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算数が得意な子に!

「算数指導」

毎週日曜日の午後に放送されるあるテレビ番組が好きで、さて、今日もどんな大失態を繰り広げてくれるだろうと楽しみにしています。それは待ちで、若い女の子に与えられたテーマの料理を作って貰うコーナーです。見ているだけで、その子の家庭での生活が見えてきます。まず、料理は学校の家庭科でする程度、殆ど家庭では作っていないのでしょう。でも、最近では、料理を作らないお母さんも増えているので、多少は頷けるのですが…。

料理は、学習の宝庫です。料理は科学(化学)であり算数(数学)でもあります。また、美術や芸術とも言えるでしょう。その要素を見てみると、熱(カロリー)・温度・濃度・割合・時間・表面積・量の測定等々があり、こうして分析すると食欲が無くなるかも知れません。こうした科学・化学・数学・美術・芸術に加え、手先の器用さも重要です。そして、料理の設計図と言えるレシピが加わります。また、食材の知識、使う道具の用途、料理はとても頭を使う家事と言えます。料理は段取りも必用で、食事時間に合わせる為、作り始めの時刻も気になる所です。如何ですか、普段何気なくされている料理にこれだけの学習が詰まっているのです。お手伝いの中の料理は、最高の家庭学習です。

実際に味付けの際は、塩もなめさせて見るのも良いでしょう。食材を知ることや、調味料を何:何で混ぜるなど、こうした具体的な経験は、高学年に出てくる濃度や割合の生きた学習になります。料理には、時に計算も必用ですから、家庭で手伝わせないのは勿体ないでしょう。机上の学習だけでなく、ドリルをこなすだけの浅い学習ではなく、実体験の中にある学習は、問題を解いていく際のイメージや、閃きに影響します。割合や濃度の計算は、子ども達の苦手な単元の上位を占めています。プリント上の計算だけでなく、舌を使った感覚的な学習は、言葉の学習と共に記憶にも確実に刻まれていきます。

こうした体験的学習は、教具でも使われる積み木やパズル等でも活かされます。例えば、三角パズルで正方形を作る、長方形を作る、平行四辺形を作る、大きな三角形を作るといった単純な形を作ります。一見単純そうですが、パズルの三角構成と言い、とても大切なのです。この遊びとも言える学習は、後の対角線の学習に繋がります。言わば、タイルと同様に考えれば図形の合成分解と言えます。積み木は体積の学習に繋がります。また位置、数列、順序数などの学習に最適です。こうした遊び心、生活重視で子どもの深部の力を養っていくことが大切なのです。

こうした子ども達の実体験をまとめていくのがプリント学習であり、学習指導による抽象思考への導きなのです。すると、指導する側には、学ぶ為のプロセスを熟知しておく必要が生まれます。数指導という幼児期に学ぶべき「数の概念」、そして抽象思考による「数字の認識と認知」「記号の認識と認知」これらを基礎とした、算数指導へと進んでいきます。最近、保護者の方から「算数」に対し成果が見えてきたと嬉しいコメントを頂きました。基礎からしっかり築き上げた力になるには、やはり一定の期間が必用になります。幼児の算数から、小学生の算数へ、そこには計算体系による分析された学習指導が待っています。家庭学習と教室の専門指導で算数好きな子どもへと成長していきます。

2014/3/17


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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