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会社の飲み会忌諱礼賛論

令和の新人にとって飲み会ほど馬鹿馬鹿しいものはないようだ。
最近のSNSなどでは飲み会に対するネガティブな意見が洪水のようにあふれている。
以下有料記事に張り付けられていた画像だが、考えの一助となるので、こちらでも引用したい。


             ( https://twitter.com/nittaryo/status/1770803925089763553 より引用 )

と、散々であるが、例えばぼくも、若いころは、(これでも)ずいぶん飲み会に参加してきた。

飲み会に参加していると、昇進がスムーズというのは、ある。
みんなが嫌う飲み会での「奉公」によって認められ、気に入られ、好かれるというのは、あるし、人事考課が会社での働きによって考課を下すべきとされていても、人の感情はどうにも変えられないところがある。
それにぼくは総合職事務系の社員だったので、飲み会に強制連行されることがしばしばあった。
社宅でのバーベキューに強制参加させられることもあった。
次第にぼくが難色を示すようになると、周囲の反応は「うん?よく分からないな?飲み会や懇親会は断らないが当然ではないか?」というものだった。
集団が嫌とか、その場の空気がなじまないとか、そういうことに理解を示してくれる人は、残念ながらいなかった。

そういったことも手伝って、27歳で会社を病休・休職した。
正直勤務時間外の会社の人づきあいが苦痛でしょうがなかった。
一緒に山に登りに行くとかゴルフも厭でしょうがなかった。
それですべて断り、また、会社の飲み会には一切出ないことにした。
以降どうなったかというと、まず、意外と昇進スピードは変わらなかった(!)。
ただし(飲み会に参加しなくなったからかどうかは正式には不明だが)評価が下がった。
例えば給与をみても(ぼくの会社は年齢給と仕事給から基本給が構成されているのだが)休職する前はⅠの最高評価であった仕事給昇給が、ⅡやⅢになることはたびたびあった。
しかし、それは金額にして300~500円程度の差で、昇進試験を受けて昇進する仕事給昇給は18,000円とか12,000円で、文字通り誤差だった。
こんな誤差にこだわって完璧なる総合職社員を演じようとしていたのなら、と悲しくなった。

結局のところ、会社の飲み会はプラスアルファなのである。
より欲し、より完璧を求め、より会社内地位を上げることを目論むなら、出ればいいが、誰も強制できる性質のものではない。(もし飲み会に出ないことを理由として圧倒的に労働環境が悪くされるのであれば、それは法令に違反する行為であるとして、抗議できるし、今のご時世まずありえない)。

ぼくの場合、飲み会に出ることによって自分の大切なものが毀損されることが明らかになったので、一切出ない。
令和の新人も、会社でそこそこでいいと考えるなら、飲み会にいやいや出てくたくたになる必要はないのである。
そういったことで心身を壊してしまっては本末転倒である。

飲みにケーションが非常に重要だとされる時代は終わった。
みんなその事実に気づかねばならない。
ぼくは部長として、会社に復帰したら「就業時間内」に円滑なコミュニケーションを図ることに励みたいと思っている。

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