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アメリカは汚くて不快?違いは「学校の掃除」にあるかもしれない

日本はトイレのレベルが高すぎる——。

食事中の方がいたらごめんなさい。
年明けに、高校の非公式な同窓会がありました。渋谷で働く同級生の一人とたまたまランチをしたとき、みんなで会いたいね、という話になったのです。声をかけ始めたら、女子校なので20人近くの女性が集まりました。

20歳、30歳と節目で公式な同窓会があるとはいえ、久しぶりに会う同級生ばかり。冒頭はその中の一人でアメリカの大学に進んだ友人の言葉です。卒業してそのままアメリカで就職していたことは知っていましたが、昨秋から日本で働いているとか。その彼女が日本に戻って改めて気づいたのがトイレのきれいさ。アメリカで特別きれいなトイレは、日本のファストフード店のトイレと同じくらいだよ、と。その理由についてこう続けました。
「日本人ってさ、場をきれいにする、っていう精神があるよね」

例として彼女が出したのが学校の掃除の時間。自分たちが使った教室をきれいにすることは、毎朝歯磨きをすることと同じくらい自然な行動になっています。一方、アメリカでは学校の掃除はしないのが普通といいます。レストランや公共の場でも、自分が使った場所をきれいにするのはそこから来ているのではないか……。

ランチタイムの終わる時間まで3時間近くもいたお店を出て、ぼんやりと考えていました。
トイレがきれいなのは、日本人の自然観とも密接に関係があるのではないか。意識したことがない人でも、神道や仏教がベースにあって、人間は自然の一部であって共存するもの、環境への感謝の念や自然崇拝の思想が背景にあるのでしょう。

同窓会から2カ月くらい経った今月、この翻訳記事を目にして、この書き手と「日本人の自然観」について話してみたくなりました。

(2024.4.25)

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