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トロペアントム村お掃除大作戦

こんにちは。インターン生のさやかです。
先日earth treeの活動拠点であるトロペアントム村にあるイキイキスクールの生徒に向けてゴミ問題に関する授業とearth treeビレッジ周辺の清掃を行ったので、その様子について書かせていただきます。

きっかけ

今回のインターンが初めてのカンボジアで、見るもの全てが新鮮でした。
中でも印象に残ったのが、道に溢れるバイク、赤土のでこぼこ道、そこらじゅう一面の田んぼ。それと「ゴミ」。

緑が生い茂り、自然・動物と人が共生する姿とは対照的に、市内の道端や村中で散乱するプラスチックがとても異質に映りました。

村での様子を見ていても、食べたお菓子のゴミをそのままポイ捨てするのは日常茶飯事。
子供がごみをその辺に捨てても注意する大人はいませんでした。

「カンボジアの人は汚くてもなんとも思わないのか」なんて思いましたが、どうやらそういう訳でもないようで、自分の家を丹念に掃除する姿もよく見かけました。

カンボジアの人は自分の敷地は自分で綺麗にしますが、道や共有のスペースに関しては自分の敷地ではないため「綺麗に使う、ゴミを捨てない」というインセンティブが働かないようでした。

通訳スタッフのマリンちゃんに、カンボジアの人がポイ捨てに抵抗がない理由を聞いてみると、
「プラスチックが入ってくるまでは包装紙にはバナナの葉など自然素材を使っていたため、今でも葉っぱを地面に捨てている感覚と同じだから」
だとか。

カンボジアの経済成長に伴い、大量生産・大量消費が進めば市街地だけでなく、農村部でもゴミの量が増えることは明白です。
その際に、今の感覚のままでは景観を損なうだけでなく、健康被害も甚大なものとなるはず。

そこで、次世代を担う若い世代に向けて、ゴミによる弊害・カンボジアが現在直面しているゴミ処理の問題について授業をし、地域清掃を行うことにしました。

トロペアントム村お掃除大作戦

トロペアントム村にあるイキイキスクールに通う小学1年生を対象に、カンボジアのゴミ処理の現状、ごみが放置されることによる伝染病や人体・環境への影響、3RやSDGsの紹介を行いました。

初めて受ける環境問題の授業でしたが、最後まで興味を持って聞いてくれ、授業後には学んだ内容を友達や家族に伝えるポスターを作る時間も設けました。

熱心に絵を描いていた女の子に何を書いているの?と聞いたら
「村が綺麗になったら、綺麗な花が咲くんだよ」と自分の描いた花を指さし、笑顔で教えてくれました。

他の生徒も木々や動物、色とりどりの花を描いてくれたりと、

『環境を守ることは自分や周りの大事な人を守ることだよ』

というメッセージが少しでも伝わってくれたのかなと嬉しく思いました。

後日、授業をした生徒と一緒にearth tree ビレッジ周辺の清掃を行いました。

全員が積極的にゴミを拾ってくれ、あっという間に綺麗になりました。オークンチュラウン!

楽しそうにゴミ拾いをする子どもたちの姿が印象的で、今後も自分達の手で綺麗で健康に過ごせる村を保ってほしいと思いました。

活動を通して

村のゴミ問題を解決するには、村全体の啓発活動やゴミが発生する以前の段階でアプローチする必要があり、小学一年生を対象としたたった一回の授業、地域清掃では一過性のものに過ぎないと分かっています。
そもそも村の中だけで考えていても根本的な解決にはならないでしょう。

しかしながら、今までゴミが与える悪影響など考える機会もなかった子供たちに、少しでもきっかけをあたえられたこと、まず一歩踏み出したことに意義があると思うのです。

今回の活動だけで終わらず、トロペアントム村が、カンボジア全体が持続可能な発展が出来るような具体的な活動を続けていきたいと思います。

つたない文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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