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暴力を終わらせることができますか

The Book of Life
6/23のテーマは
Is It Possible to End Violence?

 *J.クリシュナムルティの言葉を、
 一日一ページ 、365日分に編集された本
 「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
 気功的な補足や解説を添えています。

 和訳&補足解説 天野泰司


和訳

あなたが語っている「暴力」とは
いったいどのような意味ですか。

これは本当に、とても興味深い質問です。
この問いの中にさらに深く入っていってください。

この世界に暮らしている人間が、
暴力を完全になくすことができるでしょうか。

社会も宗教団体も、
動物を殺さないようにと努めてきました。
動物を殺さないようにというなら、
野菜はどうなのか? という人もあります。
そうした理論を広げていったら
自分もいなくなるということになりますね。

どこで線を引くのですか。

あなたの理想や思いつき、
あなたの基準や気まぐれ、
あなたの条件付けに従った
ここまでと決めた線があるのですか。

そして、ここまではよくて、
それ以上はいけないというのですか。

個々人の、暴力的な行為を伴った怒りと、
ある社会集団が、軍隊を作り、軍備を増強して
他の社会を破壊しようとする組織化された憎悪と、
何か違いがあるでしょうか。

暴力について、
あるレベルに限って、
ある断片についての話をしたいですか?
あるいは、
一般的な暴力、いわば暴力の断片についての話ではなく
すべての暴力から自由になることができるかについて
話をすすめますか?

暴力とはどのようなものか、私たちは知っています。
言葉や文章、行動で説明するまでもありません。

何世紀にもわたり、
いわゆる文明化が進んできたにも関わらず、
人類は依然として野蛮な面を強く残しています。

では、どこからはじめたらよいでしょうか。
社会という、周辺からですか。
私という、中心からですか。

暴力はよくないものだから、
暴力的になってはいけないと、
あらゆる理由をあげて
あなたは説明してくれます。
そのとおりですね。
暴力は人間にとって、とんでもなく厄介なものです。
外面的にも、内面的にもです。

では、この暴力を
終わらせることができますか?

J.クリシュナムルティ  訳・天野泰司


自分への暴力

天野泰司   NPO法人気功協会 運営責任者

自分の体は、
一番身近な他人でもあります。

自分に向かって、
叱責し、鞭打つようにして生きていることが
あるかもしれません。

でも、そうした生き方が本当に必要だろうかと
疑問を持つこともまた大切なことのように思います。

努力は決して無駄ではありませんが、
努力ということから離れた生活を経験すると、
今まで、どれだけ自分で自分を苦しめ、
不自由なところに押しとどめていたかということに
気づくかもしれません。

自分を大切にする。
そして、自分と仲良くなる。

気功は、
そうした日々の習慣です。

続けていくことで、
葛藤が減り、
暴力や争いのない、
平和な心身へと近づいていくでしょう。

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