見出し画像

静かに泣くようになれば大人になったのだろうと思う

静かに泣くようになれば、大人になったのだろうと思う。

このあとにどう続けよう?

▶私は大人になった。

昨日、泣いた。バレないように。声を押し殺す必要も無かった。ただ、涙が止まらなかっただけ。

初めて好きになった人を好きなまま私の為に振ったから。理詰めのモラハラ発言に耐えられなくなった。私が強ければ、対等になれたかもしれない。

▶静かに泣くようになれば、大人になったのだろうと思う ― 私は大人じゃなかった。

電話口でプロポーズされた。

散々責められたあと冷静になって、言わせてほしいと言われた。聞く前に私は、その答えは知っているでしょう?と問うた。それから聞いた。私は声を上げて泣いてしまった。

▶静かに泣くようになれば、大人になったのだろうと思う ― それしきで大人になったと感じる私は子供だと思う。

彼は泣かない。同い年なのに私より遥かに苦労してきた人だ。家族を知らず、死にかけ(自らでない)、身近な人がいなくなる所を何度も見てきた人。

前になぜ泣かないのか聞いた。彼は、どうでも良さそうに、もう泣くのは飽きたからかな、と言った。

彼を形作っているそれらはきっと私の想像の範疇を超えたもの。そんな経験を私はしたくない。でも、だからきっと追いつけない人。

▶静かに泣くようになれば、大人になったのだろうと思う ― 彼はきっと羽をつけたサナギ

泣けば良いのに。

私は私の為だけに行動した。俺のことを考えたか?と問われた。それは私が出来なかったこと。私が大人で無かったこと。

なぜ傷つく言葉ばかりなのと問うた。彼は"あえてだ"と言った。私を大人にする為、あえてだと。彼も同じだ。

お互い成長できれば。

▶静かに泣くようになれば、大人になったのだろうと思う

どうなのだろう?