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基礎知識の獲得Ⅲ

「言葉を知る、言葉を使う」

英国の科学雑誌ネイチャーに掲載された科学論文が物議を醸し出しています。また、小保方さんの書かれた大学の論文まで他の論文からの引用があったとされています。この問題で、既に大学を卒業された方の中で、思い当たることはないでしょうか。特に英文による卒論は、ゴーストライターが実際に存在します。と言うより、日本の大学生に、英語論文が書けないという状態にあると言われています。書かれている内容は、殆どが他の論文の転用という話しもあります。実際、その論文を読む側にもあると言われており、教育の質という本質的な部分にも問題がありそうです。

学力を左右する語彙の獲得、今まで、この重要な課題に対する方法は読書に限定されていました。語彙の獲得は、そのまま知識の獲得にも繋がります。だから本を読むことが最適とされていたのです。しかし、世の中は変化し、徐々に活字離れを起こし、知識の大半はインターネットやテレビを介するようになりました。読むから見る時代へ移行していったのです。思考力の低下は、活字離れと無関係ではないと思います。

家庭では会話が減り、親子間の会話で培った語彙の獲得は難しくなっています。そこで、幼児教育の中で扱われるべき教育の筆頭に言語教育があげられるようになりました。まずは、五十音表の活用です。しっかりひらがな表記が読めるように指導する、石川メソッドの基本でもあります。ひらがなが結びつき単語となります。ひらがなは表音文字です。ですから読みを覚えれば、ひらがなで表記された単語は読むことができるのです。英語は違います。アルファベットは単語になって初めて読み方が決まります。こうした言語の特性は、基礎指導に大きな影響を与えます。正しい発音と発声は現教育の中で十分されているでしょうか。その為、幼児には、しっかり言葉を「聞かせる」という指導が重要になるのです。ひらがな五十音表の発声、発音指導と、フラッシュカードによる指導、幼児期の指導には、単なる項目の知識ではなく、正しい発声や発音をしるという知識の指導も必用になるのです。発達心理学の重要性はこうした教育のあり方に重要なヒントを与えます。

幼児期には、単なる教科的知識だけでなく、もとフィジカルな知識も必用です。基礎知識を獲得した幼児は、更にフラッシュカードで言葉の範囲を広げていきます。それまでの中心であった名詞から、動詞・形容詞・副詞・擬態語・擬声語・対語と幅を広げます。覚えた言葉は使わなければなりません。必要になるのが、会話であり、作文です。すると、分の組み立てに必用な文法を覚えなければなりません。その為の指導が「読む」「書く」「話す」になるのです。読む事には漢字が加わってきます。つまり、言葉を知るという学習から、言葉を使う学習が子ども達の言語能力を高め、更に次の思考力獲得へと導かれていくのです。

続く

2014/3/14


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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