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カバチ流人生指南 弱者はゴネて、あがいて、生き残れ!。を読んでみた

漫画「カバチタレ!」シリーズの原作者 田島 隆氏が、作画担当で従弟の東風孝広氏ともに「カバチタレ!」を世に出すまでの半生が綴られている本著、表題だけ見ると強く、逞しく栄光を掴んだのか?と思えるのですが‥

行政書士資格を持つ私、コミックを全巻持つ「カバチタレ!」のファンで、この漫画を生み出した背景に興味があり、この本のページをめっくてみました。そこには‥

崩壊している家庭生活

学校ではいじめられ続け

教師からも蔑まされ

負のスパイラルに巻き込まれていく様は

「どん底の状況の詰め合わせ」

という表現がぴったりの子供時代が描かれていました。

そんな悲惨な毎日が続く中、一本の蜘蛛の糸のように細い希望の光が‥。

ある中学教師との出会いが著者に勉強することの喜びをもたらします。

この細くて切れそうな希望がこの後の著者の人生の核をなしていきます。

しかしこの後も、たびたび降りかかる災難、貧乏のどん底、悪の道への誘い‥

それでも生き延びた著者。

そして、今にも切れそうだった希望が、確かな一筋の光に変わる時が訪れます。

その光を消したくないっ!

ここから始まる泥臭い奮闘はまるで映画の見せ場のごとく進んでいきます。

漫画「カバチタレ!」が世に出た後に著者がこれまでを振り返るのですが、そこには

「とにかく生き残れ!逆境でもあきらめず動いてみろ!」

という強いメッセージを残しています。

コロナ禍の今、この本には生き抜く力になるヒントがあるように思います。

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