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「ファーイースト」に違和感はありますか?

ファーイースト、ミドルイースト……。

先週、北欧に行ってきました。スタートアップ研究機関を回り、充実のプレゼンを聞いた後に、同席していたオランダ在住の日本人ジャーナリストが私に言いました。

「すごく面白い内容だったけど、ちょっと引っかかりますね」

それが冒頭の「ファーイースト」でした。日本を含む東アジアを指してプレゼンの中で何気なく使った言葉です。

ヨーロッパから見て最も東方にあるからファーイースト(極東)。これは差別的な表現だということで、ヨーロッパでは使わない方向になっていると彼女は話してくれました。

ファーイーストには中国も含まれます。一方で中国は「中華」と自ら名乗っているのですが……!思えば日本だって日の本(もと)ですよね。どこを中心と見るかで呼称はこんなに変わるもの。

ファーイースト(極東)やミドルイースト(中東)という表現を避けることを過剰な配慮と見るか、こうあるべきと見るか。人権問題への取り組みが進むヨーロッパらしい論点だと思いました。

時代と共に言語が変わると考えると、これからもっと中国やインド、アフリカ諸国のパワーが強くなったら、配慮ではなく呼称そのものも変わっていくかもしれません。

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