見出し画像

#6 樋爪さんインタビューダウンロード(24.08.20)

こんにちは!那須塩原市企画政策課のKSKです。
先日、プロジェクトメンバーのみんなでミーティング前に百華園さんに行ってきました!
そして、全員で百華園さん名物のカツ餃子ライス!!!

カツ餃子ライス/百華園

私自身、数年ぶりの訪問でしたが、店内は相変わらずの盛況ぶり!
そして、相変わらずのおいしさ!!
外はカツでサクッと、中は餃子でフワッと!ジューシーでとっても美味しく、みんな食べることに夢中で、会話は止まりますがお箸が止まらない一品です!!!
カツ餃子もまた食べたいですし、その他にも気になるメニューがたくさんあったのでまた行ってきます!

皆さんもぜひ!👇百華園Instagram
https://www.instagram.com/hyakkaen/

さて、そんな幸せ時間を過ごした後に行ったミーティングのレポートをしています!

今回は、8/1に開催した\教えて、なすしおニッター! ~入会地で語る那須塩原の未来~「アートでよくする那須塩原のまち」/の振り返り!(ビール🍺と唐揚げ🍗おいしかったなー)

・目的:これまで分析してきた情報に厚み・具体性を持たせ、解釈を加えていくこと
・手段:樋爪さんインタビューダウンロード
・方法:インタビューの中で出たキーワードを収集・整理し、議論する

教えて、なすしおニッターの記事も書いてますので、もしよろしければ、あわせてご覧ください!👇

振り返りをした後は、これからの動きについての議論も忘れずに!(毎回盛りだくさんですね笑)

ということで、今回もレポートします!


①樋爪さんインタビューダウンロード

プロジェクトメンバーのかわまたさんよりインタビューの内容をウワーッと振り返りながらご説明いただき、それを聞きながらメンバー全員で付箋紙にメモを取って、貼り出す!ということを延々と2~3時間くらいかけてやっていきました。

樋爪さんにはたくさんお話しいただきましたので全部は書ききれませんが、振り返りながら、個人的に面白かったなーと思ったところをご紹介します!

-良いダサさ/余白の心地良さ

栗原:ちょっと気になることがいっぱいあったんですけど、ちょっとひとつ ひとつずつ聞いててもいいですか?
まずなんかあの2つ大きく気になってて、樋爪さんがなぜ那須塩原市に居着いたんだろうか?っていうのと、もう一個は、花というテーマにたどり着いたのはなぜだろう?
さっきあの、アメリカでバケツで売っているという状況を見たっていうきっかけもお聞きしたんですけど、花でいこうと、今もずっと10年間花でいかれてるというのがあったので、その2つが気になったんですけど、
1つ目のもともと全然ご出身が違うじゃないですか、さっきお伺いしたら、関西の方ですよね?から、高校を卒業してアメリカ行かれて、東京で働かれて那須、ですよね。そのプロセスと那須に行き着くことに決まった気持ちの変化を、ちょっと聞いてもいいですか?

樋爪:そうですね。これっていう、具現化してことばにちょっと、感覚的なことももちろんあるんですけど、僕は、ニューヨークっていう街に6年くらい住んでて、その後、東京に10年くらい住んでたんですけど。那須に初めて来たときに感じた空気でいうと、ちょっと、なんていうんですかね、ダサいっていうか、昭和が残ってて、
黒磯の駅前から、SHOZO通りですかね。あの辺、歩いてた時に、そう、ちょっとこうダサさというか、ダサさが褒め言葉で、なんていうんだろうな、良いダサさなんですよね。一周回って良いダサさ

そこって、当時で言う余白っていう感じになってて、例えばさっき関西というか、団地の方で生まれて、金沢に長く住んでたんですけど、金沢ってどうしても文化というか、なんていうんですか、古き良きみたいなものすごく大事にしてるので、蔵とか、そういう古民家とか、そういったのでお店をしなきゃいけないとか。

ちょっと今、お話からすごい戻ってくると、例えば蔵とか、古民家で西洋みたいなことをやろうと思うと、すごく無理をしないといけないというか、基礎をやっぱり、リスペクトがそこにあって、お店を作ったりとかしないといけない中で、逆に那須塩原の物件は、無駄にそういう新築でもないし、古民家でもないっていう、間の物件がすごくたくさんあったという印象があるので、その余白の部分すごく心地よかったっていうのが、そこが一つ決め手

インタビューレポートから抜粋

以前の#4 歴史分析(24.06.20)のときにも話題に出ていました。

那須塩原市って真っ白いキャンバスみたいだよね、という意見が出ました。いっけんマイナスな感じもしますが、「色がない」ということが、ある意味、那須塩原市の特色=那須塩原"らしさ"なのではないかと考えました。
地元の人が地元にこだわりすぎていない雰囲気がある。だから外から来た人も住んでみようって気持ちになる。

#4 歴史分析(24.06.20)

無理のない生活を送れる環境は住む方々にとって住みやすく、心地良さにつながる。そして、それが外からも魅力的な場所にうつる。
私自身もこのまちに住んでいて、言われてみれば、生活していて窮屈に感じることはないかなと感じました。
無理のない生活スタイルを送れる、誰もが自然体でいられる、これも「那須塩原らしさ」の重要な要素の1つであると感じました。

-競合しない/共創する

栗原:もう1個大事だったのが、今、那須塩原に居着いた理由みたいな余白に気に入ったみたいのがあって、今お話いただいたんですけど。
もう1個はお花でいこうみたいな、アメリカで見たのもあるんですけど、僕だったらなかなかお花屋さんでいこうって怖くて、なかなかお花さんとかもやれなそうだなっていう感覚があって、10年も続けられていて徐々にファンもできてきてって、すごいなと思うんですけど。何かこのお花をやろう、そして続けようという理由っていうかどうゆうのがあるんですか?

樋爪:そうですね。何か多分アメリカに行こうと思ったときも同じ感覚だったんですけど、例えば東京の大学とか専門学校に行こうって選択肢なのか、アメリカに行こう選択肢なのか。ハードの方っていうか、あえて人がやっていない事に挑戦するみたいな。そういうたぶん、ちょっとそういう性質、そうゆう性格なのかも、人とちょっと変わったことがしたいという、人と同じことよりは違うことがしたいという。
今回、お花屋さんを10年前に始めるにあたって、やっぱり元々の地元にあるお花屋さんがあった、当時からあったと思うんですね。僕が思ったのは、その当時から頑張ってるお花屋さんたちの競合相手にならないことっていうのが、お店を始める1つのコンセプトになったんですよ。
それはどうゆう意味かっていうと、お客様をやっぱり取り合うというか、例えば、今既にあるお花屋さんのお客様を、うちの方が良いでしょうとか、引っ張る事によって、今先頭、先にあるお花屋さんに関していうと、あんまり良い気持ちにはならないとか。
そういう意味で言うと、細分化っていうんですかね、その業態としては生花っていうお花屋さんっていうジャンルではあるんですけど、うちのお店に関して言うと、0から1を生むお店を作りたいという、お花を買ったことがない人たちに、お花を売る・買う行為をしていただくっていうことも、実はその一番初め、そのやっぱりさっきの既にお花屋さんがあって、1の人たちに来てもらうというよりは、来たことがない、お花を買ったことのない方たちが買うっていう行為がどんどん増えてきてくださった事で、続けてやれるのかな。

後はうち、仏花っていう、仏様のお花は一切やっていないんですよ。
スーパーマーケットとか、まちのお花屋さんに行くと、菊だとか、そういう仏花がメインというか、そこが結構主流だったり軸に昔からなっているんですけど、あえて仏花を置かず。

逆に言うと、仏花っていう概念を、例えば、チューリップを仏様に飾るっていうのは気持ちだよねみたいなところに思っていて。
これが最近面白くて、スーパーの方に飽きたっていう方がうちに仏花を買いに来るんですよ。仏花はないって僕は言ってますけど、その方たちからすると、うちの今のお店にあるお花自体を仏様に飾るので、何か概念を変えたっていうか。チューリップでもバラでも仏様に飾れば、それは仏花だろうと捉えていただいているので、何かその楽に言っちゃうと、お花屋さんに行っている感じじゃないのかもしれないですねぇ。

インタビューレポートから抜粋

お店をやるときに競合相手にならないことを意識した、との話には驚かされました。どうしても、お客さんの取り合いになってしまう印象ですが、そうではないと。
競合せずに共創する、こういった意識が、様々な価値観や背景を持つ方々が共存しやすいまちにする。
これからの那須塩原を考えていくときには、非常に重要になってくるポイントだなと感じました。

ーやれることをやりたい

樋爪:やりたいこと、ですねえ。今もう10年このまちに住んでるっていう。10年住んでて、なんか、なんですかねぇ、自分のこうやりたいことっていうか、自分のやれることっていうんですかね?自分がやれることをやりたいっていうか。

例えばですけど今日こういう場合声をかけていただいたことも、自分がやれることということで受けてるみたいなところだったり、やりたいって今日実は来ているというよりは、やれることということで引き受けていたりとか、まちづくりとかART369のプロジェクトもそうなんですけど、基本的に僕は、あんまり自分から、はい!って入っているタイプではないので、何かお願いをしたいっていう風にちょっと相談を受けて、じゃあ自分がやれることであれば引き受けますっていうスタンスでやってますので、そうですね。
やりたいこととやれることを一致させられたらいいですよね。

インタビューレポートから抜粋

先ほど触れた、共創にも通ずる部分も感じながら、周りに信頼できる素敵な方々が多くいらっしゃるからこその考えなのかなと思いました。
やりたいではなくて、やれることをやる、これは自然体でいられることにもつながっている気がします。


と、色々と振り返りながら、無理せず自然体でいられて、それぞれが個性を出しながら共創しているまちって素敵だよなーって妄想していました。


以上、個人的に面白かったところをご紹介しましたが、他にもたくさんキーワードが出てきていました!みんなで議論した結果がこちら↓です!

完成!!

②今後の動き方・やりたいこと

こうやって丁寧に振り返っていくといろいろと気付くことがありました。
様々な分析を経て、私たちが仮説として捉えていたことが樋爪さん自身も感じられていることがあったり。
また、机上だけでは見えてこない、那須塩原の魅力やらしさに気付かされるお話いただけることがあったりと。

つまりは、こうやって様々な方々に、実際住んでおられて感じていることを聞いていくことって重要だよねってことを改めて認識させられました。

そして、こういったインタビューを続けていくことはもちろん、できる限り多くの方々のお話を聞きたいよね、ということをメンバーで再確認しました!(メンバー一同やる気満々です!)


それでは以上でレポートを終えます!
長々とお付き合いいただきありがとうございました!
次回のレポートをお楽しみに!!