見出し画像

ep.14 LINE1本で会えるような友達って貴重じゃない?という話


私は友達がかなり少ない方だと思います。


子供の頃、特に幼少期は、たまたま同じ公園に居合わせた、とか、たまたま家が隣だったから、などの理由でも簡単に「一緒に遊ぼう」が言えて、瞬時に場の空気に馴染めて、苦労せず簡単に友達が出来たのに、大人になってから "友達" って全然増えなくないですか?

友達の作り方を忘れた、というか、年齢を重ねていくにつれて色んな経験をしていくと、他人に対して一切の躊躇、あるいは偏見を持たずに純粋な気持ちで仲間になろう!と自分からグイグイいくことが出来なくなったな、と思います。それに、友達って「友達になろう」「いいよ」でなるもんじゃないよな。とも思いますし。


そして、学生時代に仲が良かった人達とも、卒業後、それぞれ身を置く環境が変わっていくにつれて、次第に話が合わなくなって、次第に連絡をとる頻度が減り、気づけば疎遠になっている、なんてこともけっこうあります。親友だね、と言っていた友達が今どこで何しているのか知りません。逆に、学生時代全然仲良くなかった、むしろちょっと苦手だったのに、卒業後仲良くなって、今では結婚式の証人欄の記入まで頼むくらいに気の置けない仲になった友達もいます。
人との縁って不思議なものですね。



そして学校というある種の用意された環境、がなくなった今、新しく誰かと友達になることのハードルがいっきに上がったように感じます。



そして、既存の友達に関しても、なった後、そのまま変わらない距離感で友達でい続けることが本当に難しい。
お互いが連絡をとり続けて、会う努力をし続けることを辞めない。そして、それをお互いに同じくらいの熱量でし続けないとうまくいかない。




だからこそ、例えば今日の予定が無くなったから、とか、何か今日は飲みに行きたいな、といった思いつきで突発的に誘って、快く来てくれる友達ってめちゃくちゃ貴重だと思いますし、大人になると、小学生の頃のように学校終わり公園で!みたいな近所の公園みたいに行けば誰かいる、みたいな場所がない上に必ずしも近くに住んでいる、勤めているとは限らないから尚更に。

結婚してライフステージが変わるとそれぞれ家庭が出来るので、独身の頃のようにフットワーク軽く会おうと言った数時間後にはビールジョッキ持って乾杯!みたいなことにはならないかもしれないけれど、私も誰かにとっての「なんか今日友達に会いたいな」の思考で思い浮かぶ友達の一人になれていたら良いな、と思います。




この間仕事終わりに高校時代から毎月会っている友達と初めて2人で居酒屋に行きました。
高校を卒業してから10年近く、ほぼ毎月のように遊んでいたけれど、一緒に飲みに行く、という機会がなかったけれど、友達の引越しにより家の距離が近くなったことで、もっと気軽に会えるんじゃない?と会うハードルがお互い下がり、仕事終わり居酒屋へ、という流れになりました。
大人になってから知り合った人、出来た友達と飲みに行くのとは違う何だか感慨深い気持ちになりました。一緒に重いスクールバッグ持って歩いていたのに!今ビールジョッキ持ってる!!みたいな。

友達も結婚が決まり、お互い左手の薬指に婚約指輪、結婚指輪をつけるようになって、お酒を酌み交わしながら2人で "ライフステージが変わっても変わらず仲良くしていこうね" って、小学生みたいなずっと友達でいよう!的やり取りを交わして嬉しくなりました。
二人とも酔っ払っていたのもあるかもしれません。





もちろん、これから先の人生、何があるか分からないし、身を置く環境は人それぞれ、これから立ち向かわなくてはいけない試練もそれぞれだから、もしかしたらどこかで道が違ってしまうことだってあるかもしれないけれど、大人になってもLINE1本で会えるようなそんな貴重な存在は大事にしていきたいな、と思った話でした。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?