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石川メソッド

「石川メソッド」

2014/03/11、あれから3年の歳月が流れました。当初、独り言を綴り始めたのですが、何だかとても空しくなって来たので、削除してしまいました。この間、テレビや新聞などを通して、直向きに生きる子ども達の姿を見てきました。この子達と大人社会を比較すると、申し訳なさでいっぱいになります。日本社会は「偽装社会」となっています。具体的な例を挙げるまでもなく、私達大人は、もっと真っ正面から事に当たるべきで、また、恥を知る人間となるべきです。成長できない大人達だらけで本当に申し訳ない。震災で未だ避難生活をされている皆様の一日も早い復興(福幸)を願っております。また、犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

教育は、人を支えるとても大切なものです。また、教育は、人と人とを繋ぐ役目もあります。脳科学者でもある林成之先生によれば、人間の脳が持つ本能は3つだと言います。

  1. 生きたい

  2. 知りたい

  3. 仲間になりたい 

これら脳の持つ本能を教育という枠で考えると幾つも大切なことが見えてきます。乳幼児がことばを覚えるのも「生きる」ためです。自分の意志を伝えられないことはつらいものです。石川メソッドの幼児教育では、何の迷いもなく「言語教育」を指導の柱としています。幼児では、ことば・もじとしてその指導を行います。小学生からは国語という名称に変わります。以前から、幼児には言語教育が必用であると言われていきましたが、この脳科学による発表は、教育現場の指導を大きく変える要素を多分に秘めていました。こうして、脳科学は極自然に教育に活かされてきたのです。以前、流行した右脳教育も脳科学を活かしたものでした。しかし、脳の本質を捉えれば、右脳だけ鍛えれば良いという考えはおかしいと気付くはずです。脳科学の極端な部分的引用は教育を司る者として避けるべきでしょう。

脳科学のもたらした影響は、心理学の世界にも見られます。最近では、教育を語る上で必用とされているのが「認知心理学」です。認知心理学は、大きく分けて、思考・言語・記憶・知覚と運動・学習と発達という分野で教育に大きく関わっています。また、認知心理学者であるハワードガードナーの唱えた「多重知性理論」は、現代教育の基礎となっています。いわゆる8つの知性として、このブログでも何度か登場しています。この筆頭に、「言語的知性」が出てきます。また、「論理数学的知性」と続きます。言語指導に継いで、数教育の登場となります。また、石川メソッドの教育で扱う、「知覚指導」は、こうした脳科学、認知心理学を基本に据え構成されています。

言語・数・知覚と基礎教育の柱が構成されましたが、現代社会では、子ども達の生活環境、社会環境を考えると、敢えて指導の過程に組み込まなければならない要素が出てきました。それが、感覚教育です。これは「感覚統合」と呼ばれ、五感、つまり視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚に加え、前庭感覚(平衡感覚)・固有感覚(普段意識しない部分)を加えた感覚が、脳内で整理され統合することにより身体の機能を保つことができる為の指導です。過去に於いては、生活環境の中で自然と統合された各感覚が、環境自体の劣化によりその機能を失ってしまっているのです。この感覚の不統合は、その後の学習に大きく影響していることがわかっています。感覚統合は、発達心理学と共に、幼児教育、基礎教育に欠かせない土台となります。

こうして、石川メソッドは、脳科学・認知心理学。感覚統合・発達心理学を教育学と融合させた教育課程であると言えます。ここに、指導理論や指導技術、そして自主制作による教材の考え方が加わり構成されていきます。

2014/3/11


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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