サザンオールスターズのこと/文化という価値に、お金と敬意を「払う」

苦境のエンタメ業界にあって、サザンオールスターズが、先鞭をつけて無観客ライブ配信を行う。その英断に対し、心からの拍手を贈る。
それにしたって、さすがサザンだぜ。ロックじゃないですか!
さて、今回のライブ、肝要なのは「有料」である点だ(料金は3,600円)。
視聴料金を支払う行為は、サザンを応援することに他ならないが、目に映らない様々なスタッフさんの仕事をも支援することになる。
ライブという興行を行えば、確実に「人とお金」が動く。スタッフさんや関係各所に仕事が発生し、会場にも使用料が入る。
現在、この流れがほぼ途絶しているので、このライブは「再び雇用を生む」重要な場を作ることになる。
そして、それを、サザンオールスターズが、やる。
横浜アリーナで、たった1回のライブを、無観客で。
その規模と費用を考えると、あまりに途方もなくて、はっきりと言って、サザンでなければできないだろうと思う。
40年の長きに渡り、音楽及びエンタメ業界の先頭に立ち続けるモンスターバンドが、山を動かす。
コロナ禍に見舞われた世界で、今日、サザンが響かせる希望の音楽が、あらゆるアーティストのプロローグになることを、固く強く信じて。

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