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美しく逞しい女性たち

『俺は大きい声(RTやファボが多い)が正しいことじゃないと思う。
いかにもその界隈の代表者が当事者の代弁をしているかのように語ることがあるけど、それは本当に当事者目線なのか疑問に思うことがある。
自分と考え方が違うからって、その考えを否定すべきではないと思う』

これは一緒に「お勤めちゃん」という絵本制作をしてくれている、グラフィックデザイナー Bishopsさんの意見。

私はBishopsさんのことを、少なくともこの15年間、自分の哲学を貫き通してるイケメンだと思う。
私はポケモンでいうメタモンなので、しょっちゅう言う事が変わる。
だけど彼は何を言ってもブレない。
寧ろ意見が通らなくて、跳ね返ってくることばかりで「Bishopsさんって壁だったんかな?」って思うことすらある。
だけどこういう芯がしっかりしてる人が一緒に物作りしてくれると、ブレそうな時も正してくれるので貴重なんだよなぁ、と思う。

基本的に毎回私がネタをブン投げてるけど、このイラストの提案はBishopsさんからでした。

元ネタは敢えて伏せるけど
正直、騒動云々よりもあーだこーだ外野が騒いでる事が、私たちは表現の違いがあったにせよ、違和感を隠せなかったのだ。
誰かが不愉快になってるけど、ってかその当事者たちはどう思ってんだろうね?って。

それこそ答えは無限だろう。
ひとりの意見が一つとも限らない。
ひとり×100の意見かもしれない。

そしたらすごい数になるよね。

そして「弱い立場の人間に対して〜!」とかいう意見も、味方にみえてとても悲しいこと言ってくれちゃってると私は、感じました。
弱い立場だなんて、本人たちは思ってないかもしれないよ?ってね。


『肯定も否定も要らない。
私にしか分からないプライドがある』

『誰にも否定させない。
私には私の信念がある。
それ以上でも、それ以下でもない』

『勝手な事、言わないで。
私にしか分からないことがある』


私たちは、性的なサービスを提供した事が、ない。
だから、その女性たちの気持ちはわからない、例え同じ女性であっても。
だからこそ、わかったような気になって、決めつけつけることはその人たちの自由を奪い取る行動にも見える。

でも経験のある女性達は世の中にたくさん居る。
それこそ経験者のお友達が言いそうなことは

A「いやいや!担当(歌舞伎町のイケメン…とは限らない)が飢え死ぬからやってんだよ」
B「えらっそーによくいうわ十分私可愛いんだけど」
C「みっともない顔してきてスッキリした顔して出ていくクセによーいうわ」
D「私、プロなので。」
という力強い声が上がってきそうだな・・・と思ったものです。


『俺は、今回の件で思ったことは、外野のイメージで分かったようなこと語るなって事。
さっき言った通り、多様性についての理解の欠如が女性蔑視とか平気で発言させてると思う。
風俗嬢本人が言ってるなら説得力あるけど、そうじゃない関係ない人が語ってんだよ。
俺は、風俗やってる人は自分の身を切り売りしてる凄い人だと思ってる。
だから、その人自身にプライドがあると感じてるし、胸張ってやればいいと思う。
少なくてもネットで他人に蔑まれる謂れはない。
だから働き●ンの比喩でも問題はないと思う。
ただ、働き●ンのポーズは、ちょっと違うかもしれないけど、それくらいのエネルギーはあると思う。』
※Bishopsさんは全裸の女性に働き●ンのポーズをさせようとしていた。

私たちは当事者の言葉を代弁なんてできない。

さっきみたいに、私の脳内に何人も友人の顔が横切った。
だけど、私たちは当事者ではないし、当事者であったところでそれが答えとは限らない。

そんなこと言ったらお勤めちゃんって、CAと秘書の話しかできんじゃん!何ならそれこそ、のぞみマンの話でしょ?ってことです。

なので、毎回毎回、本当に問題にぶち当たっています!
時々、なんちゅーややこしい絵本制作はじめちゃったんだ!って思うことも。
だけど選んでよかったなぁ、と日に日に思うようになってきたのです。

私たちが本来届けたいのは、お仕事をしてる人たちが「私だけじゃなかったんだ」って思えたり、なかなか本音をいえない人々のちょっとした心の友になれたら最高だなぁと思っています。
本音を言ったらいけないと思ってる人たちの「架空の職場仲間」ができたらな良いなぁーと。

もしくは、お客さんの立場でみて
「ああ、自分よくこういうことするけど、確かに客観的に見たらこうだよな笑」とか
「まじそれなー!笑 あれ何なん笑なーんなーんななっなーなななっなっなっなーん♪チッ!(何なんw/藤井風)」とか

十人十色、感じることは様々。
だからたくさんのストーリーはあるし、正解はない。

私たちがこの活動をしていて一番大事にしているものが、活動を重ねていくとだんだんと分かってきました。

それは、「正解はない」ということです。
(どこかのポエマー式)

『最後に、自分と違う意見の相手を否定するのではなく、そういった意見もあるよね!と受け入れられる心を持てる人が増えたらいいなと私は思う』



補足 2020.5/1

しかし最も私が恐怖に感じたのは、これ見よがしに特定の人物を集団で攻撃する人間達。人間はみんな、間違うことがあるし、なんなら間違いも正解も存在しないかもしれない。いくらなんでも度が過ぎないか、と思うことが度々ある。言いたいことは分かるが、その攻撃をする原動力が「正義感」からくるものならば、理解しがたく思う。正義感のある人は、人を引き摺り降ろすようなことを果たしてするだろうか。

やっぱり正解なんて、ないと思う。でもこの数年間ずっと感じているのは、道徳心を持つことの大切さ。その心は、持ち合わせていたいと私は思う。

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