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蜜蜂の飛翔をただ感じるという事

2023年4月16日(日)プロジェクトなづき稽古

『門』はそれぞれの章ごとに趣が異なる作品なので力点も風合いも変化をつけています。まずは定刻に集まった田口和さん、伸枝さん、川津で第3章「むこう側」の台本、演出に関するディスカッション。

そこへミツバチが迷い込んできました。伸枝さんと川津は話しかけながら救出作戦を決行。「刺さないの?」と田口さん。川津は自然に生きる方々に対し、ご縁のあるとき話しかけるようにしています。伸枝さんもそういうタイプのようです。ミツバチさんに手のひらに留まってもらいベランダへ移動。タイミングが整うのをじっと見守り、無事に飛び去ってくれるまで待ちました。

今回の公演では自然との対話であったり、役者の中にある自然を呼び覚ますといったことを重要視しています。そういったことからクライマックスにどうしても納得がいかず、ずっと保留にしていました。一方、脚本執筆作業とは別に温めていたテキストがありました。ここへきてそのテキストと台本が劇的に結びつき、このテキストに込められたものこそ物語の肝なのだと気づきました。 ラストにこのテキスト、詩が舞台に骨格を与えることでしょう。

山田零さんと上野憲治さんが到着。 通し読みを行いました。第3章「むこう側」の内容や構成に話は集中していきました。この章で遣う言葉の大半は表層から見ると意味等取れないので役者も困惑気味です。お客様にはこの世界にすんなり入り込めるよう工夫や仕掛けはしてあります。他方演じ手はセリフを意味では取れないので真っ向から解釈するとなるとセリフとして不可能ごとにしてしまうのです。身体の人である上野さんが「棒読みになってしまうかもしれない」と告げると田口さんが演出的には問題ないかもしれないと返答しました。川津はここに関してはどうしても譲れない思惑があったのでたとえ話を交えながら丁寧に説明しました。 結果納得いただけたようです。

この日は話し合いに集中したので 稽古は確認程度のものでしたが、それでも振り付けなども練りつつ、ラストは上野さん演じる秀人と川津扮する美咲のシーンの抜き稽古をしました。

メンバーで意見を出し合いながらそれらを作・演出がまとめていく、そんな作業が続きましたが、 ようやく完成台本にいき着きました。 自主練を経て、次回の稽古は長丁場となるので稽古プログラムをしっかり考え、実践していきます。

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