家族が突然、障がい者になるということ
「俺なんかさ、具合が悪いんだよね
。あと、左脚が痺れている気がする」
その言葉を最後に、父の左半身の自由は奪われてしまった。もう走ることも、両手に荷物を持って歩くこともできないなんて。
受け入れがたい事実は、残された私と母の上に酷く重くのしかかってきて、息をするのも苦しかった。
父とは、私の大学進学を機に別居していた。東京と福岡。その距離は、モラハラな父から離れるのに丁度良かった。思えば、母も父と暮らすことにいっぱいいっぱいだったのだと思う。
そんな別居生活が4年続い