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障がい者教育

「教育の捉え方」

今日から、心を切り替え心新たにブログを更新していきます。

ホームページでタイル指導の動画を配信してから、タイル教材の注文が急増した。その殆どが、脳障がいを持たれたお子さん用に購入されている。幼児教育と障がい者教育は、互いに基礎教育であることが共通している。また、言語発達の未熟な幼児と、同じく言語理解が難しい障がい(脳障がいと言っても様々だが)者では、両者において言語理解に未発達な部分では、やはり共通した基礎指導が必要であることも見逃せない。このことは何を意味しているだろうか。

故七田眞先生の教育は、障がい者教育に大きく関わっていた。指導の基本が、アメリカ、ドーマン研究所ドーマン博士の指導法を基にされていたからだ。最も大きな脳障がいは「言語領域」と言われている。意思の伝達、理解力、思考力、判断力は全て高度な言語性を要する。言語や思考力の大半は左脳で処理される。すなわち、脳障がい者と幼児教育は共通した状況下にあることが解る。その為、左脳を補佐する右脳教育が必要となったと推測できる。フラッシュカードも、実は脳障がいを持たれている方の教育に適していると言われている。

タイルが障がい者の数指導にも適していることは、故遠山啓先生の書かれた「歩きはじめの算数」でも扱われている。障がい者教育は特殊教育という形態を取っている。それを指導するのは特殊学級である。特殊学級では系統的指導は難しいとされている。また、特殊学級では、指導内容は教科という捉え方ではなく、当初は領域という捉え方をしていた。言語・数量・情操・健康・生活・生産、後に数量は算数、数学という名称に変わる。

脳障がい、一般的には「知恵遅れ」と言われる子ども達の能力に「数は弱い」という先入観があった。それは、指導による問題であることが次第に解ってきた。系統性を無視した反復や丸暗記に偏り、最初から結論ありきの指導であったような気がする。勿論健常児に比べ指導の難しさはある。しかし、基礎境域の見直しにより改善されることが解ってきた。そして、その基礎は、幼児教育の基本的指導と何ら変わりがないことが解ってきた。それまでの指導は、生活単元学習や作業学習が中心であった。つまり、子ども達に対し、社会への適応教育が中心であった。

教育は、子ども達の人間としての発達や成長を抜きには考えられない。この考え方こそ、系統的指導の基本を成している。

話しは一部専門性を帯びてきたが、石川メソッドの幼児教育で使われる教材が、障がいを持った子ども達に使用できるのでは、と様々な方々からご連絡を頂くようになった。学力遅滞で悩む子ども達の指導も幼児教育や低学年教育が役に立つことは以前から言われている。幼児教育や低学年指導をされている塾は、学力低下に悩む子ども達に対する具体的指導のノウハウを持っていると言える。最近のこうした傾向に、障がいに悩むお子さんをお持ちの保護者に向けた教材の提供や、新たな教材の開発をはじめた。その一つがタイルであり、家庭用のフラッシュカードだ。障がいを持った子どもにも、健常児と違わない人間としての成長と発達がある。この教育の原点に立ったとき、本来私達が考えるべき教育のあり方が見えてくる。

2014/5/26


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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