母と距離を置くことを決めた日
家族とは、簡単には切り離せない存在だ。
だからこそ、どう関わっていけばいいか、非常に難しい関係値である。
世間では、「毒親」という言葉をよく聞く。
必要以上に厳しかったり、また必要以上に甘かったり。
親は子を選べないが、しかし子も親を選べない。
だから、「親ガチャ」なんて暗い言葉もあったりする。
親を選ぶことは出来ないし、親子の縁は深いので、親とのトラブルはどうにも難しいところがある。
今日お話するのは、たったひとりの母親と、距離を置くことを決めた話だ。
うちの親が毒親、という訳ではないが、自分を守るために、距離を置くことにした。
私なりの考えについて、語ろうと思う。
私の親は、母たったひとりだ。
父親とは、もう10年以上会っていない。
とても甘えた考えの人だった、と聞いている。
父親と暮らしていたのは、幼い頃の少しだけだった。
紙タバコを吸うせいで、人差し指から煙の香りがしたことだけ、何故かハッキリ覚えているが、顔も分からないような存在だ。
母は私と妹を今まで育ててくれた。
私は母が大好きだ。
多分、 母も私を大切に思ってくれているのだろう。私が20歳を超えた今でも、何かとスキンシップを取ってくる。頭を撫でたり、抱きしめたり。
母がどうかは分からないが、私は母と距離感が近いことを自覚している。
母とは、距離が近いからこそ、何度もぶつかってきた。
ぶつかった、というよりは、ぶつけられた、という方が正しかったかもしれない。
私は、怒る母にただ泣くばかりで、反論も自由に出来なかった。
母が怖い。母に嫌われたくない。どうしよう。
そう考えて、頭が真っ白になって、ただ心の痛いところへ、嫌な言葉でぶつけるだけぶつけられる。
それがトラウマとなって深く傷つき、数日経った頃、「私は悪い母親だ、ごめんね」と泣きながら謝られる。
ずっと、それの繰り返し。
正直、母を恨んでいない、と言ったらそれは嘘だ。
実際、心のどこかでは「理不尽だ」と感じているから、今こうして記事を書いているに違いない。
お察しの通りかとは思うが、私は今日、母と衝突してしまった。
怒る母に、私は何も言えなかった。
原因は私だ。母のためと思ってした行動が裏目に出て、恐らくまた嫌われた。
しかしいつもと違うのは、私がただ泣くだけではない、ということだ。
いつもなら自分のせいで、と酷く落ち込み、数日は寝込む。
でも今は、そんな風になりたくない、という強い思いがあった。
そんな風になって、何も手につかなくなるなんて、絶対に駄目だ。
そこで私は、無理やりにでも母と距離を置くことにした。
具体的には、母になんでも相談するのをやめること、スキンシップを求めないこと、伝えるべきことは伝えて、余計な話は極力避けること。
全く話さない、とかそういう訳ではなく、一般的な娘と母の関係値を目指したい。
そうでもしなければ、いつか私の心は本当に壊れてしまう。
今からでも、遅くは無いはずだ。
今、ネガティブな自分をポジティブに変えつつある中で、私がネガティブになる原因は、大体が母だった。
母が大好きだから、心配なのだ。
でも、それでは駄目だ。いくら母親でも、自分の手網は自分で握るべきだ。そう、今更ながら気づいた。
母のことは好きだし、心配だ。
でもこれからは、周りが助言してくれたように、自分のことを第1に考えられるようになりたいと思う。
自分の人生は、自分だけのものだ。
自分の目指す場所があるのなら、そこを目指して頑張っていきたいと思う。
もう、私は、なよなよと「自分のせいで」と思うのをやめる。
私は、私だけのものだ。
今日の自分をもっと好きになる31日間は、お休みします。
申し訳ございません。