ。すごい、これなんかどんな切り取り方でよくわかられるのか、見ているのかとかすごいめっちゃ気になりますよね。面白いですね。お店じゃなくて場所が出てくる部分は那須塩原らしさかもしれない。

樋爪:熊に注意って書いてあるんですね。

(会場笑い)

しげみ:マムシに注意とか熊に注意とか。ちょっとそうゆうのが。

イメージ(https://www.tochinavi.net/spot/grapevine/?id=19110)
イメージ(https://ameblo.jp/negiraamen/entry-12762118397.html)

樋爪:一瞬、観光の方たちは引くかも。木に巻き付けてあるので、熊に注意とかガチめの注意で。

しげみ:場所による。カフェがくっついてくるような感じです。カフェがあるから、その場所にたまたまカフェがあるから行く。

栗原:あんまりない価値観ですね。たしかに。わかりやすく何か影響される場所に行きがちじゃないですか。だからそれは皆さんで場を作りに行ってますよね。

樋爪:そうそれでちょっと言うと、向こうにきくちさん。

栗原:はい。

樋爪:いらっしゃるけど。那須塩原在住歴何十年。50年。

参加者の男性 きくちさん(以下、きくち):55年。

樋爪:55年!一番で那須塩原で、一番教えたくないかもしれないんですけど。せっかくこのクローズドなんで、あそこいいよってていう場所の一つ、教えていただけませんでしょうか?

きくち:先程ね。言いましたけど、木の俣川。あとは、大黒屋さんの庭園。

しげみ:あー、やっぱり。

きくち:この辺だと今日もちょっと行ってきたんですけど。ホリデーさんとかね。みるるで本を借りてちょっと混んでるんで、ホリデーさんでゆっくり。

栗原:ホリデーさんですかね。

きくち:ホリデーさんっていうカフェがあるんですけど。

樋爪:菊地さんから見て、まちはどれぐらい変わってきて、時代時代でもちろん変わってると思うんですけど、なんかそういうのをやっぱり昔から見てる方にも聞いてみたいなっていうのはありますね。

きくち:そうですね。SHOZO CAFEさんもあります。カフェを始めて、あそこはレンタルビデオ屋さんか何かだったんですよ昔ね。

会場:へぇ~。

きくち:2階でお店をやるっていう、普通1階ですよね、お店。それを2階でやるっていうことがどうなのか?っていうことは多分みんな思ってたと思うんですよね。お客さんが来るのかな。それを実現したっていうかなぁ。最初の頃に板室街道をSHOZO通りにするっていうこと聞いたことがありまして、それが今思えば現実になってるのかなぁって思いますね。はい。

栗原:その頃から見てらっしゃるんですね。あの道がSHOZO通りになる前から。

きくち:そうですねぇ。樋爪さんがやってるお店も一応、もとは酒屋さんの倉庫だったんですけど。

栗原:酒屋さんの倉庫だったんですか、アクセサリーさんの前は!

樋爪:歴史ですねぇ。

きくち:そうですね。同級生が住んでたんですよね。そこの倉庫よく遊びに行ってたんですよ。

栗原:あの辺元々は、倉庫街だったんですか。何だったんですか、あのへんって?今はおしゃれなお店がいっぱいありますけど、

きくち:多分個人のお店があったんですねぇ。酒屋さんだったり、Chusさんは家具屋さんだったり。

栗原:今と同じようにそれぞれの個人店さんが並んでるんだけど、ちょっと空気が少しずつ変わってきてるって感じなんですか?

きくち:そうですね。はい。

栗原:面白い。家の使われ方というかエリアの楽しみ方は変わってないわけですね。プレイヤーが変わってる。

きくち:そうですね。

栗原:へえ。面白い。皆さんが点でバラバラで入ってきてるのに、なんとなくそれを同じ回線とか大事な部分は引き継いでいけば面白いですね。へぇ。

きくち:そうですね。


樋爪さんや住民の皆さんが思う、那須塩原らしい生活「なすしおばらLife」とは?

自然と人情の近さと深さ

栗原:ありがとうございます。
何かちょっと僕、気になってること聞いてもいいですか?樋爪さんや皆さんお聞きしたいんですけど、ずっとこれは市の皆さんと議論していて、「なすしおばらLife」っていう言葉を使って、これは那須塩原らしい暮らしとか生活っていうのを表しているんですが、これってなんなんだろうってことですね。

僕は特に外部から来ているので、客観的に見て言う中でおぼろげには思ってきているのですけど、でも那須塩原のプレーヤーの皆さんっていい意味でなんていうかバラバラじゃないですか。共通性とかですね。同じくしてるところって実はあまり見えづらかったりしててですね。だから皆さんにとってこれが那須塩原らしい生活だなぁって、他で暮らしてたんだけど、那須塩原に来てこの生活が好きになったとか。なんかそうゆうの聞きたいんですけど。いかがですか?

当日の投影資料より

樋爪:ちょっと、その辺の話を振れそうな方がいて、あまねさん。ちょっと彼女、結構都内と那須塩原をすごく行ったり来たりされてて、ちょっとその辺のお話を。

栗原:よろしくお願いいたします。ミスなすしおばらLife。お名前を伺ってよろしいですか。

参加者の女性 あまねさん(以下、あまね):やまぐち あまねと申します。よろしくお願いいたします。

栗原:あまねさん、よろしくお願いいたします。

当日の様子

樋爪:質問としては、那須塩原の暮らし方なんだけど、僕がちょっと今なんか振ろうかなと思ったかっていうと、東京との距離というか、行きやすさ、入りやすさというか、聞けるかなとちょっと今思って。

あまね:そうですね。今も実家が東京にあるので、週末は割と東京に帰ることが多いです。ただやっぱりこちらの生活は良い距離感というか。空気もそうですし。自然もそうですし、人もそうですけど、いい距離感は保ててるなぁっていうところがありまして。
さっきのその前の質問もそうなんですけど、お店もそうですけど、コーヒーとかパン屋さんとか大好きなので、たくさんあるし、あと自然も好きで登山もするんですけれど普段の人混みだったりとか、デジタルデトックスするためにも山に登って、それこそ、さきほどの話じゃないですけど、コーヒーを上で飲むそれだけをして帰ってくるっていうことを、わりとその、家からぱっと、ちょと朝カーテンを開けて今日天気良いから山行こうっていうのができる距離だっていうのがありまして。

お話するあまねさん

東京の良さっていうのも、実際やっぱりあります。それこそ老後なんかは車使わないでいい距離感でお店があったり、病院だったりっていうのは、やっぱり住む上では魅力的ではあるんですけれども、やはりこちらはその自然であったりとか人情というか人の情というものがやっぱりすごく深いのでずっと暮らしていくにはとてもあたたかいまちだなぁっていうのはずっと感じてますね。
先ほど言った距離感なんですけれどもやっぱり電車ですと、すぐ行って帰って来れる距離なんですけれども1日で日帰りで楽しめる。観光客にとっても日帰りコースももちろんあって、温泉もあるので、泊まってゆっくりするのもありっていう意味ではすごくアピールができる。そうゆうのがいっぱいあるんじゃないかなと那須塩原市には感じてます。

栗原:ありがとうございます。行き来されてるんですね。東京と。本拠地は東京なんですか?

あまね:もうこっちで仕事をしています。

栗原:そうなんですね。ご実家が東京にあるってことですねぇ。距離感っておっしゃっていたのは、東京からいわゆる物理的な距離感もありますけど、何か人との距離感とかもあるんですか?那須塩原との。

あまね:そうですね。

移住者と地元民がごちゃまぜになるまち、那須塩原

栗原:なんか那須塩原の人、結構つかず離れずな感じしますよね。何だかもうちょっと、東北出身なんですけど、東北の人ってめちゃくちゃウェッティなですね。この人はちょっと…、でもこいつは大好き!みたいな。それが入れないと疎外されるみたいななんですけど。なんか、こっちの人みんなウェルカムですよね。なんかそんな感じです。

樋爪:これはよく那須塩原を堀っていくときに出てくる開拓の文化みたいな、その辺が何か紐づいてくるのかなぁっていうふうに、DNAが引き継いでて、移住者達の文化が明治以降から受け継いできた話なんでしょうかね。

当日の様子

栗原:なるほど。なんか、移住者の方と元々いらっしゃった方の空気感が、境界線みたいなのあんまり感じないっすよね。今日もそうですけどごちゃまぜになれる感じがあるので。みんなで開拓してきたみたいな。

樋爪:僕が知ってる限りでは、例えば、今50年60年住まわれている方も、その方はお父さんお母さんが移住者なんですよね。結局だから移住者のDNAって今の生きてる方たちが、そもそも親が移住者みたいな、那須のネイティブというか、原住民の方が多分ほぼいない年、それぐらい歴史が浅い。
なのでその東北と違って、ずっと昔から住んでる皆さんのルーツを辿ると移住者みたいな感じですね。

栗原:へぇ。なるほど。いやぁ、なんか話を戻すわけじゃないですけど気になったんで言いますけど、アメリカ開拓とかあるじゃないですか。ネイティブは開拓民でできているっていう。樋爪さんが感じたブルックリンと那須塩原の空気感も、似たものがあるかもしれないですね。

境界線のない、壁の感じないまち

樋爪:それは、めちゃくちゃあるかもしれないですね。言葉で難しくて何で那須塩原を選んだんですか?とか、よく言われるんですけど、何か空気感、感じ方だと思うんですね。居心地の良さ。その反面実は、僕もちょっと裏の話をすると、初めて、那須塩原に引っ越してきたときに、2軒隣のおじいさんかおばあさんがお亡くなりになって、うちが班長さんという。

移住してきたらいきなりお葬式の、もう全部段取り、会ったことないおじいちゃん家の前で皆さんの前で献杯を頼まれるという、めちゃくちゃなんか、さっきの話はちょっと矛盾しちゃうんですけど、そういう何か体験。未だに何かどうかとかローカルの文化で残っているみたいで、それはだから最後の文化が来まして、それ以降は、あとお花見って多分花見のことじゃないですか。花を見ない花見ていうのがあって。

栗原:え、なんですかそれ!

樋爪:なんかすごい那須塩原の花見っていうのが、その組内っていうその何班って班があるんですけど、この方達は班になるとその方そのご夫婦全員集まって、スナックでカラオケしながら(笑)
これは残ってる、そういう文化が残ってて。

当日の様子

(会場笑い)

栗原:那須塩原狂ってますね(笑)

樋爪:本当にそうなんですよ。那須塩原ってスナックって、30代ですよ他にも70代ぐらい。演歌とか歌わされる(笑)

(会場笑い)

栗原:すごいですね。そこには壁がないんですね。何かちょっと特殊なエピソードでしたけど(笑)壁を感じないですよね。
なんか急に来た人が献杯をするとか、30代から70代と一緒に飲むとか、その人達の壁を感じないですね。誰に対しても。

樋爪:それが何か那須塩原らしさ、かもしれないですね。

栗原:誰でも受け入れてくれる感じはあって。

樋爪:これが移住者同士のシンパシー的なものですね。

栗原:なるほど、あーなんか、なすしおばらLifeがわかってきた気がします!

(会場笑い)

樋爪:70代と一緒にスナックに行けば、わかるかもしれないです。
さっきの話で、高校生が、おじいちゃんおばあちゃんがSHOZO CAFEでコーヒー飲んでるとかね。そのシーンも多分同じそういうことじゃないんでしょうね。

栗原:そうだ。たしかに所属とか年代とかそうゆう壁がないのかもしれないですね。みんなで一緒にいたら人として向き合う、っていうのがありますよね。ありがとうございます。
あとさっき何か自然に行きやすい、コンビ二行く感じで山に行けるみたいな。やはり何かすごいっすね。那須塩原がなんか人間関係の距離感みたいな側面と、自然と都市との距離感っていう物理的な側面どっちもあるんだなと改めて思いました。
いいですね。サクッとアサインして山行こっかな、みたいな。なかなか今想像できないんですけど僕の生活では。いいなぁ。ありがとうございます。
かなり、そうですね。ワイワイ話ししてるとこれは深夜になりますね。

(会場笑い)

那須塩原を表現する香りは、牛の堆肥の香り?

栗原:ちょっとその辺を聞きたかったんですけど、少しだけ聞いていいですか。なんか僕が気になってるから。もうわけわかんない質問だとは思うんですけど、皆さんのslidoを使ってちょっと教えてほしいなと思うんです。

那須塩原がを捉える時にまず今みたいな生活ベースで聞いていくのも面白いんですけど、少しあの曲どんな曲ですかとかですね。どんな料理ですかみたいな、そういうのからちょっと聞いてみたいなことを昨日思い持ちましてこの質問を用意してました。

その樋爪さんに答えていただきながら、皆さんにslidoを書いていただきたいなと思います。どれを書いていただいてもいいんですけど、何か思いつくのも教えていただきたいなと、できれば曲教えてほしいです。
今、プレイリスト作ってました。那須塩原を表現するプレイリストみたいなのを作ってて、できれば曲を教えてほしいんですけど。樋爪さんいかがですか、この辺から曲とか。

樋爪:もう僕がもう強烈に心の中から見ると。

栗原:はい。

樋爪:まずはこの時間帯にあるんですけど、街道沿いを走っている時とかに来るお牛さんの香りですよ。これはもう那須塩原らしさ、一番トップオブトップだと思います

             URL:https://ushi-camera.com/farmguide/tochigi/senbonmatsufarm/

栗原:なるほど。

樋爪:あとは、ブリヂストンさんってあるんですけど、ブリヂストンさんブリヂストンさんの前を通っているとゴムの焼ける香りみたいな。

イメージ(https://www.bridgestone.co.jp/blog/2020062201.html)

小学校とか中学校の時と同じ香り匂いを感じてはいて、僕、小学校の時、隣がゴムのタイヤの工場だったんですよ。たぶん、それがタイヤの工場ですごいタイヤ的な、部活で外で部活してるとゴムの焼けた匂いというかすごく匂いがしました。黒磯で、何十年ぶりかで同じ匂いがしました。その匂いって記憶にやっぱりすごい残るじゃないですか。

なんか牛的な。はい。ちょっと僕は解明したいと思ってて、ちょっと知ってる方いたら教えていただきたいんですけど、あれは何の匂いなのかっていう。牛は牛でも、あれはどんなになったらああゆう風になるのか、僕はそこがすごく気になりますね。知らないんですよ。

栗原:誰かご存じですか。

樋爪:ちょっと詳しく知ってる方がいますか。あれはあの匂いになっちゃうのか。

大島:ご存じじゃないですか。堆肥ですけど。堆肥がどうなったら。

那須塩原市役所 伊東さん(以下、伊東):堆肥ですよね。堆肥の匂いだと思います。原料はちょっとここだけの話。発酵ですね。発酵だけであればその辺で済むんですけど。ちょっとガスが出て来ちゃうんで。

お話をする伊東さん

栗原:あぁ。それが。微生物が育ってるんですね。

樋爪:なので、どんなにおしゃれなことを聞いてくれると思ってらっしゃる窓を開けていたら匂いがやばい。でも面白いことに一瞬なんですよ、その匂いを感じる瞬間は。ポイントポイントのやつ。そのポイントを覚えて、そのときだけ。

(会場笑い)

栗原:ピンポイントになるんですね。

樋爪:そうしとかないと間に合わないみたいな瞬間があって、そういう感じで匂いがすごい、曲よりもリアルですけど、比喩っぽい感じで、あれだったらなんですけど。

 栗原:ありがとうございます。堆肥の発酵臭が、なんかまさになすしおばらLife。那須塩原の香り、お香みたいな。フレグランス。

大島:新しくね(笑)

栗原:まといたい。ちょっと堆肥インパクトが強いのか、曲とか1つもきてないです(slido上に)。なんかないですか?皆さん。那須塩原を表現する。

那須塩原を表現するのは、緑の発泡酒?

会場:こっち

栗原:こっち。何かを出ました。ちょっと、那須塩原を表現する曲。

栗原:聞こえてます。

NASU de SUNAの女性:発泡酒ですね。

栗原:発泡酒!?

NASU de SUNAの女性:発泡酒。緑の発砲酒。アサヒの。

栗原:緑の発泡酒ってどういうことなんですか?

NASU de SUNAの女性:さっぱりして爽やかで、飲みやすくてキラキラして。なんか、緑。

栗原:特定の銘柄はあるんですか?

NASU de SUNAの女性:アサヒのやつです。

栗原:キリンのグリーンラベルじゃなくて?

NASU de SUNAの女性:あー。アサヒなんですよ。

(会場笑い)

栗原:体感してる人は、アサヒなんですね。緑の。

大島:グリーンだよ?

栗原:緑の発泡酒ですか。

大島:グリーンです。グリーン。

NASU de SUNAの女性:多分そうだと思います。

栗原:スタイルフリーでした!すいません。糖質ゼロですね(笑)
ありがとうございます。スタイルフリーいただきました!ありがとうございました。他、こんな感じですかね。

那須塩原は、無音、自然の音を楽しめるまち

樋爪:逆に、那須に来て聞かなくなった音楽っていう方が僕は、どっちかっていうと消去法になっちゃうから。そうゆう方はいないですかね?那須に来て聞かなくなった音楽ってありますか?
あとは、東京の街の中で気に入っている音楽とか、地域から来て、車の中であったら合わないけどイヤホンだったら、とか。

栗原:東京だとズンズン系聞いてるとか。

樋爪:例えば、東京ですごいゆったりな民謡みたいなの流れるじゃないですか。こっちだとちょっと例えばゆるいのを聞いてても、そういうワンシーンが合ってるとか、そういうのある人いますか?

栗原:ありそうですよね。

田浦:私ですか?!

樋爪:それかけてみたいね。

大島:かけますよ。

田浦:申し訳ないんですけど、逆にこっち来てから音楽聞かなくなった。

樋爪:それもありますね。家でも。自然の音とか。

栗原:自然の音かぁ。

田浦:家でもかける事はあるんですけど。東京に居る時よりはあまり長く、
なんか、音楽とかなくてもまちのBGMというか。

栗原:あー。まちのBGM。まちが奏でている

樋爪:そうゆう話で言うと、先程の木の俣の話にちょっと戻るんですけど、木の俣で最初の頃、あの静かな川の音ととかを聞いていたんですけど、何年後かに行った時にラジカセ持って、例えばテックをかけてビール飲んでいるお客さんがすごい増えてしまって、川の音をかき消すように。
あれを聞いたときに、逆に音が邪魔になるっていう。必ずしも音が必要かというと、このまちには音がなくてもいい場所がある

栗原:いやそれはすごい発見です。まちが既に奏でているから。あえて聞こうとか。そうか。たしかにないかも。地元都市にはそういう感覚はないかもしれない。うるさいですし、人工音も多いですし。

樋爪:あの、救急車が全然通らないとか。夜とか車の音か全然しないとか。
そういう場所に住んでるから、むしろ無音心地よくて、あえてかけないとか。

栗原:この場所でもかなり静かですよね駅前なのに。いい意味で。お昼、夕方あたり、みるるに学生さんめちゃくちゃいるじゃないすか。賑やかなぁって思いましたけど、この時間すごく静かだったじゃないですか。すごい心地がいいですよね。ありがとうございます。何かすごく良くわかったわけじゃないですけど、何となくわかった気がします。

ありがとうございます。何かといろいろと伺いたいこともまだいっぱいあるんですけど、20時ぐらいに既に2時間が経ちました。ちょっと締めに入っていきたいなと思ってます。

僕らからあの、皆さんからいただいた質問をちょっとお答えしつつ、樋爪さんのこれからみたいな事を聞いていきたいなぁと思っていました。ということでslidoでまた映していきます。ずっと書いていただいた方は、新たに書いていただきたいです、みなさんにも。

あ、シンガーソングライターの川崎鷹也さんの出身地なんですね。那須塩原って。魔法の絨毯の人ですか。へえー。どの辺に住まわれてたんですか?

会場:西那須!

栗原:あ。そうなんですか。

会場:西中・黒南とかですね。

栗原:ありがとうございます。川崎鷹也さんの出身地なんですね。ええとですね。ありがとうございます。川崎鷹也さんにご参加いただきました。

(川崎鷹也さんの魔法の絨毯が会場BGMで流れる)

1日1日を大事にする人たちの住むまち

栗原:2つご質問をいただきました。「わたしのまちは那須塩原らしさを表現した冊子とありますが、インタビューを通して何か共通点として感じたどういったところにありますか?」という質問があります。いかがでしょう。

樋爪:そうですね。でも何かのインタビューをしてて、すごい感じたのは、皆さん丁寧に暮らしてるなっていう、意識してないでしょうけど、1日1日をちゃんと大事にしているというのが、皆さんすごい感じました。

さっきもちょっと話した事と繋がるんですけど朝早起きして、何かをやる。目的を見つけて、急にやるっていうより、あのインタビューした方も同じように朝4時から起きてアート作る方がいたり、仕込みをする方とかいらっしゃってますけど、っていう感じで、ライフワークの時間軸がしっかり皆さん持ってらっしゃるっていうのが印象です。今日ダラダラ寝て、何時まで寝ようっていった方が少ないんじゃないかなって。

栗原:へー、ありがとうございます。那須塩原の自然の良さもありますけど、樋爪さんの話とか皆さんのお話聞いていて何か与えられて生活している人ってあんまりなくて自分の生活を作ってる感じがあって。

だからこそ時間を無駄にしないし、できるだけ早く起きて長く時間を過ごすってことをやられてる方が多いと感じました。はい。すごく大事にしてますよね、自分の生活とか時間とかを。

樋爪:そうですね。多分それが早く寝るっていうことですよね(笑)朝型のまちっていう言い方すると良いですよねぇ。夜よりも朝が強いって言う。

栗原:なんか消費的な行動はあんまり見ないですよね。あのインタビューとかで見てるから、もしかしたら綺麗な部分だけが編集されたのかもしれないですけど、あまり消費的な行動とか生活っていうのは組合から読み返せる。

どっちかというと創造的とか、共創的とか、みんなと一緒に何かを作るとか積み上げる時間そういう生き方をされてる方が多いなぁっていう印象がありました。いいですね。素敵です。わりと消費的な生活をしてしまいがちですが、自分たちの生活を、オリジナリティをもって作るみたいなことって、全然違う感覚ですね。


樋爪さんへのご質問

板室温泉とアートな取り組み

栗原:ありがとうございます。もう一つ聞きたいのが、「板室温泉との関わりについて聞きたいです。」とあります。

樋爪:ぶっこんできましたね(笑)実はちょっとうち、板室温泉の方に住んでまして。

栗原:そうなんですね。

樋爪:板室温泉からここのまちに通ったりとかしてます。ちょっと温泉街って言って、元々温泉街で盛り上がった時代があったんですけれども、コロナがあったりとか、色々と時代が変わってきて、元々湯治湯(とうじゆ)といってちょっとゆっくり長く泊まる場所の温泉地だったんですけど、温泉地がどんどん時代とともにニーズが変わってきちゃったということでちょっと高級路線化していってるっていうのが今の現状なんですけども。

その高級路線化にすることによって地元の方が離れちゃうじゃないですか、そうするとやっぱり観光の方しか一部の方しかやっぱりいらっしゃらないので、その温泉街をどうにかちょっとできる事からやっていきたいなぁっていうことで、今ちょっと準備は進めているんですけど、実はその369の着地点が板室温泉なんですね。

栗原:そうなんですね。

樋爪:黒磯駅前からの板室街道沿いを369コースっていうのがあって、最後は板室温泉という形なんですけど。

そこの温泉街でそうですね、ちょっと何がやれるかわからないんですけど、まずは協力してくれる仲間を作ることかなぁ。で、そこがまずできる事で、まずは、地元の方と話し合いをしながらいい方向に進められたらなぁと感じる。さっきでいう地元のコミュニティが、どうしても山の方に残ってたりとかするので、そのための献杯の音頭を取るとかね(笑)

そういうのやっぱりがあるかもしれないので、そういったのをちょっとやりながらですけど、地元の方もやっぱりちょっと寄り添っていくみたいな感じで板室温泉を盛り上げてたいなぁって感じでやってます。

栗原:今は、板室温泉に住まわれていて、アートの活動でいろいろやっていって拡散されているという状況ですね。なんか、いつ頃くらいを目指して動いているんですか?

樋爪:なんか、そうですね。やっぱり省三さんたちのエリアが盛り上がってるのも、プレイヤーが増えたとことで動きがついてきたって感じなので、板室温泉エリアでもプレイヤーをやっぱり集めないと、どうしても結構ちょっと目立つどうか。その外部の人たちが大きいので、例えばそのプレイヤーがたくさん増えてくることで、皆さん応援に変わってくのかなぁって感じなんで。あと数年、掛かると思います。

栗原:やりながら、それに面白いと思った人達で進んでいく。なるほど。ありがとうございます。へぇ、板室温泉ですねぇ。
ちょっと他に質問は、来ているだろうか。あ、以上ですね。なんか特別聞きたいよって方、いらっしゃいますか?ちょっとこの後もビールの樽を空にするまで帰れませんので。それまでは樋爪さんにもいらっしゃっていただきますし、ゆるゆると皆さんと話せればと思いますけど。

最後に

栗原:最後にですね、樋爪さん、これからどうしていくんですか?と言うのとですね、なんか樋爪さん話聞いてみたい人、こんな感じで話を聞いてみたい人とか、このプロジェクトを知ってもらったら面白そうだなとか、そういうことですね。樋爪さん個人のこれからのことと、プロジェクトに関する何かご意見、アドバイスを頂けたらなと思っておりまして終わりにしたいなと思っております。

当日の投影資料より

樋爪:なんか、僕がどうこうというより、もうまちが多分動き出してるっていう実感はあるので。そこに、さっき自分がやれることっていうね、ちょっとその言葉をずっと使っていますけど、僕もその1ピースというか、引っ張るという感じではなく、そこに自分ができることで協力していくっていうことができたらと思うので。そういう方達が、集まっている方達がそういうね、ピースになる形そういう方たちとだと思うので、そうゆう方達と協力し合って少しずつまちづくりもできるといいなと思います。

栗原:ありがとうございます。ぜひ、樋爪さんと何かやりたいという方いたら。樋爪さん、やれることだったらやるって言ってるんで(笑)どんどん巻き込んでいってですね、僕らもおんぶにだっこさせていただこうと思っています。という事で、ありがとうございます。今の冗談ですけど。

ちょっとなんか最後に樋爪さんが今回のご協力いただきありがとうございます。おかげさまでめちゃくちゃ面白い時間になりました。はい。なんか今後ですね、なんかこんな期間だからぜひ樋爪さんも一緒に何かこういう企画も一緒にやれたら超うれしいなぁと思って、なので何か話聞いてみたい人とか、この人とこんなことやれるといいんじゃないのかとか、このプロジェクトに期待すること、なんか前半にこのプロジェクトのフォーカスみたいな話しましたけどそれを踏まえつつ、こんなことをやってるじゃないのとか、そういったことをお聞かせいただきたいなと思いました。

樋爪:はい。そうですね。一番はやっぱりコミュニケーションを一方的に多分話すっていうよりは、多分間に入ってクロストークみたいなのとか、ワークショップみたいな感じで。
多分本来は皆さんのことを知ってる方は多いんですけど、多分来てくださってる来場者の方同士はまだ繋がりがない方も多いので、そういった方たちが繋がっていくような、そういう会というか、ワークショップを繰り返しやっていけたら良いのかなって思いますね。

お話しする樋爪さん

栗原:ありがとうございます。そうですね。なんか今日は半ば実験的に、皆さんからお話聞いてみようみたいな感じでしたけど、できるだけそっちをメインにして、それでワイワイ喋れるような時間をまた別でいろいろ企画していけるとおもしろそうですね。

樋爪:ちょっと、省三さんも呼びますね。

(会場拍手)

栗原:はい。いや、もうお話を聞いてみたい、恐れ多いですけど。なんかワークショップとかやりたいですね。アートのワークシップもそうですし、例えばお花を一つ表現するように束ねるとか、そういったなんかタンジブルなものというか、物理的なものを介して言葉で表現できないものを表現するみたいなことも、もうなんかごちゃごちゃなこう、出自のコミュニティみたいなのを生きてきそうだと思うので、まさにDEAR, FOLKS & FLOWERSさんがやっているような、世界観を共有していくことがワークショップでもできるといいなぁと思います。今日お店をお伺いながら思いました。なので、その企画は一緒にお願いします。ありがとうございます。

ということで、ですね。2時間15分ほどですね、お話をさせていただいて非常に楽しかったです。一旦樋爪さんとの話はこれで終わらせていただいて、さっきお話したように、NASU de SUNAさんのビールと唐揚げもまだ残ってると思うので、ぜひ皆さんも食べて飲んでいただいて、はい。あとこの場所はどのくらい開放的できるのですか?

大島:時間は大丈夫です。

(会場笑い)

栗原:わかりました。はい。最後にちょっと一言。

大島:課長から、一言。

市役所 相馬さん(以下、相馬):本日はありがとうございました。何か楽しいお話のイベントになりました。特に何でしょう、お2人の喋る声のトーンが大好きです。

お話しする相馬さん

(会場笑い)

栗原:なんですか(笑)

相馬:ギーギー喋って、自分としてはなんか負けないようにと思ってギーギー喋っちゃうんですけど、お二人のぽわーんとした喋り方ができたらいいなと思いました。本日は本当にありがとうございました。

(会場拍手)

栗原:樋爪さん、本日はありがとうございました!

(会場拍手)


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