新プロジェクトのコンセプトが決定! 短期間でも旅先の人と仲良くなるための方法とは?
こんにちは! ECOFFスタッフの山田@種子島です。
前回、私がECOFFに参加して、そこから人生が変わっていった経験から、新しいプロジェクトをスタートさせたお話を書きました。
今回は、このプロジェクトを進めるにあたって導入した、組織外との協働について書きたいと思います。
はじめてのプロボノプロジェクト
今まで、ECOFFでは10年間、学生向けに10日間の住み込み型ボランティア「村おこしボランティア」を実施してきました。私はそれに(イレギュラーな形で)社会人として短期間参加したことで、人生が変わったので、学生のみならず社会人にもこのような経験を届けたいと思いました。
村おこしボランティアを単純に短期間にすれば良いのか? というと、そうではありません。やはり10日間で学生向けにデザインされたプログラムを、そのまま短期の社会人向けにするのは無理がありました。
そこで、全く別の新たなプログラムとして開発する必要性を感じました。
開発するにあたって、NPOを支援するNPOサービスグラントさんの「ふるさとプロボノin農山漁村」に参画させていただき、プロボノ(=職業上のスキルや専門知識を活かした社会人ボランティア)のお力を貸していただき、10名の「マーケティングのプロ」のプロボノメンバーが集結しました。
コロナ禍ということもあり、打ち合わせはオンラインのみでしたが、ECOFFのやっていることを実感してもらうために、実際に5地域に2名ずつ2泊3日で訪問し、それぞれの地域で現地体験をしてもらいました。
詳しいレポートはこちらです。ご興味ある方はご覧ください!
地域での体験から導き出したコンセプトは、「対話する旅」
社会人向けに短期間で、10日間の村おこしボランティアと同じように地域の人と仲良くなり、その土地を好きになってもらうには、どうすれば良いのか?
プロボノメンバーは現地の方々の声を細かくヒアリングし、メンバー自身も地方でのさまざまな体験を経て、ひとつの提案を出してくれました。
新しいプログラムのコンセプトは、【対話する旅】。
この提案に、私は「これだ!」と思いました。
地域の人とどうやったら親しくなれるのか。今までは「ボランティア活動」を通して、10日間一緒に同じ作業をして、一緒に食事をして…という生活をしたからこそ、仲良くなれていました。
でも、その本質は、その期間に参加者と地域の人が自然と「対話」をしていたからなんだと、気づきました。
改めて「対話」について調べてみると、「目線を合わせて話す」というのがとてもしっくりきました。どちらかが一方的に与えるわけでもない、何か結論を出すものでもない。でも、会話だけでは少し軽いので、そこまで深く入り込んだ関係にはならない。
この、価値観や考え方に少しだけ踏み込んだ「対話」をすることで、短期間でも地域の人との距離をグッと縮めることが出来るはず。そう確信しました。そして社会人でも、むしろ社会人だからこそ、対話というものがピッタリな気がしました。
ECOFFの活動の特徴を活かしながら、対話する旅の設計をしていく
さて、コンセプトは「対話する旅」に決まりましたが、実際にこの旅を設計していくにはどうすればいいのか?
ECOFFの活動の大きな特徴は、地域によって大きく活動内容が異なること。それは、それぞれの地域によって、環境も違えば産業も違うので、現地での活動は「世話人」と呼ばれるその地域の責任者に委ねられています。
事務局から細かな活動内容の指定は行いません。その地域に必要なことは、その地域の人が一番良く知っているからです。
そして、このECOFFの考え方が、全国の世話人に強く支持されています。
このような活動の幅が広い中で、「対話する旅」を各地域どのようなプログラムにしていくのか。各地域で試行錯誤が始まります。
次回は、実際に「屋形島」「種子島」で実施した「対話する旅」のモニターツアーについて、書きたいと思います。