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タイル指導の強化


「思考力:応用力:発見:気付き:etc」

文部科学省は、20年度から、中学校の英語を原則として英語で行う方針を決めました。英語の必要性については今更確認する必要はありません。日本人の英語力の無さは、この間行われてきた受験に問題があります。筆記で合否を決定してきたので、話すこと、聞くことは英語授業の基本ではありませんでした。つまり、高校や大学に入るためのテストであり、そのテスト自体も、会話力など特に求めてはいませんでした。文科省の教育改革は、今後来年に掛けて更に加速していくと思われます。

英語同様、算数・数学の授業も大きく変化が求められています。論理数学的知性を司ると言われている算数・数学は、より応用力が求められてきます。算数・数学学習は、論理性、規則性、組み合わせ、共通性などあらゆる視点がら見る、考えることが要求されます。また、もう一つ付け加えるならば感覚が上げられます。つまり、視覚、触覚、という見て触ってという経験的学習が必要になります。科学・化学実験同様に仮説検証が必要になるのです。

幼児でも、小学生でも、または中高生でも行うべき「仮説検証授業」は子どもに、考えさせる場を与えることになります。同時に、仮説を説明する「話す力」を養えるのです。要点をまとめ、適切に問題の仮説を立て論理的に解説する。これが、問題解決のアルゴリズム(解法手順)となっていきます。すると、算数の場合、数字だけで問題の仮説を論ずるには無理があります。説明解説をより明確に伝えるには具体物が必要になるのです。算数の場合、それがタイルであり、パズルであり、積み木です。これらは、一般的に教具と呼ばれていますが、手間や面倒くささから使用範囲も限られていたように思います。幼児教育でも、パズルや積み木は使っていても、タイルは敬遠されていました。

お付き合いのある名古屋の西塾では、15年ほど前から小学生指導にフラッシュカードや、タイル指導を積極的に導入されてきました。タイル指導では、今まで以上に力を注がれています。来年度以降の指導が楽しみです。同じく、プリンスジュニアでは、私が顧問になったことをきっかけに、3年ほど前から、幼児教育の数指導に本格的なタイル指導を導入しています。明後日、プリンスジュニア新越谷教室で私のセミナーが行われますが、この教室にお邪魔したとき、ある小学生の女の子が、タイルで繰り上がりの足し算を完璧にこなしている姿を見て感動した事を覚えています。

こうした積極的な取り組みは、子ども達に考える種を数多く蒔いていることを意味しています。学習は五感で行うとよく言われていることですが、果たしてどれだけの教育機関でこれを実践されているでしょう。

例えば「12-7」という計算があります。皆さんが先生であったならどのように説明しますか。一般的には、10進法で指導をするでしょう。「10から7を引いて3、残りの2を足して5」となるはずです。図を見て頂くと解るように、他にも方法があります。「10を5と5に分け、2と5で7を引く」となります。如何でしょう。計算には様々な方法があることを学びます。計算をこうして映像化していくことでより理解が深まります。これからは、指導者である先生の指導力も問われてきます。学力社会が深まる中、お子さんの為に皆さんは、どのような民間教育を選択されますか?

2013/12/12


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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