生まれて一度も一人旅したことなかったので、Ingressで観光してきたら、思いの外捗った。
2月14日の声優ラジオの公開録音に行ってこようってことで、神戸に行ってきました。時系列で書きなぐってみます。
無職でニートなので本当にお金がないのですが、それを理由に長期間家に篭っていると精神をやられるのを体験的に知っているので、仕事に再び就いて自由が減る前に、学生時代も経験のなかった一人旅をしてみようと思い立って、実行してきました。
本当にお金はありませんが、時間だけはいくらでもあるので。
SZBH以来の公録(神戸)の申し込み、交通手段の確保(夜行バスで往復)、宿泊先の予約(三ノ宮のカプセルホテル)までは一日もかからずに完了出来ました。が、滞在中にどこに行こうだとか、主要な観光地へのアクセスや、おいしいご飯やさんなどを調べるといったことを全く出来ないままに、当日を迎えてしまい、バタバタと荷物をまとめて、13日土曜日夜に家の近所で髪を切ってから、新宿の三角柱、新宿住友ビルのバス発着所に向かいました。
WILLER EXPRESSの夜行バスで出発
13日夜に新宿を出発。桜木町でお客さんを拾って満席。2度のSAでの休憩を挟んで、翌朝に(京都駅前、)梅田スカイビル(、USJ前)と停車降車する便でした。
最初のうちこそ、定期的に死亡事故起こしたりしてる格安バスに乗ることや、AnkerのUSB 5PORT充電器やMacbook AirとACアダプタを持ち込んでガンガン使ってやろうだとか、まだ滞在先情報は調査できていないままだったのでIngressの連作ミッションでどれだけのエリアを回れるのか調べたりしようと思っていました。が、座席は4列で隣の人と肩をくっつけて朝まで過ごすことになり、1時間もしないうちにサービスエリアの休憩ポイントを経て無事消灯。MBAどころかスマホの画面光すら「眠られる方のご迷惑なりますので~~」のアナウンスが入るほどで、色々出来るであろう長時間移動のウキウキは全部キャンセルされてしまいました。Ingressスキャナも高速移動でインベントリ整理以外は出来なくなり(休憩SA、乗降地のポータルはHACKしたりしました)、デレステのイベントを多少回して、イヤホンも外して、目をつむってグッタリしていました。結局一睡も出来ませんでした。
睡眠→体力回復として消費される時間をそのまま移動時間に出来る、それを宿泊費+交通費として考えると超安い上に楽ちんで最高じゃねえか!って幻想を抱いていましたが、少なくとも4列シートの最安席は、あくまでもベッドでも布団でもなく、タダのイスでした。個人差と慣れもあるでしょうが、幻想を現実にするには、各個人の精一杯の工夫と、シートのランクアップが必須でしょう。(移動)時間は金で買えると思い知らされました。
大阪梅田到着、早速神戸国際会議場のイベントに向かう
梅田に到着したのは、14日早朝でした。大阪の地に足を踏み入れたのはこれが初めてでした。バス発着所の梅田スカイビルはずいぶんぶっ飛んだビルで、川崎マリエンを連想しました。
そうでした。慌てて折りたたみ傘を取り出したりしました。なんだか天気が悪くて残念だなあ、なんて思いながら駅に向かい、朝マックで客も店員もみんな関西弁だ~なんて当然のことに謎の感動をしながら食べて外に出たら晴れてました。ラッキーです。
関西弁が飛び交うこと、新宿などと比べると旧正月で訪れているであろう中国人の言語はほとんど聞こえなかったことはともかく、本当にこちらではエスカレーターは左側を空けるのだなとか、駅などの案内板は微妙に不正確・不親切な矢印で信じて進むとまんまと迷ったり、関西あるあるネタが都市伝説ではないことに面白さと緊張を感じつつ、電車に乗りました。
阪急の車両はレトロで素敵でした。古いわけではなく、そういうデザインを選択できることが素晴らしいですね。
三宮駅でポートライナーに乗り換えて、今回の唯一決まっていた目的地の、神戸国際会議場に向かいました。
公録観覧(さよなら絶望放送以来…でした)
要約すると女性声優二人が楽しく喋っているだけのラジオで、その二人のファン以外に勧めるのがなかなか難しいので、番組概要のみ。
『ゆきんこ・りえしょんのいちごまみれだよ~』(2014年- ラジオ関西)
パーソナリティ:五十嵐裕美・村川梨衣
ラジオ関西の公式サイトは正直作りがアレすぎるので、リンクは割愛。開くと番組ジングルの音楽が鳴り始めて、入口ボタンが出てくる、今時とは思えないデザインや、電子書籍のシステムを流用したアーカイブ配信ページなど、あまりにも……ひとりでもゼロから直せる人を雇うなり外注するなりしなさいよほんと。。内容とは無関係な話でした。
このときこの場所で、この旅行で一番お金を使いました。往復代と宿泊費を足したより多い出費になっていたのは秘密です。USJ諦めた一因です(独りだったし…)。ともかく、大いに笑った、とっても楽しい公録でした。
りえしょんの発言をサンプリング加工して、スタッフが操作する『りえしょんロボ』の会話能力が日増しに上がっており、最近はちょっと出過ぎなのでは?と思うほどですが、とにかく面白いので今後もロボがパワーアップしていって欲しいものです。
ファン有志によるものと思われる(ボードのいちご一つ一つにニックネームがありました)花輪が贈られていました。ファンにもスタッフにも出演者にも、本当に愛されている番組です。
用事は済んだ…ものの
16時頃、僕は神戸のポートアイランドという、あらゆるものが無闇に広大な敷地に転々と巨大な建物が並ぶエリアを歩いていました。楽しいイベントを見ていただけでしたが、ここまでの移動で体力の大半を使い果たして気持ちが落ち込んで仕方なくなっていました。ふらふらと目的もなく散歩をし、夕飯時を過ぎれば三宮駅周辺の飲食店を横目に散歩をして、夕飯は特に食べることもなく21時にはカプセルホテルにチェックインして、携帯を充電してそのまま寝てしまいました。
神戸観光を出来る限りこの日にしたいと考えていましたが、駄目だったのでとにかく寝ることにしました。もう若くもないんだな、バスはきつかったな、ちゃんとお金を稼いで新幹線乗って時間をお金で買おう、帰ったらちゃんと働こう、……なんてとことんネガティブに沈み、枕を濡らして朝を迎えました。
Ingressで神戸と大阪を巡る
寝て起きて、カプセルホテルの大浴場に行って、元気になったので、朝から早速Ingressのミッションをスタートしました。神戸で連作ミッションx2、大阪・梅田駅周辺で連作ミッションx1以上を目標に、街を歩いて巡ることをしました。
ご存じの方は読み飛ばしてください。ざっくりとIngressの解説をします。Ingressでは歴史的建造物や、文化施設、駅、お寺や神社、公園や、そこにある彫刻など、人間の活動の成果物を対象としてユーザがPortalとして申請、これを運営会社のNiantic, Inc.が承認することで、登録されます。このポータルをResisitance(青)とEnlightend(緑)に分かれたユーザがそれぞれの陣営のものとすべく日夜、スキャナと呼ばれるアプリを通じて、現実に存在するポータルを巡って日夜争いが行われています。国内ではLawson、ソフトバンク、MUFG、DNP、伊藤園などとのコラボレーションや、横須賀市や震災後の東北各自治体と連携した地域振興、Ingressのデータをベースにした新しいポケモンシリーズである、PokemonGOが任天堂・株式会社ポケモン・Google出資のもとNianticが開発、今年スタート予定と、盛り上がりが続いています。
Part0 梅田スカイビルとグランフロント大阪
実は大阪に着いた際に、朝が早すぎて何のお店も開いていなさそうなことや、雨が降っていたこともあって、梅田スカイビル・グランフロント大阪関連の単発ミッションを3つ済ませていました。
・新梅田シティ散策 (IntelMap/IngressMissionMap)
・空中庭園展望台~All-Japan 20タワーズ ~(IntelMap/IngressMissionMap)
・GRAND FRONT OSAKA!! (IntelMap/IngressMissionMap)
Part1 『元町~三宮 神戸ルミナリエmission』
IntelMap(1/12) / IngressMissionMap
阪神淡路大震災の鎮魂と追悼、復興を祈念する目的で、神戸の旧居留地をイルミネーションで飾る、毎年12月に行われている『神戸ルミナリエ』を巡れるミッションです。ですが、当然行ったのは昼間、しかも2月で、開催は終了しています。が、旧居留地などを見て回るには最適でした。
Part2 『三宮~神戸 日帰り神戸観光mission』
IntelMap(1/12) / Ingress Mission Map
先ほどのルミナリエミッションシリーズが旧居留地を中心としていた一方で、こちらは神戸の中心である三ノ宮駅をスタートし、神戸市を徒歩で観光して回れる趣旨のミッションとなっています。
ハーバーランドなど、沿岸部まで歩くことになるのでポータル間は広がり、時間もかかります。混雑しているであろうルミナリエ開催中であれば、完了時間はだいたい同じ程度になるものと思われます。
もう一度旧居留地を巡ることになったので、その際にお昼ごはん。当時の建物をそのままカフェにしたお店でとてもおしゃれでした。古くて良い物を使い続けることは大事なことです。
神戸各地にあるポータルから、至る所に震災慰霊碑や、記憶に残すためのオブジェがあることが分かります。これほどまでに身の回りにたくさん悲惨な大災害を思い起こすためのものが置かれているなかで暮らすのは、前向きに毎日を生きていくには障壁になる人もいるんじゃないかってほどに、至る所に存在していました。
まるで部外者の私が口をだすことではないと分かってはいますが、何者でもない一個人の感想として捨て置きください。
この連続ミッションを終えて、そろそろ陽が落ちかけようという時間に。大阪・梅田に戻りました。帰りのバスターミナルに重すぎた荷物を置いて、身軽になってから、晩ごはんと梅田駅周辺ミッションを探しに出発。
Part3 『Osaka Dec.』
IntelMap(#1) / Ingress Mission Map
当初は12連作ミッション『Tedio Global Anomaly : Osaka』(IntelMap(_01) / Ingress Mission Map)を下見で確認していたので、そちらをやる予定でしたが、スタート地点に向かう途中でかわいい猫の絵を見つけてしまったので、そちらをまずスタートしました。
下調べ無しで、スキャナだけを見て始めたこのミッション。大変かわいい猫が6つ並べられるのでウキウキで開始したものの、いわゆるお手軽に絵をかけるタイプの連作ミッションとしてはポータル間隔もそれほど短くなく、スタートの梅田駅を出て、ゴールは隣の福島駅だったりと、全貌を把握することなく、知らない土地で始めた結果、高層ビル群でGPSブレが大きくなりポータルハックが上手くいかなくなったり、道に迷ったりと、想定1.5時間のところ2時間以上掛かってしまいました。
おかげでかわいい猫は見つかりましたが、道中はオフィス街がメインだったので、良さそうな晩ごはんを発見できないまま、時間を使ってしまいました。
梅田駅に戻った時点で出発時間も見えてきたこともあり、先述の12連ミッションはキャンセルして、駅ガード下のたこ焼き屋さんをはしごして、バスに乗って帰宅しました。たこ焼き、安いし美味しいしで最高でした。近所に出来ないかな、このくらいのお店…高いしカリカリに揚げた硬いのを出すチェーンしかないんですよね。しかもちょっと遠い。
観光にIngress、そういうのもあるのか!
声優さんのイベントに参加する以外の予定もなく、観光地や目的の飲食店などもろくに調べることもなく神戸まで行ってきたわけですが、案外楽しむことが出来たと思います。これもIngressで街を巡ることの出来るミッションを出来たことが理由として大きなものになりました。
自宅周辺は、なんにもない面白くもなんともない地域だと思っていましたが、実はポータルに登録されているような何かが、たくさんあり、それをまとめ上げられるミッションは、地域の紹介として十分機能するものでした。
Ingressはスマートフォンアプリのスキャナと呼ばれる、GoogleMapの道路・歩道と、ポータルの位置と状態しか見ることが出来ないもので、スキャナに没頭してしまうと、せっかくリアルを歩いているのに目の前に面白い何かがあってもスキャナの青と緑の陣営情報しか得られない、そんなプレイをしてしまう懸念もありました。しかし、それだとあっさり道に迷いますし、イヤホンを付けてのプレイであったことも有り、歩きスマホせずにポータルまでの距離とレンジインした音声情報を聞きながら、見ているのは現実空間が主体であり続けました。地方行政や、観光団体が目をつけるのも納得という感じです。
こんなガバガバな観光してみるのはどう?という紹介でした。
必要なもの
・スマートフォン(Android/iPhone/iPad)
・モバイルバッテリー
・(交通費と食費)お金、交通ICカード
あとは余計なものを持ちすぎずに、お散歩を楽しみましょう。やたらと荷物が多いと、歩くのが億劫になります。
It's time to move.
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