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全ての子どもが無料で健康診断を受けることができる仕組みが吹田市にできました

ようやく実現

2019年から約2年間、不登校の子どもたちが学校外でも無料で健康診断を受けることができる仕組みを作りたいと動いてきました。

声掛けに応じてくださった吹田市議の五十川さん、教育コーディネーターの武田緑さん。

お二人にご協力いただき、この度ようやく実現に至りました。

執行は来年度

医師会・歯科医師会にご協力いただき、6月の健康診断未受診の子どもを対象に各在籍校の学校医の診療所や病院で健康診断を無料で受けることができます。

実は、今年度も内科でのみでしたが予算は出ていました。

しかし、コロナ禍で対応が困難だと判断され見送られることに。

歯科医師会のご協力も新たに加わり、いよいよ来年度からスタートです。

この具体的な仕組みづくりは、実際に現場で対応してくださる養護教諭の皆さんのご協力もとても大きいものでした。

健康診断未受診の実態

事前に健康診断未受診者の統計を取っていただき、不登校児童生徒数と未受診生徒児童数を比較。

これらがほぼ同数との結果を受け、学校に行けない子どもの健康に過ごす権利が保障されていないという課題が認識されました。

そして、ただ健康診断を無料で受けるだけでなく、今までリーチしにくかった家庭や子どもにもこの仕組みをうまく現場の先生方に使っていただき、且つ想定される今後の課題にも柔軟に配慮し対応するための工夫もしました。

具体的にどのような運用の仕方にすればいいかを何度も協議してくださった養護教諭の皆さんの熱くて優しい想いに触れさせていただけたことは、「学校現場でも同じ想いで子どもたちに携わる方がこんなにもたくさんいてくださる」という実感が持て、僕にとってとても勇気をもらえるいい機会にもなりました。

そして、近隣他市にはなかった先行事例を取り入れ動いて下さった吹田市教育委員会の皆さん。

子どもたちのために一緒に動こうと尽力いただいた全ての方々に、感謝の思いでいっぱいです。

これを機に、各地でこの仕組みを広め「不登校を理由に健康診断の受診を諦める親子」をなくし、「全ての子どもが健康診断を受けることができる社会」を吹田から作ります。

卒業生の子どもたちへ

まだまだできていないことはたくさんあるけど、ひとまず三科さん約束守ったよ。

時間がかかってごめん。

「オレたち私たちみたいに、学校に行けなかっただけでこんなに苦しむ子がこれ以上しんどい想いをしないように」って皆が言ってくれる社会に少しだけ近づいたかな。

これからも全力で走れるように、たまには三科さんと遊んでな。

「ここ」に来てくれてありがとう。

出逢ってくれてありがとう。


最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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