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学力向上

「語彙数獲得に向けた積極的学習指導を!」

教育再編は、公も民もなく、互いに協力して推し進められて行くという方向が次第に明確になって来ました。学習の低年齢化に伴い、当研究所でも、幼児期の学習体制の見直しと指導の研究開発及び教材開発はこれからの教育を目指した命題となりました。子ども達の学力向上に、幼児期からのヘッドスタートが当たり前となり始めたからこそ、今一度、総合的な内容の見直しと組み替えが急務と言えます。

子ども達の学力は、このブログで繰り返しお伝えしてきたように、言語教育の徹底を幼児期から行うことにあります。その為、子ども達の語彙数を、6歳までに5000語以上獲得させる言語環境を整備する必要があるでしょう。この言語活動は、小中髙でいう「国語教育」に該当します。言語教育の徹底は、思考力の育成にも直結するものです。言語教育を通した語彙数の獲得は学力に直接関係することなので、指導法も様々なパターンで考えなければなりません。今までの教育に、語彙数の獲得を中心にした指導は見当たりませんでした。しかし、思考力、読解力、想像力は、語彙数が大きく関係する筈です。これからの教育には、語彙獲得の学習体制をもっと強化すべきだと思います。

学習の授業として新たに「語彙の学習」を組み込むべきだと思います。語彙数の獲得は子ども達にとっても大事な課題です。しかし、現状は、語彙数について学習コントロールをしていません。「考えるというのは、頭の中で言葉を話すこと」という学説があります。言語相対性仮説と呼ばれています。つまり、思考の源はことばであり、語彙の豊富さが思考力を高めることに繋がるのです。

語彙獲得には、幼児期であれば本の読み聞かせが代表的ですが、それだけでは不十分です。ことばを使うことが大切です。では具体的にどのような場面でことばをつかうのでしょうか。それが「会話」です。ことばのキャッチボールです。朝から夜寝るまで、子どもと一緒の時間を考えて下さい。どんな会話が予想されますか。今の季節で考えると、「おはよう」という朝の挨拶がその日の始まりを告げてくれます。さて、朝の話題というと何があるでしょう。天気があります。空の状態は、雲は、気温は、雨であればどのくらいの雨か、

では四季を通じた雨の表現をあげて見ましょう。

『春』春雨・春時雨・菜種梅雨・春霖・梅若の涙雨木の芽雨・花の雨・桜ながし・催花雨(さいかう)春驟雨(はるしゅうう)

『夏』 夏の雨・卯の花腐し・ながし・筍梅雨・走り梅雨・梅雨・梅霖(ばいりん、梅雨と同じ)・青梅雨・五月雨・送り梅雨・戻り梅雨・虎が雨・ 白雨(はくう)・村雨(むらさめ)・群雨・にわか雨・夕立・白雨、喜雨、虎が雨・虎が涙雨・曽我の雨

『秋』秋雨、秋霖、洗車雨、御山洗、秋時雨、 秋霖・秋雨秋 雨月・雨夜の月(月の見えない日の雨) 時雨(しぐれ)

『冬』時雨(朝時雨・夕時雨・小夜時雨・木の葉時雨・村時雨・横時雨・月時雨など)冬の雨・寒の雨

雨だけで、これほど多くの表現がある日本文化の奥深さに感動します。こうした自然を身近に感じる為にも、ことばによる表現の細かさが日本文化なのです。お子さんと会話するときも「しとしと」「ぽつぽつ」「ザーザー」「ぱらぱら」等のことばを付けるようにしましょう。

こうして、朝の会話に自然を入れ、水で顔を洗って貰います。今時であれば冷たい水が出てくるでしょう。このときの冷たいという感覚が、季節を感じさせます。この刺激が「冷たい!」ということばをより実感させてくれます。ことばは、単なる知識として覚えるのではありません。会話などで実際に使って覚えていくものです。ことばの仲間である漢字の扱いもそうでしょう。ますは、会話から生きたことば、語彙を獲得していきます。読み聞かせは、昔話と現代の内容の本を交互に行うことをお薦めします。出てくる生活用品にも違いがあるでしょう。それが、質問として子どもから発せられるとから次の会話へと発展します。

一日を追っていくと、会話として様々な題材が見つかるはずです。子どもと一緒に料理を作る。これも、会話が弾みます。語彙はその他、経験や体験からもより豊富になります。実体験に勝るものはありません。

料理や年末の大掃除、是非子どもと一緒にやって下さい。会話の豊富な子は語彙数も高いのです。また、体験や体感が豊富な子は、物事に対する興味や好奇心が旺盛です。それが次々にことばを繋ぎ増やしてきます。積極的な語彙数の獲得、やってみませんか。

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2013/12/16


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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