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市民活動はアートだ

世の中にはたくさんの市民活動・コミュニティ活動をやっている人たちがいる。それはもう、数えきれないくらいの団体と人たちがいる。

たいしてお金にならないことも多いし、苦労もたくさんある。うまく活動が進まないことだってあるし、組織や人間関係のことで悩むことだってある。それなのにのめり込んでたくさんの時間を使って活動をする。

そんななのに、たくさんの人たちが市民活動・コミュニティ活動をやっている。全国各地で今日も市民活動・コミュニティ活動が行われている。なんでなんだろう?説明がつかない。

でも、市民活動・コミュニティ活動はアートだと捉えると少し理解が深まる。アート活動している人に「もっと効率的に」「もっと時間少なく」「それは費用対効果低いよ」とはあまり言わない。のめり込んで、たくさんの時間と苦労を重ねて、作品をつくっている人の姿を見て、私たちは「いいね」と思う。

ビジネスや経営のメガネで見てしまうと、まどろっこしく思えたり、理解できなかったり、時にもやもやすることだってある。

でも、アートのメガネをかけて眺めれば、市民活動・コミュニティ活動は自己表現であり、精神的な価値の追求であり、人間や社会との相互作用(やりとり)である、そんなふうに理解できる。損得や合理性の前に「やらずにはいられない」ものなのである。

市民活動・コミュニティ活動も大小さまざまだし、経営のメガネがまったく要らないのかというとそうでもないけど、経営のメガネが強すぎて、計画性・効率性・再現性・持続性などと言い始めると、創造と情熱はどんどんしぼむ。

一個一個の活動はもしかしたら小さくて不安定かもしれないけど、その集合体は森である。その森が人々の健康や幸福や子どもたちの健全育成につながっていたり、治安や防災の役に立っていたりする。その視座を持って地域政策・コミュニティ政策・市民活動支援に臨みたい。

市民活動はアートだ。今日も市民の創造性と情熱を爆発させよう。

by CRファクトリー 呉 哲煥

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