暮らし道具を「自分の手」で...地球生活の記録Let it be
数年前から取り組み始めてはいたのだけれど、
今、本格的に、食器や服などの自分の暮らしに必要な物を「買う」のではなく、出来る限り「自分の手で創る」という事をやっている。
服に関して言えば、その理由のひとつに、
実は持って生まれてきた、ちょっと厄介な体質の事がある。
僕は化学物質に対するアレルギーがある。
子供の頃は化学繊維のものを着ると、数分経った頃には布地が触れている部分が腫れあがるほどの湿疹が広がった。
大人になるにつれ徐々に耐性ができたのか、そこまで酷い症状は出ないものの、最近また少し過敏になってきたような感がある。
そこで、直に皮膚に触れる下着。
赤ちゃんの肌着にも使えるというオーガニックのコットンで作ってみた。
ごく稀に、布を染める染料にも反応する場合があるので、安全性のある染料で染めたというグレーの生地を選んで...
糸もオーガニックの無漂白・無染色のもの。
特に型紙とかは使わずに、それまでお世話になっていたけれど、肌ストレスを感じてしまう化学繊維のものを解体して型取りをした。
僕の言う「自分の手で創る」というのは、機械に頼らないオールハンドメイドという事。
だから服作りはもちろん手縫い。
伸び縮みする生地なので、型崩れをしないようにポイントは押さえつつ、それでも気楽にラフに縫って出来上がり。
予想以上に、皮膚への当たりに全くストレスが無くて有り難い。
つい忘れがちだけれども、皮膚も呼吸をしているという。
食べる物だけではなく、皮膚が触れ続けるものも身体に優しく作用するものを選ぶ事は大切だと感じる。
薬を飲んだり塗ったりすれば、症状が和らいだり、一時的には治ったように見えたりもする。
子供時代は言われるがままに、そのようにしていたけれど、
長くそういう事を続けていると、
僕の場合は、その薬が身体を蝕んでいく事があるというのも経験済み。
だからそうでは無い、もっと自然な形でアプローチをしたかったのだ。
同時に今、少しづつ他の服も自作の手縫いのものと入れ替える準備をしている。
最終的には、全てを自作のものにするつもり。
そう言えば、これまで仕方無く当たり前のように繰り返してきた事がある。
せっかく手間暇かけて取り付けたであろうものを、捨て去ることへの罪悪感を心の何処かに感じながらも、
買ってきた服の襟や脇に付いているタグを取り去る、という作業...
それももう、この先ほとんどやることは無くなるだろう。
色んな意味でホッとする。
さて、同じものをあと2つ作ろうか...🍀
noZomi hayakawa