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知覚教育とプリント

《その前に》

基礎教育において重要な柱は、「言語」「数」「知覚」の3領域です。これを、簡単に「もじ」「かず」「ちえ」と読んでいます。この分類は、「水野・七田系」教室の特徴と言えるでしょう。私が、このお二人と共に教育活動と研究活動を行ってきた事で、皆様に誤解を与えているようです。それ故、敢えて石川メソッドと呼ばせて頂いております。

コメント欄に様々な書き込みありがとうございます。研修に関しては、これまで4万名を超える先生方がご参加されています。その中で、私の個人名が入った認定書は少数いらっしゃいます。これからの講師認定には、私の個人名が書かれた研修認定書をお出し致します。また、幼児教室・低学年クラス開校のご相談やご依頼も多数あることから、小学生指導も含め、積極的にお手伝いをさせて頂こうと考えております。研修だけでなく、教材のご提供も考えております。どうぞご連絡ださい。

「空間認知(能)」

新指導要領に移行されてから、教育現場では様々な問題が出てきました。それまでのゆとり教育と180度変わったことから、それまで目立たなかった学習能力の違いがクローズアップされてきました。子どもの能力は社会変化と共に低下してきていることは間違いないでしょう。その中に「空間認知(能)」があります。子ども達の生活の変化が招いた問題点は数多く、それは多くの場合遊びの不足に起因しています。空間認知は、視覚等の感覚、そして巧緻性にも関係する大切な能力項目です。

空間認知能は、スポーツ・絵画・音楽リズム等に関係します。平成生まれの子ども達には、言語や数とは違う、人の持つ側面の能力に関する指導が必要だと言えます。小学校受験をされるお子さんもいるでしょう。その中で、「巧緻性」という項目があります。とても重要な内容なのですが、手先の器用さと置き換えても良いでしょう。ところが、不器用な子どもが多く、年々、この指導が難しくなっています。この巧緻性にも空間認知能の未発達が複雑に絡んでいます。既に、こうした問題点を克服する為作成されたプリント教材で学習している子どももいます。

年長になり、自分の名前を書くことがあるでしょう。石川教育の幼児プリントにある名前を書く欄には囲みがあります。ここにも、空間認知能の学習が密かに入っています。時折、幼児教育のプリント指導を非難する方がいます。よほどプリントに対し嫌悪感を持たれているのでしょう。何故、幼児にプリント学習なのか、まさしく私の研修では重要なテーマになります。プリント学習を小学生のドリル学習のように捉えてはいけないのです。空間認知能を高める中に、書くこと(描くこと)が含まれるからです。

空間認知能は、3次元とは限りません。2次元という平面の認知も必要になります。それは、面だけとは限りません。言語や数分野の話しが中心になりがちな教育の中で、唯一幼児教育だけがこうした学科以外の指導を行っています。2日間お休みした後のブログ内容に変化があると指摘されました。ここ数日のブログは、新たな幼児教育の方向性を模索している中で問題となった内容をお話しています。すると、この数年間伝え続けて来た「感覚教育」が脳科学と関連し新たな指導の方向性が見えてきました。また、今回の空間認知能に関する知覚分野の充実が新たな幼児教育の基礎となるだろうと思っています。

こうした言語・数・知覚指導に感覚教育が加わりましたが、もう一つ重要な事があります。それこそ最も大事な「身体」の健康です。これを抜きには教育は語れないでしょう。

2014/5/2


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫


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