哲学対話で人権教育を実践してみませんか
先日、三重県のS学園の教員の皆さんとの人権研修で #哲学対話 の実践をしました。
「自由に何を言ってもいい」「人の意見を否定しない」「考えがまとまらなくてもいい」「分からなくなってもいい」などのルールのもと、語り合います。
「だまっていてもいい」というルールもあります。Kokoroではその都度、ルールを少し変えています。
#哲学対話 には、所属や肩書、勤務年数、年齢に縛られず、対等な「個人」と「個人」として参加します。
語り合っていれば、「え、それ、ちょっと差別的な発言じゃない?」とか「私はそんなこと思わない!」と感じるような、様々な意見が出るかしれません。
でも、「哲学対話」は、他者との意見の相違や対立を大切にします。自分と意見が同じか違うかという基準ではなく、「どんな時にそう感じるだろう」「その思いはどんなところから生まれてくるだろう」など、問いを重ねて、共に探求を深めていきます。
異なることを恐れずに問い合います。
大切なルールの一つに「考えが変わってもいい」があります。話し合っていくなかで誰もが途中で意見が変わるかもしれないという可能性について、心を開いておきます。
「え、さっきと言ってることがちがうじゃんっ」ということがあってもいい。
「哲学対話」において、考えが変わるということは、新たな気づきを得られたこと、と捉えます。
変化を恐れずに、皆さんも実践してみませんか。
※参考図書 : 『考えるとはどういうことか』梶谷真司著(幻冬舎刊)