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【脚本】『紅の旗』(参)

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自分で書いたくせに、月日を置いて読んだ際に自分が書いたものじゃないような気がする(くらいに忘れてる)、そんなことがあったりします。
今日の場面は読み返してみて結構そんな感じです。
なので、自分で書いたくせに
次どうなるんだろう?
と思いながら読み進めてしまいました。
我ながら間抜けな話ではありますが・・・(^^;;


#11

海軍船。海軍の面々が突入のタイミングを計っている。

周徳賢 「(若干苛々しつつ)合図はまだか」
宗臣 「おい」
孫 「(遠眼鏡を見つめながら)はっ、いまだ・・・」
小芳 「中将、潜入は間違いなく船に乗り込んでいるのでしょうか」
周徳賢 「ああ、それは間違いない」
王成龙 「では、何かあったんでしょうか・・・」
小芳 「潜入について、少しお聞かせ頂けませんか」
周徳賢 「それはいかにお前たちであっても出来ん。重要機密だ」
宗臣 「ですが中将、それじゃあ突入の際に同士討ちにもなりかねないですよ」
王成龙 「確かに・・・その男の特徴だけでも教えといて頂ければ」
周徳賢 「・・・男、ではない」
小芳 「え?」
宗臣 「潜入は女・・・?」
胡 「(別方向を遠眼鏡で見ながら)あ!」
宗臣 「声がでけえよ!なんだ」
胡 「島影から小舟が一艘。紅鮫の船に近づいています」
周徳賢 「なに?」

胡は徳賢に遠眼鏡を渡し、徳賢は胡の指さす方角を見る。

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